2月22日(水)から2月24日(金)までの3日間、箕面消防署西分署において、本市消防隊と豊中市消防局のはしご隊による合同訓練を実施しました。
箕面市と豊中市は、平成24年10月からはしご付消防自動車の共同運用を実施しています。はしご付消防自動車の共同運用を円滑に進めるために、定期的に合同訓練を実施し、箕面市消防隊と豊中市はしご隊の災害時の連携強化を図っています。
今回の訓練では、延べ24隊が参加し、安全・確実・迅速な救助活動が展開されました。
訓練想定は・・・
・耐火造7階建共同住宅から出火
・その他の詳細は不明
というもので、救助救出方法については、現場先着隊・後着隊、指揮支援隊及び豊中市はしご隊が相互に連携し、安全・確実で最適な方法を選定します。活動内容は、関係者への事情聴取、現場状況の確認・把握、無線機を用いての情報伝達・共有と同時並行での消火・救助活動です。体力はもちろんのこと分析力、判断力も必要となる総合的で高度な訓練となっています。
現場到着後、火災の関係者を発見しました。
「私の部屋から出火しました。部屋にはまだ人が残っています!4階には老夫婦が住んでいますが、今はいるかどうかわかりません。」
関係者から、重要な要救助者の情報を早期に入手しました。
火災建物内は黒煙と熱気で何も無しでは活動はおろか、呼吸もできません。
「空気呼吸器・面体着装よし、屋内進入する!」
空気呼吸器を着装し、安全・確実に要救助者のもとへ駆けつけます。
階段から火の手が上がっており、進入できません。
「火点発見、放水始め!」
確実な放水で見事に火を消しました。
「要救助者確保、救出完了!」
3階居住者を救出し救急隊に引き継ぎました。
4階ベランダに要救助者を発見!要救助者に拡声器を使用し、声かけを行います。
「姿勢を低くして、炎から遠い、ベランダの北側へ移動してください。」
ここで、他に要救助者がいないかなどの追加情報も聴取し、活動に反映させます。
「私が支えますので、ゆっくり乗り移ってください。」
豊中市はしご隊が親切に声をかけ、要救助者を安心させながら無事、地上に降ろしました。
今回の訓練は、非常に困難な訓練想定であったにもかかわらず、安全・確実で迅速な消火・救助活動が実施でき、豊中市はしご隊と箕面市消防隊の連携を強化することができました。今後も訓練を重ね、市民の皆さんへ安全・安心を提供していきます。
<消防隊員のみなさん、厳しい寒さの中、訓練お連れ様でした。とてもかっこよかったよ!