新稲4丁目にある遊休農地を箕面市農業公社が借り受け、野菜づくり等を学んでもらう学童体験農園として再生し、3月19日(水曜日)には、西小学校3年生130人が春ジャガイモの植付けを行いました。
種イモは、ジャガイモの主な品種のひとつである「男爵(だんしゃく)」。
種イモは、事前に、芽(め)の出具合を見ながら、芽が2~4個あるように切り分けて、準備しました。
切り口に灰をつけ、陰干しして、切り口を乾かしてから植えます。
まずは、市役所職員から、この畑ができるまでのお話。
職員「少し前は、うっそうとした林だったこと、覚えてますか?」
児童「うんうん。そうやった!」
「ちょっと怖い感じやったよね。」
職員「ほったらかしになっていた林を頑張ってきれいにして、また畑として作物が育てられるようにしました。広い畑なので、西小学校のみなさんにも、何か育ててもらいたいなと思って、今回、ジャガイモの植え付けを行うことにしました!」
植付けを待つ児童の顔にわくわくが拡がります。
続いて、地元農家さんからジャガイモの植え方や、ジャガイモがどのように育っていくかの説明をしてもらいます。
みんな熱心に聞き入り…
農家さん「ジャガイモは、植えた種イモの上にできます。なので、畝に植え付けてから、土を5~10センチかぶせます。おっちゃんのこぶしやったら、一つ分くらい、みんなのこぶし二つ分くらいかな?わかりますか?」
児童「おじさんの手、大きいなぁ!」
農家さん「ジャガイモにも色々な植え方があります。農家は、植え方を工夫して、たくさん大きなイモが取れるように研究しています。」
児童「へ~~~!」
説明を聞いて、いよいよ、植付け開始!
耕した畝(うね)に、クラスごとに植えていきます。
畝と畝の間を歩くのも初めて!というこどもたちもたくさん。
転ばないように、慎重に…。
30センチ間隔ってこれくらい??
実際植えるまで、試行錯誤。
植付けるイモ配りますよ~!
このイモを植えます!
「もうちょっと深く植えて、土をかぶせて…」農家さんが直接教えてくれました。
大きくなってね!と願いを込めつつ植えていきます。
植付け完了!
この時期に栽培するイモは、5月下旬から6月にかけて収穫されます。給食にも頻繁に登場するジャガイモは、収穫の後調理実習で、調理をして試食する予定です!
職員「みんなで植えたジャガイモを使って、おいしいカレーライスが作れるように、収穫まで、畑の観察など頑張ってくださいね!」
児童たち「はーーーーい!」
色々教えていただいた農家さんにみんなでお礼を言って、植付け体験は無事終了しました。
「ありがとうございました!」
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この農地は、所有者の事情で農業耕作ができず、遊休農地(注)として耕作放棄されていた場所で、2,500㎡とかなり広大な樹林地でした。昨年7月に箕面市農業公社が借り受け、地域の農家さんも応援に加わり、雑木を撤去・開墾していき、学童体験農園として再生に至ったものです。
BEFORE(遠景)
BEFORE(下草も生え、踏み込むのもちゅうちょするほど。)
開墾途中(空が見えてきました。)
AFTER
AFTER
植付け直前の畑
畑が本来の姿を取り戻し、作物を育てられるまでに…!!
感動もひとしおです。
こどもたちには、この体験を通じて、畑への作付けから、成長を経て収穫まで、実際の野菜づくりに触れながら「野菜はどのようにつくられるのか」
「毎日、新鮮でおいしい農作物が届くのは、農家や届ける人たちがいるから」「作物が育つ時間の長さ」などなど、
いろんな事に、気づいたり、振り返ったり、心に刻んでもらうきっかけとなればと思っています。
今日の農業体験を第一歩として、収穫までの3か月、みんなで畑を見守っていってほしいです。
おいしいジャガイモがたっぷり育ちますように!
<カレーライス、フライドポテトやポテトサラダなど、モミジーヌもおイモが大好きだよ!大きなおイモが育ってほしいな!!