大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

隣の視点からフォルランのJリーグ行きについて考える

2014-01-25 23:43:06 | サッカー全般
まあ、所詮他所のチームで、しかも隣のセレッソだから、というのもあるけども、何処かが時折ビッグネームを獲得することによる、世間一般への宣伝効果というのは否定はしないどころか歓迎してもいいんじゃないですかね。今のJリーグ全体のマーケティング戦略の柱として、普段Jの試合を観に来ない人たちに如何に振り向いて貰うにはどうするかというのがあるわけで(連れてくる選手のランクは落ちるけども、東南アジア枠というのは従来日本国内だけに限っていたファンを国外でも獲得しようという試みではあるわけで)。

けれども、もし自分の愛するクラブにフォルランが来るとなったらどう思うか、となると捉え方は異なるかもしれない。確かに来てくれるのは嬉しいけど、そうした選手がわざわざ日本まで来るとしたら、なんか訳ありなんじゃないかと勘ぐってしまう。つまり、ビッグクラブが放出したがるというくらいだから何か訳があるということ。例えば所属クラブであまり試合に出られてないのは怪我持ちなんじゃないかとか、運動量が低下して戦術に適応出来ていないんじゃないかとか。逆に言えば訳ありなのを差し引いた上で評価しないといけないし、最初からその前提で獲得するならありかな、とは思ってしまう。

ホテルの宿泊でいう訳ありプランというのを思い浮かべればいいかな。安いんだけども時間限定であったりするプランなら、その条件を受け入れれば利用する価値はある。フォルランも運動量に関してはあまり多くを望めないけども、運動量に目をつむれば決定力を発揮してくれればいいとかね。ウルグアイ代表でのパフォーマンスが良かったりするのは、要はカウンターサッカーに徹して、前線はスアレスとのコンビでやれたからだとも言えるわけで。運動量については、予め訳ありという条件を受け入れて連れてくるんなら別にいいかもしれない。

ただ、その視点で捉えるなら、問題は結果自体が投資に見合ったものになるかどうかでしょうね。年俸は一億数千万程度ならまだわかるけども、一部の報道で言われているような、推定3億円となると、本物ぶりを見せてくれないと割りに合わないよな・・・実際思ってたんと違う、ってことになればその落胆の度合はハンパないかもしれないけども、そういうのも結局対岸の加地、じゃなかった火事ぐらいな感じで笑っておきますw

てか、セレッソもフォルランに金かける金があったんなら、去年その半分ぐらいの額でもいいから、ファイナルピースの補強に使っていればもうちょっといいとこまで行けたんじゃないかって思うけども(南野君が離脱していた時期に勝ちきれなかったこともあったのだし)、それをやらなかったということについては、クラブと前体制との折り合いが悪かったのかって勘ぐってしまう。まあ、これは自分が首突っ込むことではないんでそれ以上の詮索はするつもりはないけども、去年がクルピ体制のタイトル取りに行ったにしてはエライ中途半端でんなw 

まあ、フォルラン活かすなら、彼の運動量には目をつむり、他の選手がその分死に物狂いで守備や走ることを頑張る、ということが必要かもしれない。でも、才能ある王様を活かす為に他の人たちが彼に宮仕えするという発想は日本人にはなかなか生まれて来ないかもしれない(こうした発想は、かつてアルゼンチンがマラドーナを活かす為に、彼以外の主力のスター選手を外してハードワーカーを入れたという事例で見て取れるが、牛木さんなんかはこの発想は日本人にはまず思いつかないと言ってたっけ)。まして、新監督の軍曹は自身の理想のサッカーを遂行する為に全員に相当な運動量を求めるわけで(だからまあ、夏はあまり得意ではなかったりもする)、その中でフォルランが合わせて行くのはなかなか厳しいかもしれない。でもダービーの注目度を上げる目玉になるのなら、隣のサポとしては、別にええんちゃう?という程度の感想ですわ。

翻ってガンバはどうなのか、というと、今のところは堅実なチームづくりをしているとは思う。ユースの生え抜きでなるべく固め、足りない部分に絞って、補強資金をつぎ込むんだけども、その補強もあくまで出せる額の範囲内でってことで。問題は、如何にメディアにクラブの名前を露出させていくか。それについては今はヤットが担ってくれているからいいんだけども、いつまでもヤット頼みというわけにもいかなくなる。そうなると次の一手をどう考えるかですな。西野君をU-21に行かせたりしているし、宇佐美だって活躍次第で代表のチャンスはある。あと、秋も代表には送り出したい選手ではある。その辺りがどれくらい伸びて来るかですな。つまり、ヤットの後にどれだけ代表へ選手を輩出出来るか、というのが今後の課題なわけで。