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民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Vol.1381 糸蘊蓄

2011-02-07 21:58:03 | 民謡夜話
蘊蓄を傾けるほど詳しくはない。
昨日今日と写真に事欠いて・・キョロキョロ・・目に留まったのが三味線の糸。
以前にUPしたかも知れないが、多分忘れてるでしょ?
否、はじめてかもしれない。

読者の半数以上は関係者ではないので案外面白い記事かもしれないね。

写真は標準の糸・・中棹(ちゅうざお)=民謡の三味線=・・地唄の三味線に近い。
これらはすべて「絹糸」である。
何本を撚り合わせたかによって「何号」と呼ぶ・・
仙人は硬く撚って細いのが好み・・何号だかは無頓着・・これが当面のお気に入り。
そのくせウルサイ 

三の糸・・細いの・・絹(けん)を常時使う人には敬意を表するが
お稽古等にはついナイロンを使ってしまう。
ナイロンなら忘れるほど長持ちをする・・勿論、糸が延びていくほど音は延びなくなる。
ナイロン・テトロンと有るが柔らかくてなめらかなのが好き・・硬いのは指が・・。




これは津軽三味線の糸・・一の糸がやたらブットイ
二の糸は変わらないが三の糸がナイロンになる。
絹ではとてもじゃないがもたない。

若い頃には憧れてお稽古したモノだが、物にはなるべくもない。
それでも東北民謡や河内音頭などには対応できる。
道具としては必要な「津軽三味線」・・である。
西モノでも安来節(やすぎぶし)に使っている・・が・・賛否は両論である。

「三筋のいと」・・三味線に使われる用語・・粋なもんじゃア~リマセンカ?



「鳥追い女」の図
*****江戸時代の年始にの女太夫が編み笠をかぶり
鳥追い歌を歌い三味線を引き人家の門前で合力を乞うた。
と出ています。…広辞苑に記載されたものを抜粋しました。*****とあった。

さてこの門付け芸人・・このような格好で三味線を持ち歩いたのだろう。
雨の日も雪の日も・・今の様な「防水ケース」なんてものはない。
糸もナイロンなんてない・・湿るとすぐにはじける皮・・旅先に皮貼りがあるとは限らない。
今、想像だに出来ないほどの苦労があったに違いない。

たまにはじけても「文句言わんとこう」と思う仙人でアリマシタ 





コメント
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