大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

解雇された女子バスケット選手から得られる教訓

2012-01-21 10:33:12 | Weblog
Wリーグのシャンソン化粧品とのプロ契約を解除された川村李沙選手が解雇の撤回を求めて訴えている件に関して違和感を感じることがいくつかある。

この件に関して私個人が川村選手に対してもし声を掛けられることがあるとすれば、確かに納得行かないかもしれないけども、気持ちを後ろから前に切り替えた方がいいんじゃないか、ということなんだけども。女子バスケットの場合選手生命が男子よりも短いというのは川村さんの言う通りなんだけども、だからこそ、結論が出るのに時間がかかる裁判で争うよりが日本国籍を持っていて、長身のセンターなんていう人材はそんなに居るものではないから市場での付加価値はまだ充分あるし、日本だけに限らず中国のWCBAなんかでもやれるんじゃないかとも思ったりもする。

ただまあ、中国で元来公務員という身分で一生を約束されていたところからスカウトされた際に上手いこと言われて来たんだろうという想像は就きますなあ・・・そう考えると彼女が一番重視しているのは引退後もシャンソン化粧品のチームスタッフなり社員なりとして面倒見てもらえるという部分なのかもしれないんだけども・・・日本に帰化する際に会社の社長の姓を名乗ることを認めて貰うということは、結構それに近い待遇というのが与えられていたとは考えられるわけです。

そう考えると、彼女が訴えたくなる気持ちというのは分からんでもないんだけども、訴えが認められたとしても、それで元のチームに戻っても上手く行くものでもないし、却って人間関係がギクシャクしてしまう恐れがある。

それに、川村選手が訴えるという行動に出た背景は何だったのかが気になるわけですね。本当に一生面倒見てもらえるという保証だけを求めているからなのか、と。移籍しようにも移籍出来ないという裏事情があるのならばそれは判るんだけども・・・バスケットのチームにおいてセンター失うなんて根本的なチームの作り直しを余儀なくされるようなことなのにそうなってしまった、というのは単純に国籍条項に引っかかって代表への道が閉ざされたからなのか?

今のところ報道を通じて聞く話というのは川村さんの側からの一方的な言い分なんだけども、裁判になれば川村さんにとっても都合の悪い話というのが出てくるかもしれない。

だからこそ、気持ちを後ろから前に切り替えた方がいいんじゃないか、というものなんだけどもね。

今回の件で考えさせられるのは、

・出来ない約束なんて最初からするな

・たとえ公務員であったとしても一生安泰なんていう身分というのも存在しない(どこかの自治体なんかがそうであるように)。あるのは将来の不安といったものが相対的に高いか低いかといったものに過ぎない

ということだろうなあ・・・

そして今回の件の遠因となるのは、やはり外国人選手の登録を禁止しているWリーグの現行の制度ということじゃないだろうか?日本人選手育成とかいうお題目があったにも関わらず実際シャンソン化粧品なんかは、かつての河恩珠といい今回の川村選手といい、帰化という形で抜け道をくぐってくる。当たり前の話だが、制度を厳しくするとその法の抜け穴をくぐる連中というのは必ず出てくるわけ。実はまあ、外国人選手の登録を禁止するのは日本人育成というのは大義名分に過ぎず、本当は人件費削減によって高年俸のアメリカ人選手を切りたくて、それを横並びでやろうということになったという話らしいんですよね。これは某大新聞の記事に書いてあったことですが。

だからまあ、最初から外国人助っ人というのを認めてアメリカ人選手を連れてくる方が、彼女らの方が却って契約をドライに割り切ってくれるから、契約が満了すれば本国に帰ってくれるわけ。その意味では、シャンソン化粧品にとっては結構難儀な話なんだけども、ある意味自分らで巻いた種とも言えるんじゃないだろうか?

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