民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Day.2700 名棹談義

2014-06-20 20:46:01 | 民謡夜話
メンテのメンテに出していた愛棹が帰って来た。二度目のメンテは手を加えることなく・・・その上「折り紙」が付いて来た。

事の起こりは新規取引の三味線屋に「上場通し」を頼んだことにある。
出来上がって見ると塗った棹が真っ黒に・・・栃目も見えない程になって・・・。
憤懣遣る方ない日々と情けない思いが続いて居った
今回のメンテは勘所に付く傷(勘減り=糸と指の跡)を削って直す事である。
10年に一度か、それも3度までなら・・・と言う作業である。



縁を切ったはずの三味線屋Hさんに相談・・・「稼業親筋の三味線屋に見て貰いましょう」

「これでいいんですよ、自信をもって使って下さい」と言う返事がアチラから返って来た。
何度か塗りを重ねると必然的に黒くなる・・・
「仕事もしっかりしてあるし・・・」
その上で「一級品ですよ」の折り紙が付いて来た。
事の不明を恥じる気はない・・・これ等の事は出合って覚えるしかない知識なのだから。
彼のHさんと「ベンキョウニナッタナ!」


「この棹、舞台では一番光る筈です」・・・
溜飲を下げ気分よく・・・久しぶりに長い時間弾いた。
マコトニイカッテナモノデアリマス

*****折り紙つきの「折り紙」とは、紙を横半分に折った文書のことで、
平安末期より公式文書 や贈呈品の目録として用いられていた。
やがて公文書にも使われ、江戸時代には美術品や刀剣などの鑑定書に使われるようになり、確かな品質が保証されている物を「折り紙付き」と言った。*****


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする