さて、ここのところ試合やらなんやらであまり振り返ることができていなかったACLについてもう少し書いておく。
2年前ガンバが出場した頃、ACLにおける目標はまだ日本勢が果たしたことのなかったグループリーグを突破することであった。ガンバはその時果たせず、昨年川崎と浦和が日本勢として初めて突破を果たし、浦和が優勝を飾ってしまった。
そして今年ガンバは2年前の屈辱を晴らさんとしてACLに臨み、出足こそチョンブリと引き分けたり、アウェーで全南相手に2点のビハインドを許しながらも逆転勝ちし、その後アウェーで全勝するなどして優勝を果たしてしまった。まるで、2年前まで日本勢がGL突破すら果たせなかったのがウソみたいに思えてくるのだけども。
ただ、そうまでいったのは、やはりこれまでの日本のクラブの経験というものが生かされるようになってきたからであって、ACLの黎明期に磐田・横浜FM・鹿島そして清水が行って体験してきたこと、昨年浦和や川崎が体験したこと、そして今年鹿島が先にアデレードで体験したことがそれぞれ繋がっていったということを忘れてはならないだろう。
具体的には、
・日程面での改善(ナビスコ出場免除や、ACLの後の日曜リーグ戦など)
・移動での負担軽減(チャーター機を用意したこと。また、ガンバの選手達は今年飛行機に乗るにしても皆ラフな服装だった)
・Jクラブ間での情報の共有(例えば、浦和は一昨年からガンバのアウェー遠征に帯同が許されていたし、セパハンとやる前に川崎から情報を貰っていた。また、ガンバもアデレードとやる前に鹿島から情報を貰った)
といったことが挙げられるだろう。
さて、そうした流れで来たのだが、来年以降日本のクラブにとってACLはどういう位置づけになるだろうか?恐らく、優勝を狙おうとするクラブと、二兎追うほどの体力はない為に、あくまでもACLは一つの経験という位置づけで勝つことよりもリーグ戦に集中して戦おうとするクラブとに別れていくものと思われる。
例えば、今のリーグ戦において実に微妙な位置にいる大分なんていうのは仮に出場権を取れば、恐らく後者の方に分類されるのかもしれない。つまり、ACLとリーグと両立させるだけの選手層がないクラブにとって(厳密に言えばガンバだってそうなんだけども大分なら余計に)、敢えてACLを戦わずに、経験の場として割り切ってしまうという選択はあるし、仮に彼らがその選択をしたとして一体誰がそのことを責められようか?
ここ数年、日本サッカー界全体にとってACLの位置づけとは、Jリーグのレベルというものがアジアの中で決して劣ったものではないということを証明する為の戦いではあった。この2年間で浦和とガンバが優勝し、優勝しなかったものの川崎と鹿島はGLを突破したことによって日本のレベルのアジアにおける高さを証明した。まあ、ACLでの対戦相手にはさほど研究されていないということも差し引かないとはいけないけどもね(その意味でACLにおいて本当に手ごわい相手は同じ日本勢だということが言えるのだけども)。
だから来季以降の課題としては、どこかが頂点に行って日本のレベルというものを証明し続けて欲しいんだけども、流石に大分にその役割を押し付けるのは酷だろうと思う。それは他のクラブに任せておけばいいことで、大分がもし出るということになれば、目標や戦略は彼ら自身で考えてやればいいと思う。
では、頂点を目指さない、ということにどれだけ意義があるのかということなんだけども、最近札幌サポさんのブログにコメントさせて頂いた内容と重複するけども、
・選手は代表以外の試合で国際経験が積める
・サポは海外遠征の楽しみができる
・クラブやスポンサーにとっては、海外に名前を売るチャンスにはなる
といったことだけでも十分に出場するメリットがある。それが日本サッカー界にとってどういうプラスになるかと言うと、
・ACLを通じて国際経験を積むクラブが増えていく
ということであると思う。理想を言えば、ACLの経験値というものが今のJ1クラブの中でほぼ一巡した時に、日本のサッカー全体のレベルが一段底上げされることなんだけども・・・
だから、来年ACL初出場のクラブが出てくるとなれば、日本のクラブにとってACLが新たな段階に突入していったということを意味しているのだろう。
その意味で、酉サポさんの間ではACLに出たらどうしようなんて今から心配しておられる人は結構いると思うけど、まずは最終節で全力を出し切ることが大事なんじゃないでしょうか?ACLのことは手にした時点で考えるということで。もっとも4位でフィニッシュなんてことになったら、天皇杯の名古屋の結果次第ということになってしまい、宙ぶらりんの状態が暫く続くことになります。少なくともクリスマス前までには名古屋の結果にヤキモキすることになるんじゃないでしょうか。
ところで、天皇杯での名古屋の次の相手ってどこやったっけ?・・・orz
2年前ガンバが出場した頃、ACLにおける目標はまだ日本勢が果たしたことのなかったグループリーグを突破することであった。ガンバはその時果たせず、昨年川崎と浦和が日本勢として初めて突破を果たし、浦和が優勝を飾ってしまった。
そして今年ガンバは2年前の屈辱を晴らさんとしてACLに臨み、出足こそチョンブリと引き分けたり、アウェーで全南相手に2点のビハインドを許しながらも逆転勝ちし、その後アウェーで全勝するなどして優勝を果たしてしまった。まるで、2年前まで日本勢がGL突破すら果たせなかったのがウソみたいに思えてくるのだけども。
ただ、そうまでいったのは、やはりこれまでの日本のクラブの経験というものが生かされるようになってきたからであって、ACLの黎明期に磐田・横浜FM・鹿島そして清水が行って体験してきたこと、昨年浦和や川崎が体験したこと、そして今年鹿島が先にアデレードで体験したことがそれぞれ繋がっていったということを忘れてはならないだろう。
具体的には、
・日程面での改善(ナビスコ出場免除や、ACLの後の日曜リーグ戦など)
・移動での負担軽減(チャーター機を用意したこと。また、ガンバの選手達は今年飛行機に乗るにしても皆ラフな服装だった)
・Jクラブ間での情報の共有(例えば、浦和は一昨年からガンバのアウェー遠征に帯同が許されていたし、セパハンとやる前に川崎から情報を貰っていた。また、ガンバもアデレードとやる前に鹿島から情報を貰った)
といったことが挙げられるだろう。
さて、そうした流れで来たのだが、来年以降日本のクラブにとってACLはどういう位置づけになるだろうか?恐らく、優勝を狙おうとするクラブと、二兎追うほどの体力はない為に、あくまでもACLは一つの経験という位置づけで勝つことよりもリーグ戦に集中して戦おうとするクラブとに別れていくものと思われる。
例えば、今のリーグ戦において実に微妙な位置にいる大分なんていうのは仮に出場権を取れば、恐らく後者の方に分類されるのかもしれない。つまり、ACLとリーグと両立させるだけの選手層がないクラブにとって(厳密に言えばガンバだってそうなんだけども大分なら余計に)、敢えてACLを戦わずに、経験の場として割り切ってしまうという選択はあるし、仮に彼らがその選択をしたとして一体誰がそのことを責められようか?
ここ数年、日本サッカー界全体にとってACLの位置づけとは、Jリーグのレベルというものがアジアの中で決して劣ったものではないということを証明する為の戦いではあった。この2年間で浦和とガンバが優勝し、優勝しなかったものの川崎と鹿島はGLを突破したことによって日本のレベルのアジアにおける高さを証明した。まあ、ACLでの対戦相手にはさほど研究されていないということも差し引かないとはいけないけどもね(その意味でACLにおいて本当に手ごわい相手は同じ日本勢だということが言えるのだけども)。
だから来季以降の課題としては、どこかが頂点に行って日本のレベルというものを証明し続けて欲しいんだけども、流石に大分にその役割を押し付けるのは酷だろうと思う。それは他のクラブに任せておけばいいことで、大分がもし出るということになれば、目標や戦略は彼ら自身で考えてやればいいと思う。
では、頂点を目指さない、ということにどれだけ意義があるのかということなんだけども、最近札幌サポさんのブログにコメントさせて頂いた内容と重複するけども、
・選手は代表以外の試合で国際経験が積める
・サポは海外遠征の楽しみができる
・クラブやスポンサーにとっては、海外に名前を売るチャンスにはなる
といったことだけでも十分に出場するメリットがある。それが日本サッカー界にとってどういうプラスになるかと言うと、
・ACLを通じて国際経験を積むクラブが増えていく
ということであると思う。理想を言えば、ACLの経験値というものが今のJ1クラブの中でほぼ一巡した時に、日本のサッカー全体のレベルが一段底上げされることなんだけども・・・
だから、来年ACL初出場のクラブが出てくるとなれば、日本のクラブにとってACLが新たな段階に突入していったということを意味しているのだろう。
その意味で、酉サポさんの間ではACLに出たらどうしようなんて今から心配しておられる人は結構いると思うけど、まずは最終節で全力を出し切ることが大事なんじゃないでしょうか?ACLのことは手にした時点で考えるということで。もっとも4位でフィニッシュなんてことになったら、天皇杯の名古屋の結果次第ということになってしまい、宙ぶらりんの状態が暫く続くことになります。少なくともクリスマス前までには名古屋の結果にヤキモキすることになるんじゃないでしょうか。
ところで、天皇杯での名古屋の次の相手ってどこやったっけ?・・・orz