大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

点の取れるFW、という評価がショーキには残っているのはある意味彼には貴重な財産だということ

2014-01-11 23:44:10 | ガンバ大阪
ショーキが福岡に決まったと聞いて、良かったなという気持ちと、同時に福岡のプシュニク監督のスタイルに合いにくいタイプかもしれない、という不安もよぎったりもした。新天地でも頑張って欲しいとは思うが、前からプレッシングをかけていくスタイルを信条とする今の福岡では、ショーキは相当自分をアピールできないと厳しいかなと。得点感覚はいいもの持っているだけにね・・・

今季のショーキを観ていて思ったのは、本人は本人なりの考えを持って動いているんだろうけども、周りにはあまり理解はされていなかったということ。例えば彼が前から当たりに行かないということに対してヤジが多かったりもしたが、本人的には後ろとの連動やチーム全体のバランスを考えた位置取りをしていたんだとは思う。

実際、筆者が観ている限りにおいては、ここで前に当たりに行くよりも寧ろ相手の鯔に入るパスコースを切っている方がいいんじゃないか、って思うことがあった。どうしても一点を追いかけないといけない終盤とかは別にしても。実際、アウェーの鳥取戦でもまたまたそうしたヤジが出てきたんで、そのようなことを自分の隣にいた、ショーキ大好きな明石の姐さんに言ったことがあったっけ。確かに大量リードした状況でなら相手ボールの時は寧ろバランスを保って前から行くのを自重するもんだし。

ただ、そんな彼のプレースタイルというのが出番を勝ち取る上でもう一つ物足りなさを健太監督に与えていたのかもしれない。監督としては、秋みたいに下がってビルドアップを助けるとかいうタイプでもないし、前線の守備での意識はわかるとしても、時折ヤットなんかが見せる前線でのコースの切り方とかを見せつけられると、ショーキの序列は自ずと下がって来るわけで。

だからこそ、新天地ではその反省を活かし、監督の求めるスタイルというのに順応していかないと、ここでも出番を失いかねないぞ、という懸念はある。監督の志向するスタイルを考えると、走ることに関してはある意味ガンバ以上に求められるチームに行くわけだし。

けど、そんなショーキでも、何で我々は彼に厳しく言い続けて来たかというと、ヤジっていた人たちも含めて、本当は彼に対して期待していたからだと思うんよね・・・それだけ彼は得点感覚はあったし、昨季の彼のベストパフォーマンスとも言える2節でのアウェー長崎戦では、対3バック兵器として、相手が攻撃から守備へ切り替わる時のスキを狙って、両ウイングバックの裏を取る動きも見せていたし。裏とり、というのを意識してやらせれば彼は使い道があるわけで。実際昨季もリードしている場面でもそうした動き出しを期待されて投入されたという場面はあったけども、他の点が残念だったりしたんで、そこでもあまり使われなくなっていったのが気にかかる。

まあ、そんな彼でも福岡が獲得したのは、点の取れる選手として期待の現れなのかもしれない。そういう評価をしてオファーしてもらったというのはFWとしては貴重な財産だ。どんなチームでも、毎年資金力との相談で点の取れる選手を獲得しようと考えている。福岡が経営危機を脱して今季どの程度の予算規模なのかは解らないけど、そんな中でもやりくりしてショーキに白羽の矢を立てたわけですから、そこで何とか居場所を見つけて欲しいもんです。

最後に、彼のポストプレーについて言っておくと、彼はいわゆるポストプレーヤーではないけど、彼なりのポストプレーはやっていた。これはどういうことかと言うと、キープはできないけども、ワンタッチではたいてスペースに移動する、ワンタッチポストプレーというのはやっていた。なんか寿人の劣化版、というような感じではあったけども。これをポストプレーと言うのかどうかは、人の考えによりけりなんだけども・・・