独立行政法人 国際協力機構(JICA)が実施するボランティア事業の青年海外協力隊 村落開発普及員として平成21年12月から2年間にわたり、パナマ国ベラグアス県サン・ホセで「持続可能家族農場自給プロジェクト」に参画し、日本の農業技術等を指導された元田香苗さんに去る3月15日(木曜日)、倉田哲郎箕面市長から箕面市長表彰が贈られました。
はじめに倉田市長が、2年間の労をねぎらった後、赴任地の様子について質問すると、元田さんは写真を取り出し「パナマに入国したとき、パナマ市内は高層ビルが建ち並ぶ近代的な街並みでしたが、そこから赴任地まで車で5時間ほど走ると、そこはインフラ整備がほとんどされていない田舎まちでした。具体的に言うと、川に橋はなく、道路も舗装されていない、下水道処理がされておらず衛生面も非常に悪い、食事などで火を使うときはほとんど薪を用いる等々でした。豊かな日本で育った私にとってはその後の生活環境が一変しました。また、現地の子どもたちは学校まで徒歩で3~4時間かけて通っていました」と丁寧に説明されました。
そして、倉田市長が現地での取り組みについて聞くと、元田さんは、「村民のほとんどが自給自足で生活する中、これまで食べきれずに捨てていた野菜を町の市場で売り捌いて収入にすることや、一度に沢山できて腐らせていたマンゴーをジャムにして保存食品に加工するというプロセスをサポートしました」と答えられました。
これらの話を聞いて倉田市長は、「今まで商売ができなかった背景には計算ができないことや人との会話が難しいなど開発途上国に見られる教育問題が絡んでいるようですね」と話しました。
また、元田さんは他にも現地で焼畑から水田への開墾(すべてが手作業で大変だったそうです)方法や、淡水魚の養殖方法、お菓子の空き袋でポーチを作る方法などを伝えるとともにゴミだらけの道路を子どもたちと共に清掃するなど様々な取り組みをされてきました。
最後に倉田市長は、「今回の経験を生かして、これからも頑張ってください。」と激励しました。
<元田さん、青年海外協力隊の海外赴任、大変お疲れ様でした。モミジーヌも一度挑戦したいな~!