大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

コンちゃんがもしDFの要となるならば・・・

2012-01-17 07:51:22 | ガンバ大阪
今までとは戦術がガラリと変わる可能性があるだろうな。というのも、今の日本では欧州以上にCBの資質とか特性とかいうのがスタイルに影響を及ぼしているからなんだけども。

欧州サッカーで低ライン下が進んでいるのは一つのトレンドなんだけども、それがそっくりそのまま当てはまりにくい事情が日本にはある。一つには、低いラインの場合、ゴール前で自軍のDFよりも大柄なFWに競り負ける可能性があることと、もう一つは低い位置で奪っても前にもっていける推進力が弱い為に良い攻撃につながりにくいこと。ゆえにラインを押し上げてゴール前での競り合いから遠ざけたり、高いラインをベースにして高い位置でボールを奪って良い攻撃につなげたりという意味においてラインコントロールの必要性が出てくる。

ただまあ、そうなるとJって結局全体的な傾向としてコンパクトな中盤というのを意識する為に、攻守の切り替えが早くなり、ラインの裏を抜けられるスピード系のFWが重宝される為に、CBも地上戦での強さが求められてくる、というのが今の現在位置ではあるんだけどもね。ただ、そうなるとそうした地上戦に強いタイプというのは逆に言えば空中戦で弱くなるということも言えるわけで、その意味で今のザックジャパンの弱点がそこにある。

だからといって空中戦にせり負けた部分だけを見て、日本には大きいCBが居ないと嘆くのは木を見て森を見ないのと同じかもしれない。確かに弱点は空中戦であっても、今までなぜそうしたタイプのCBがJにおいて育ってきたのかという背景を無視しているのであるから。多分代表の試合ぐらいしか見ていない人たちがそういうことを言う傾向にあるかもしれない。ただ、ザックはそういうことは既に割り切っているように思える。高さで負けるところは捨てているからこそ、最終予選でのターゲットを中東勢に絞っているんだろうとは思う。

岡田ジャパンは最初高い位置からプレスをかけようとするサッカーを志向していたけども、流石に岡田さんであっても、ボンバーと闘莉王のCBには結局メスを入れることは出来なかった。ただ、皮肉なことに最後の最後になって、戦術変更する時に、それにあったCBがチームに残っていたということが救いであったわけ。まあ、これがウチにいた智とかみたいなタイプだと前のスタイルはもっとスムーズに行っていたかもしれないが、最後方向転換する際には逆に難しかったかもしれない。

そういうコンテクストで考えると、コンちゃんに今まで智がやっていた、ビルドアップとか、ラインコントロールとか、裏を取られないスピードとかいったものを求めるのは酷かもしれない(どちからと言うと福岡で経験していた大輝の方が智の後継者っぽいが)。となると、今考えられるのは、CBの特性に合わせたスタイルということになってくるというくらいか。まさか、失点の多さを人を入れ替えたぐらいで減らせられると考えている人はガンバには・・・あ、あの人はそう考えているのかw