大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第4輪 大阪鋼巴 2-1 大分三神

2008-04-03 03:15:40 | ガンバ大阪
勝ち点3を取れたのはひとえに大分に力を出させない方策をガンバが着実に遂行したから、というところか。06年秋に九石で2-0で撃破して以来、大分との対戦する際のゲームプランはさして難しくなく、先制してリードを奪ってしまえば、あとは守って彼らの得意とする堅守からのカウンターを無力化する。だからリードを奪ってから15分は一見押し込まれていたように見えても、実は注文通りの展開でしかない。一昨年ホームでの大分戦でセットプレーで先制され、なおかつ突き放されてしまった試合展開を考えると、大分には絶対リードさせない、という鉄則を忠実に守っていると言えるだろう(一度それを許すとシャムスカは逃げ切りの為に次から次へと手持ちのカードを切ってくる)。

とはいえ、ここまでこぎつけるのには相当時間を要した。前半はどちらかと言えば大分の中盤でのチェックが効いていてしばしショートカウンターを受けていたし、特に安田の守備なんて見ていて危なっかしいなんてものじゃなかった。あれで前半よく彼のところから失点せずに済んだな、と思っていたものだったが、まあそれだってある意味安田を起用する際の想定内の出来事でしかない。

そもそも安田をサイドバックにしたのは少々の守備面での問題に目をつぶってでも、4バックの戦術を全体で遂行し、かつ彼自身が左サイドから積極的に仕掛ける攻撃に期待したからに他ならない。だから、私なんか前半ミチの危なっかしい守備を見ながらも、それを攻撃で取り返してくれと思いながら見守っていたら、後半は随所にいいところを見せてくれた。まあ、安田に限らず橋本も後半上がって正確なクロスでバレーの決勝ゴールをアシストしたのだから、本職の加地よりもクロスはいいかもしれないw

とはいえ、ガンバはこれまで絶対的な強さを見せ付けて相手を撃破していったわけではない。失点場面も去年のようにシジがいれば頭で難なく弾き返せたところを入れられたわけだから制空権は絶対とは言えない(それでも山口は頑張って跳ね返していたけども)。しかし、磐石の強さをまだ備えていない分、リードしてから水本を入れ、ロスタイムに福元まで時間稼ぎに入れて逃げ切りを図ったように、カントクは勝ちきる采配はキチンとやった。この辺りは昨年終盤の教訓を生かしていると言えるだろう。

敗れはしたけども、大分は自分がこの3年間で見てきた中で一番内容がいい。特に金崎は同点ゴールを呼び込んだトラップもさることながら、サイドでボールを収めて攻撃の機転となっていたし、ブラジル人のWボランチは守備においても効いている。また、GKの西川のフィード能力は恐らく日本のGKの中で一番正確じゃないだろうか?何しろ右サイドにいる藤田にピンポイントでゴールキックを蹴って来るのだから。藤田を狙って蹴るということは、そこから安田のところを攻めるという大分の戦術があったのかもしれないが、藤田が高橋のようにサイドから仕掛けられるタイプではない。これに対してガンバは後半ラインを高く押し上げ、両サイドを押し上げることができたところが両者の明暗を分けたと言えるだろう。それとウェズレイだが、やっぱり動けていないし、ガンバのラインの押し上げに対して戻りきれていなかった。ガンバはウェズレイが出場した広島には2戦2勝したのに対し、いなかった時には1分2敗していることを考えると、ウェズレイさんには是非とも次の万博での再戦ではお手合わせしたいと存じます。

あと今後の大分の浮沈のカギエジミウソンの去就。彼は7月で契約が切れるんだけども、聞けばファーストボランチは二人も要らんと考えている人が結構いらっしゃるとか。ただ、彼と契約を更新しないとなると、キチンと攻撃に絡めるボランチの目処を立てておく必要があると思うけどもね。でないと、ジェルまーノとアレーのどちらかがいない時のセレッソみたいに精細を欠いてしまうかもしれない。

この試合の鍋島主審であるが、試合前にアビサポの知人が昨年の九州ダービーでの「前科」があるので注意が必要だとメールで忠告してくれた。前半はまだマシだったが、後半は判定基準不明の判定ばかり。これに関してはガンバよりむしろ大分側の不満が大きかったのではないだろうか?こちらからは見えにくかったが、そちらから見ると2回ほどPKの場面を流したのだったっけ?

自分が見た感じでは、

ルーズボールの判定ー守備側寄り
ボール保持者への接触-攻撃側寄り

に笛を吹く傾向にあるのだろうか、と思っていたし、後半に入るとガンバの選手たちの方が審判の笛にアジャストした形でプレーし、競り合いに体を預けるようにしてファウルをもらって相手の攻撃の芽を摘んだり、敵陣FKでチャンスを広げたりした。ところが、そうやってファウルだと思っていたら流されたりしたわけで、一体この人は何を基準に笛を吹いているのか理解できない箇所も見受けられた。まあ、それでもまだ前節の扇谷に比べたらはるかにマシに見えるんですがね。


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