プロのスタントマンが交通事故の再現を行うスケアード・ストレート教育技法を用いた自転車安全教室が、10月31日(火曜日)午前10時40分から、箕面市立第六中学校(島本貞文校長、粟生間谷西1丁目3-1)で実施されました。
スケアード・ストレートとは、スタントマンによる事故の再現をとおして、本当の事故の恐怖を実感することにより、交通安全意識の向上を図り、正しい交通ルールや、交通マナーを実践するための啓発効果を高める教育技法のひとつです。
箕面市では平成22年に、自転車を運転中の中学生と自動車が接触し、生徒が死亡する悲しい事故が発生しました。この事故をきっかけに、本市は、自転車の安全利用に関わる意識の向上を図ることを目的として箕面市自転車安全利用条例を制定し、平成24年度から、このスケアード・ストレートによる自転車安全教室を、市内の中学生向けに毎年実施するようになりました。この自転車安全教室は、3年間で市立中学校全8校を巡回するので、生徒は在学中に必ず一度、参加することになります。
まず始めに、自転車の危険な運転を再現し、どこが危険なのかを生徒たちに問いかけるクイズ形式の演目が行われました。危険な運転を再現するスタントマンの演技に生徒たちも積極的に挙手をして問題に取り組んでいました。次に行われた、時速40キロメートルで走行する自動車と自転車の衝突事故を再現した演目では、大きな衝撃音と大破した自転車を見た生徒たちから、「うわっ!」、「痛そう!」など驚きの声があがりました。
その他にも、見通しの悪い交差点での自転車同士の事故、自動車と自転車の衝突事故や、トラックの内輪差に巻き込まれる事故など、日常で起こり得る様々な事故を再現するとともに、どうしてこのような事故が起こってしまうのか、どのように回避することが出来たのか、各演目で悪い例と良い例に分けて説明されており、生徒たちも目の前でくり広げられる迫力のある事故の再現に驚きつつも、熱心に聞き入っていました。
自転車安全教室に参加した1年生女子生徒は、「自分が生活するなかで、起こりやすい事故の再現ばかりで、とてもリアルで迫力がありました。いつ自分や家族の身にこの事故が起こるか分からないと思うと、とても怖いです。」 と話しました。続けて、2年生男子生徒は、「はじめてこのスケアードストレートによる自転車安全教室を見たが、痛そうでとても怖かった。特に見通しの悪い交差点などは、自分の周りにもよくあるので、気をつけようと思いました。」と話しました。最後に3年生男子生徒は、「まるで本当の事故を目の当たりにしているようでとても怖かった。脇見運転などの気を抜いた運転はしてはいけない、スマホを見るときは一旦停車するなど心がけるようにします。普段ヘルメットを着用しているが、ヘルメットに対するかっこ悪いや恥ずかしいなどの意見などもなくなれば良いなと思いました。」と話しました。
<お問い合わせ先>
箕面市 総務部 市民安全政策室
電話:072-724-6750 ファクス:072-724-6376
<迫力満点ですごかったモミ~!