Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服
皆さん、winter is almost over!(英語:冬はあと少し!)ニュージーランド(以下NZ)出身の国際交流員トレースです。
NZの「ハット市」はご存じですか?箕面市が二つの都市と姉妹都市関係を結んでおり、その一つがハット市(Hutt City)です!さらに、来年(2025年)7月には箕面市とハット市の国際協力都市提携から30周年を迎えます。
コロナ禍によって、ハット市からの来訪者がしばらくなかったのですが、2月、やっとハット市の訪問団が箕面市を訪れてくれました!
その代表の一人は、ハット市議会議員兼ハット箕面ハウス友好トラスト理事長であるブレイディー・ダイアー氏でした。
2月19日 ブレイディー議員(写真右から6人目)の表敬訪問
ブレイディー氏は昨年11月にハット市で開催された「ハットジャパンデイ」(2年に1回にハット市で行われる日本文化を祝うイベント)の運営にご尽力いただき、姉妹都市交流に積極的に活動しています。
今回ブレイディー氏は、箕面市についてより知るため、そしてこれから姉妹都市交流を再開するアイデアをまとめるため来日しました。
2023年11月19日 ハットジャパンデイ
ブレイディー氏の訪問と同時に、ハット市の地域団体6名も箕面市に訪れました。彼らはマオリ族の「Marae(マラエ)」と呼ばれる伝統的な集会場(以下:集会場)で様々な活動をしています。
「集会場」について、ここで少し説明しますね。NZの先住民族であるマオリ族の中では様々な「Iwi(イウイ)」と呼ばれる部族があります。各部族の集会場があり、日本でお寺や神社と少し似ていますが、伝統や歴史が感じられる、地域の皆さんが集まる場所です。
今回訪問した皆さんがマオリ族の「Te Atiawa(テ・アティアワ)」という部族のルーツを持っています。その部族は全国に多くの集会場がありますが、彼らはハット市にある「Waiwhetu Marae(ワイフェツ(地名)マラエ(集会場)」で様々な文化活動やコミュニティー活動をしています。
(ところで、個人的な話ですが、私も彼らと同じ部族の祖先を持っていますので、今回箕面市で会えて本当に嬉しかったです!)
ワイフェツマラエの内部
集会場の活動の一環として、彼らはラグビー等のスポーツ交流をするために来日しました。10日間東京に滞在していましたが、日帰りで箕面市に来ることができました。わざわざ遠いところから箕面市に行きたかったきっかけは、姉妹都市の関係でした。
その6人のうち、代表はマラマ・プケタプ氏という方でした。マラマ氏のお父様はテリー・プケタプ氏という方で、ハット市初のマオリ出身の副市長を務められました。その中で箕面市へも深い愛着があり、娘のマラマ氏に何回も「是非、箕面市に行ってください」と言っていたそうです。去年お父様のテリー氏は亡くなられ、今回マラマ氏がお父様の思いを持って、箕面市に来ました。
2015年箕面市民がハット市に訪問し、集会場にてマラマ氏のお父様、テリー・プケタプ氏に歓迎されました。
20日、箕面市に到着し、メイプルホールのロビーにある「ポウフェヌア」(ハット市から届けられた友好のシンボル)の前でハット市の皆さん(マラマ氏を含め集会場の6人とブレイディー議員)の歓迎会を行いました。お互いマオリ語で歌を歌ったり、プレゼント交換をしました。マオリ文化では「Manaakitanga(マナーキタンガ)」という歓迎の習慣は特に大事ですが、日本の「おもてなし」とかなり近いですので、このように歓迎ができて本当に良かったです。
集会場の皆様からもらったマオリの伝統工芸(マラマ氏のお姉様が手作りで織った「Kete(ケテ)」(鞄)、ワイフェツマラエの歴史についての本、木彫の工芸品)
その後、ハット市の皆さんと滝道を歩きました。天気予報より天気が少し晴れてきて良かったです!瀧安寺と弁財天も訪ねて、マオリの集会場との共通点について話し合いました。箕面市ハット市友好クラブの会員も参加してくれて、ハット市の皆さんはとても喜んでいました。
皆様、ありがとうございました!
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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。
それでは、カ・キテ!(マオリ語で「またね!」)!
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