11月16日(土曜日)、箕面のゆずの産地、市北部の止々呂美地区で、ゆず生産者協議会(尾上喜治会長)の皆さんが、ゆずの栽培研修会を開催されました。
ゆずは、皮がほぼ100%使えるゆずを「秀品」、斑点に黒点がなく皮が50%以上使えるゆずを「優品」とランク付けされます。
これら美しいゆずを育てるには、樹木の手入れが欠かせません。生産者の皆さんは、ゆずの収穫にあわせて、樹木の剪定など手入れも勉強され取り組まれています。
「健康で美しいゆずは、光と風の中で育ちます。心を込めて、面倒をみて、良いゆずをつくり続けましょう。」と尾上喜治さんは説明されます。
密に茂った枝木をハサミで切り除き、樹冠全体に光が差し込むようにすることで、果実が枝木にあるトゲに触れて傷むこともなく、秀品・優品といった高品質の大きなゆずに育ちます。
また、ゆずの重量を支える骨格枝を作ることができ、風通しもよくなり病害虫の発生も抑制することにもなります。充実した良い枝は、さらに次の年に良質な果実をつけてくれます。
山の斜面を登り、3年前に剪定した果樹園を見学にいくと、樹冠が広く葉っぱも元気に青々としていました。この果樹園には、市環境クリーンセンターで作られた堆肥(学校給食残さと剪定枝を混ぜて精製)も土づくりに活かされています。
太陽の恵みを受けて、枝と枝との空間の中で、思い切り呼吸し手をいっぱいに広げるようにゆずが大きく育っています。
静寂と深まった緑。自然と澄みきった空気のゆず畑には、心も癒されます。
(手のひら程もある箕面のゆず。大きく柔らかく香り高いです。葉っぱの形って変わっていますよ。)
止々呂美のゆずは、種から育てる「実生ゆず」で収穫まで18年という長い年月がかかります。
今、私たちが食べているゆずは、農家さんの親の代やその前の代・・・幾世代にもわたって大切に受け継がれ、伝えられてきたものなのです。
今年も箕面ゆずフェア2013が23日(土曜日)から始まります。期間中は、ゆずイベントが盛り沢山。そのゆずを最高の形で届けるために、ゆず農家の皆さんは、日々頑張っておられます。今年は昨年以上の8トンの収穫をめざされます。
生ゆずは、箕面駅前ふれあい朝市(毎週土曜日)や30日(土曜日)箕面市農業祭などで手に入れることができます。
箕面市では、明日19日(火曜日)から、農業サポーター(市民ボランティア)によるゆず収穫応援隊を結成し、産地の応援にいきます。
箕面のゆずを支えてくれている農家の皆さん、これからも頑張ってください!
<ゆずの収穫まで18年もかかるんだね。今年もたくさんゆずとれるかなー。