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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

五月蠅

2013-10-16 | ご近所さん
自宅の近所のオバサマ。(実年齢からすると、「オバアさま」が、正しい)
バス停などで、いつも会うと、わたしの家庭のハナシばかり振ってこられる。

子供の学歴、職歴、結婚歴、親戚の職歴、
定年している人に対しては、親や親族の病歴。
老いて職のない人に対しては、興味の的は「病気」。健康な人には興味を示さない。
ただし、没している人には興味がないようだ。

なんとまあ、究極の個人情報。
誰も人のことなんぞ興味ないから、他人に聞かれたってかまわない、という人もあるだろうが、
わたしは、バス停で待っている、他のご近所の方や、バスの中の他のお客さんたちの耳が気になる。
で、彼女を見つけると、バス停の手前で立ち止まり、距離をおいて、バスを待つ。
それでも追いかけられることもあり、
「はあ・・・」「そうですね・・・」と蚊の鳴くような声で答えるが、
バスに乗ると、追いかけてこられない遠くの席に座る。

このオバサマは、興味がはっきりしている。
じつに、ピンポイント。
自分の興味のあること、価値を置いていることのみを聞きたがり、
たとえば、親戚に、若い姉妹が2人いれば、そのうちの1人だけの職業について、しつこく聞いてくる。
もう1人に関しては、まったく興味がない。
2人とも会ったこともないので、好き嫌いは、関係ないと思われる。
「○○さんのところの下のお嬢さん、○○されてるんですってね」
「はい、そうらしいですね」
「まあ、すごいわね。どうのこうの、なんたら、かんたら」
上のお嬢さんのことは、まったく一言も触れず。


一度でいいから、そのオバサマのご子息のことを聞いてみたいのだが、
(そうすると、人の家族のことを聞かなくなるのではないかという効果を期待して)
わたしの良心がとがめるし、そういう趣味は、わたしにないので、決して聞くことはない。

息子さんの職業は、オバサマのお好みに当てはまらないと思われ、(彼の職業は、義母から聞いて知っている)
オバサマも、「では、あなたの息子さんは、どうされているのですか?」と聞かれることも大いに考えられるのに、
聞かれてオバサマが喜んで応えられる状況でもないはずなのに、よくまあ、人のことばかり聞けるものだ。
わたしは、聞きもしないが。

世の中、いろんな人がいるものだ。


と、思っていたら、先日、オバサマ2号にバス停で会った。
彼女は、たんなるご近所の方。
子供が小さかった頃、子供会やPTA、自治会などで親しくしていたご近所ママ友の、ごくごく近所の方。
そのママ友と親交があった彼女とは、わたしも自治会などで顔を合わすと、ママ友を介して少し話したこともあった。
そのお方、お久しぶり、とばかりに気を許して話していたら、いつの間にか、オバサマ2号になっていた。
その日、新たに2号として認定した次第だ。
バスの中でのおハナシ、他の人に聞かれてないか、ひやひやした。

オバサマは、なんでそういうハナシが好きなのだろう。
個人情報を開示したがらない、わたしが、へんなのだろうか。


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