大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

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何で今野が今までボランチ起用されなかったのか、という件について

2012-12-27 23:36:23 | ガンバ大阪
天皇杯ダービーの後にネットだけでなく、実際に顔を合わせた他サポの皆さんから一番投げかけられた疑問は、「どうしてガンバは今野をボランチに起用しなかったのか?」というものだった。

正直ガンバサポである筆者でさえもなんで今頃になって起用し出したのかは上手く答えられないですね。

ただ、コンちゃんを実際ボランチに起用してみて色々と見えたことというのはある。それらを含めて色んな角度から、正信が今頃になってコンちゃんのボランチ起用に踏み切った背景について考えてみたいと思う。

今野のボランチ起用に踏み切れなかった問題としては、

1.CBの人材の問題(ソータの欠場、終盤に岩下の累積による2試合の出停)
2.降格のプレッシャーの問題(そうした状況でなかなか思い切った用兵にチャレンジ出来ない)
3.代表との兼ね合いの問題
4.先入観の問題(東京時代、JFKには展開力に問題があるとされ、米本の台頭もあってCBにコンバートされたことで、明神と比べた場合のビルドアップの部分で?じゃないかって思われていた。実際筆者だってボランチに今野を使うとしたらそこに問題があるんじゃないかって、使う前から思っていた)

といったところか。

1についてなんだけども、それは一理あるだろう。6月の中断明けに札幌戦を最後にソータが長期離脱した為に、コンちゃんをずっと使わざるを得なかった。岩下が加入した後、敢えてコンバートしたとして、他に誰をCBに持ってくるかと言えば、大輝なんだけども、自分は大輝と藤ヶ谷の相性がイマイチ良くないな、とは思っていた。まあ、大輝だってコンちゃんと明神のボランチという強力なフィルターと組んでやっていたら少しは違っていたかもしれないんだけどもね。まあ、CBの問題というのが単純に大きかった気はする。

2に関しても、確かに解らなくはないかな・・・まあ、天皇杯では多少正信も吹っ切れたところもあるし、町田戦で3バック試したように、色々と試せることはあるだろう。

3についてはどうだろうか?神戸では伊野波がボランチやっていたこともあるから、クラブと代表とで使われ方が違っていてもおかしくはないし、寧ろクラブの事情によって代表と必ずしも同じ使われ方をされるわけではないのは当然だろう。

4についてだが、確かに判断は迷うところかもしれない。ただ、今回やってみて解ったことは、チーム状況や戦術、スタイル、そしてメンツによって、その選手の適性のポジションというのは変わってくるということだろう。09年の東京においては、コンちゃんをCBに持ってくるのがベストな判断だと城福さんは考えたのならそれは間違いではないし、実際コンちゃんはそこから代表でスタメンの座を勝ち得ている。ただ、ブログでは度々指摘して来たことだが、代表や東京のようにコンちゃんがCBをやれるような前提条件をこちらでは用意してやれなかった(正信だって藤春が中に絞らないポジショニングであったとしても攻撃を考えるとそこはいじれなかった。この意味で藤春は自分がやりやすい形を用意してくれた正信には感謝スべきだろう)。だからまあ、今のガンバにおいてはコンちゃんはボランチでやるのがベストだということになる。

で、正信がコンちゃんのボランチ起用踏み切った背景としては、

・前目の選手(特にガンバユース出身)の守備時の戻りの意識の薄さ

といったものをシーズン終盤、特に最終節の磐田戦で致命傷を浴びせられたことが考えられるかもしれない。そこで正信は、思い切ってバイタルエリアをカバーすべくコンちゃんと明神のWボランチに踏切り、ヤットを一列上げた。これによって、従来ボランチの位置からヤットが上がるとバイタルに広大なスペースが出来やすかったのに対して、一応バイタルをケア出来るようになり、相手の後ろからの上がりも前線の選手が見るようになった。

ただ、そうすることによって、確かに守備は改善出来たのだけども、その代償として攻撃が犠牲になるというのは(前回のエントリで詳細は述べたが)正信にとっても織り込み済みだったのかもしれない。

ところで、コンちゃんのボランチ起用がどこまで続くかというと、岩下の去就次第というところもあるかもしれない。このエントリを書いている時点で岩下は残留を表明していない。

ただ、仮に岩下が出たとしても、コンちゃんをボランチで起用し続けるべきだ、というのが筆者の見解ではある。他に人が居ないという理由だけで、コンちゃんが能力を発揮する為の守備を構築せずに、ポッとCBに置いてしまったのが、今季最大の失敗だったということを教訓として欲しいからだ。まあ、正信にしてみれば、藤春のポジショニングを修正すれば今度は攻撃が落ちるということが解っていたから敢えてそこをいじれなかったのかもしれない。その点攻守の収支を如何に合わせるかということを彼はずっと悩んでいたのだろう。

正直今のガンバにおいて、岩下が抜けたとしたら、その後に彼と同等の対人能力に優れたCBを連れてくるのはなかなか難しい。となると、フィルター役のボランチを前に置いておいて、後ろでは若手選手を抜擢してビルドアップを任せる、というのをやった方がいいんじゃないかって思うわけですね(これは神戸で西野さんが後ろからビルドアップ出来るCBを置く為にはフィルター役のボランチが必要だと考えてフロントに補強のリクエストを出したのだが、連れてきたブラジル人が・・・)。

一つの問題があるとしたら、コンちゃんが今の立場を受け入れてボランチを続けてやってくれるかということですね。代表でのキャリアを考えると、CBで勝負したいという気持ちが出てきてもおかしはない。まあ、その場合は放出によって換金、ということなんだけども、多分他のチームへ移籍しても、ウチじゃボランチだよ、って言われる可能性は非常に高い。

あ、東京ならばCBで間違いないですねw ダヴィ獲得出来る程のお金があるようだし、ヒョンス君が中国へ移籍する噂はありますね・・・って君は何が言いたいねんw

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