大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

10月初旬から決戦は既に始まっていた

2014-11-25 08:04:21 | ガンバ大阪
現地参戦の後に、ネットを徘徊するとドローで良いはずの浦和が勝ちに色気が出た、というコメントが浦和サポさんの方達の声が多かったけど、多分その一部には心情的なものが含まれていたのかもしれない。

というのも、この試合での先制ゴールに場面を改めて見直してみると、こちらは自陣に全員戻っている状態でエリア内でも8対6という数的優位を保っている。一方の浦和は画面で確認する限り敵陣にいるのは8人で、画面に映っていないフィールドの選手は少なくともあと2人は後ろに残っていたが、上から俯瞰する動画では浦和のフィールドプレーヤー10人全員が敵陣に入っていたのが解る。

話はちょっとそれるけど、翌日に観戦した横浜FCと北九州の試合でもお互い自陣でのセットプレーの守備では全員が戻ってるんだけど、北九州のGKの大谷がなでしこリーグでしか見られないハーフウェイ付近まで上がって来てケアしてたりした時はオイオイって突っ込みそうになったw

まあ、それは極端だとしても、自陣に全員で戻る守備しているチームじ対する攻撃側の配置としては取り立てて悪かったわけでもないし、寧ろああいう場面で、前に敵が誰も居ない中でハーフウェイ付近に2人も残しておく必要はないもんね。

多分浦和側から見て悔やまれるのは、柏木の一連のプレーかもしれない。柏木が蹴ったFKがあんまり意図の感じられないような低いクロスだった(その前のヤットが蹴ったCKと比べると尚更そう感じる)。それをこちらが簡単にクリアすると、まるで狙いすましたかのようにカウンターを発動していたわけだから、一応そういう形を狙って健太監督はこの試合で今一守備タスクを減らしてでも得点に絡むことを期待した2トップに替えてリンス佐藤を投入したということが考えられる(ダイヤの布陣を捨てて通常の形に戻してサイドのケアをSHに任せるとなると、必然的に中を固めて最後の所で跳ね返し、攻撃ではカウンター狙いになるだろうが)。佐藤はそういう長い距離走ってフリーの廻りにたどり着くのが得意らしく、横浜FCサポの人の方に言わせるとJ2時代そういう形で実際佐藤にやられてたらしい。

話を元に戻すと、そのカウンターでリンスが持って上がると浦和はマルシオがすぐリンスに対して右サイドでついて行くわけだが、そこでなんと柏木は自分のすぐ後ろから駆け上がる阿部を捨ててリンスに対してダブルチーム(と書くバスケ脳w)に行ってしまったわけです。で、ここで柏木クンの記憶の残像が蘇ってるわけですな…何をって?リンスが鹿島戦で挙げた決勝ゴールの場面ですよ。

実はアウェイ鹿島戦での劇的勝利の夜のJリーグタイムで柏木がゲストに呼ばれていて、この試合の映像を本番だけでなく、本番前での打ち合わせでも見せられてることでしょうw そらあんなもん見せられたら意識するなというと嘘になるけどw

改めて鹿島戦でのリンスの決勝ゴール見直すと…やっぱ凄いな。ヤットのクロスを外側に膨らんでトラップして西を引きつけてから切り返しのズドン!まあ、こんなもん何遍も映像で見せられたら、マルシオ1人には任せておけないって思うかもね。浦和がこの試合に向けて周到な準備をして来たには先発2トップへの対応でも十分伺えていたし、実際2トップでの決定機は前半終了間際のパトのヘディングのみ。まあ、リンスに対してもそれなりに警戒はしていたし、(ただ如何せん情報が少ない為リンスには強く当たれていなかった)、柏木はリンスを意識していたからこその対応だったんだろうけども、それを逆手に取ったカウンターでしたな。

そうした形が大一番で可能になったのは18人誰が出てきても戦えると信頼していたマネジメントだと言える。対する浦和は先制されたら興梠を慌てて投入する無茶な起用をミシャはやってしまっていた。

このオフシーズンにも浦和の補強話って色々出てるんだけど、ボランチにしてもシャドーにしても選手が揃ってるわけであって、補強の必要性があるとしたら寧ろ1トップ型だとは思うけどもね…原口が抜けた後は寧ろ現有戦力で、残った選手にチャンスを与えることで選手の不満を和らげてチームマネジメントを安定させる狙いがミシャにはあったのだろうけども…確かに終盤失速気味でもあと一歩で優勝までこぎつけて来た訳だからその手法も解らないわけではないけどね。