プロのスタントマンが交通事故の再現を行うスケアード・ストレート教育技法を用いた自転車安全教室が、10月29日(火曜日)午後1時25分から、箕面市立第四中学校(荒井直人校長、石丸1-17-1)で実施されました。
スケアード・ストレートとは、スタントマンによる事故の再現をとおして、本当の事故さながらの恐怖を実感することにより、交通安全意識の向上を図り、正しい交通ルールや、交通マナーを実践するための啓発効果を高める教育技法のひとつです。
箕面市では平成22年に、自転車を運転中の中学生と自動車が接触し、生徒が死亡する悲しい事故が発生しました。この事故をきっかけに、本市は自転車を安全に利用するための意識向上を図ることを目的として箕面市自転車安全利用条例を制定しました。また、平成24年度からはこのスケアード・ストレートによる自転車安全教室を、市内の中学生に向けて毎年実施するようになりました。この自転車安全教室は、3年間で市立中学校全8校を巡回するため、生徒は在学中に必ず一度参加することができます。
まず始めに、自転車の危険な運転を再現し、どこが危険なのかを生徒たちに問いかけるクイズ形式の演目が行われました。危険な運転を再現するスタントマンの演技に生徒たちも積極的に挙手をして問題に取り組んでいました。次に行われた、時速40キロメートルで走行する自動車と自転車の衝突事故を再現した演目では、大きな衝撃音を聞き、吹き飛ぶ自転車の運転者を見た生徒たちから、「うわっ!」、「痛そう!」など驚きの声があがりました。
その他にも、見通しの悪い交差点での自転車同士の事故、停止した自動車のドア開放による自転車との事故や、トラックの内輪差に巻き込まれる事故など、日常で起こり得る様々な事故を再現するとともに、どうしてこのような事故が起こってしまうのか、どのように回避することが出来たのか、各演目で悪い例と良い例に分けて説明されており、生徒たちも目の前でくり広げられる迫力のある事故の再現に驚きつつも、熱心に聞き入っていました。
自転車安全教室に参加した3年生の埀門 義紘(たれかど よしひろ)さんは、「実際に自転車の走行中に危ないなと感じた時と似た状況の事故の再現がされていたので、より気をつけようという意識が高まりました。自転車だけがあると考えてしまうと事故につながると思うので、自転車だけでなく歩行者や車などにも気をつけて走行したいと思います。」 と話しました。
続けて、3年生の永井 雅人(ながい まさと)さんは、「過去、自転車走行中に「危ない!」と思う状況を経験したことがあり、そういった状況が実感できる演目でした。お気に入りのヘルメットを使用する、カーブミラーをゲーム感覚で見るようにするなど、楽しんで交通安全に気をつけていきたいです。」と話しました。
<お問い合わせ先>
箕面市 総務部 市民安全政策室
電話:072-724-6750 ファクス:072-724-6376
<みんなも交通ルールを守ろうモミー