箕面市農業公社では、箕面市内の遊休農地(約3.5ha)のうち約3割(約1.1ha)を借り受けて、農地として再生しています。
「年齢的体力的に農地全部を管理しきれない」「農地を相続したけど農業経験がなく放たらかしになっている」など、さまざまな事情で、やむなく耕作できていない農地があります。
農業公社では、貴重な農地を荒れさせず、“農地”として活かしていく取組みを進めています。借り受けた農地では、野菜や米を栽培し、中学校給食へ“箕面産”を提供していきます。
粟生間谷東2丁目(川合地区)の再生された畑。
この地区では、耕作する者がいなくて困っておられた農地約3,300㎡を、農業公社が4月にあずかり、農業委員の協力も得ながら、土づくりからスタート。
今では、サツマイモ、ブロッコリー、キャベツ、葉ネギ、大根を育てています。
5月に植えたさつまいも畑。
土づくりには、市環境クリーンセンターで作られたリサイクル堆肥(給食残さや校庭剪定枝で作った堆肥)も投入しました。
少し掘り起こしてみると、紫色のいも(なるときんとき)ができていました。11月には収穫し中学校給食に提供していきます。
7月に植えた葉ネギ。
この地区は、彩都(国際文化公園都市)前に広がる壮大な農地です。向こうに見えるは彩都西駅へつづくモノレール。
8月に植えたブロッコリー苗。
30センチ間隔に植えつけたキャベツ苗。
ブロッコリーやキャベツ苗は、能勢町の協力を得て、「道の駅」の指定管理者である能勢観光物産センターで育苗の方法を研修させてもらい、種から育てあげたものです。
今日の農作業は、キャベツ苗に“根切り虫“の被害がでているため、手分けして薬剤を散布しています。農業は、種をまいたら終わりではなく、収穫までの毎日、様々な世話がいります。
箕面市農業公社は、4月に発足して、はや5ヶ月が経ちました。
農業公社は、これからも、農業者の高齢化や後継者不在による離農など、さまざまな事情の農地を守り、また、“箕面産”野菜の生産・消費拡大を図りながら地域農業の活性化を図っていきます。
<色々な野菜が植えられているんだね。収穫が楽しみだー。