人生、生きてきた、今までの道と、残りの道。
どっちが、長い?
当然、わたしの年齢からすると、今までの道のほうが、長い。
費やした時間より、残された時間のほうが、短い。
例えば・・・ダンス。
やりはじめて、仮に3年の人がいて、その人は、73歳だとする。
「ダンスが、わたしの人生のほとんどを占める」と、その人は、おっしゃる。
え?
「でも、『73分の3』じゃないですか?」
そう聞いてみたら、
「過去の時間は過ぎ去ったもの。未来の時間は、あと少ししかない。
今の時点では、残りの人生のほとんどは、ダンスで占める。
73年のうちの、たったの3年ではなく、仮にあと元気で過ごせる期間が7年だとすると、
7年のうちの7年=残された人生の全て」
そういう計算になるそうだ。
ライフ オブ クオリティの高い時間は、実際の時間より、さらにもっと少ない。
PPK(ぴんぴんころり)の人は、生きた時間と、元気に活動した時間が、ほぼ同じだろうけれど。
たいがいの人は、健康に蔭り(かげり)が見え、生活の質が下がってから、ある程度の期間を生きるので、
そうカンタンには、あの世に行かない。
今まで過ごしてきた時間を宝物のように大切に愛しがっていた、わたしは、
けっこう、目からウロコ状態だった。
そうか、残された時間が、あまりないんだ。
確かに現在を築いているのは、過去の積み重ねや努力のおかげだけれど、過去は、過去として、
未来を大事にして生きていかないと、時間がない。
過去の時間をゼロと計算し、残された人生の時間だけを考えると、
自分の人生、なにに使うか、なに色で塗られるか、
今のままの延長で行くのか、
時間は有限で、なにもしても、しなくても、どんどん時間が経っていく。
過去も大事かも知れないが、
現在と未来こそ、どう生きていくか、ちゃんと考えることが、自分の幸せを創る。
(でも、それって、ご隠居さんなら、そうだろうけれど、
まだまだ、やるべき義務に振り回される状況の人には、適用は難しいが・・・)
人生の先輩を見ていると、いろんな示唆がある。