過去のある日、
息子が高校を卒業し、家を出ていった。
上の子供の受験も終わり、引き続き、トコロテン式に高校とサヨナラした。
しばらくは、やれやれ、これで一区切り、と、ほんの一息ついたのも束の間、
まだ次に、下の子の受験が迫っていたので、
後ろから押し寄せてくる時間が、それまでと同じく、畳み掛けるように忙しなく流れ、
息子がいないことに、気もとめなかった。
それからかなり経って、
ある日、息子の部屋に入った。
がらんとした人気のない部屋、教科書や関連品はそのまま残っている。
そうか、息子は、もうここにはいないんだ。
子供の人生の、その子に応じた基本ラインは、親としてすべきことは、し終えた。
彼が生まれたその瞬間から、私の肩にかかっていた役割、責任は、ひとまずここで終了した。
そこからは、彼が自分で歩いて行くだけだ。あとは本人が頑張るだけ。
親は後方支援のみ。表舞台からは、そっと退場。
親の出番の、幕が降ろされた。
私の戦争は終わった。
目標に向かって必死で頑張っていた日々が、次々と思い出された。
あれは、なんだったのだろう。
涙が静かに流れ落ちた。
嵐の後のように、彼の部屋に私は呆然と佇んでいた。
子供は育つと、親の手から離れ、巣立っていく。
それが自然の流れではないか。
そんなことも忘れた、ある日、たまたま、テレビ番組を見た。
親からはぐれた野生の動物の赤ちゃんが、人里で人間に育てられるが、いずれ山に帰る。
そんなドキュメンタリー番組だった。
こりゃいかん、
涙が堰を切ったように、流れて流れて止まらなくなった。
涙腺が壊れたのは、この時が第一回目だった。
「自分育て」に忙しく、子供を放ったらかしにしていた罰が、思わぬカタチでやってきた。
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息子が高校を卒業し、家を出ていった。
上の子供の受験も終わり、引き続き、トコロテン式に高校とサヨナラした。
しばらくは、やれやれ、これで一区切り、と、ほんの一息ついたのも束の間、
まだ次に、下の子の受験が迫っていたので、
後ろから押し寄せてくる時間が、それまでと同じく、畳み掛けるように忙しなく流れ、
息子がいないことに、気もとめなかった。
それからかなり経って、
ある日、息子の部屋に入った。
がらんとした人気のない部屋、教科書や関連品はそのまま残っている。
そうか、息子は、もうここにはいないんだ。
子供の人生の、その子に応じた基本ラインは、親としてすべきことは、し終えた。
彼が生まれたその瞬間から、私の肩にかかっていた役割、責任は、ひとまずここで終了した。
そこからは、彼が自分で歩いて行くだけだ。あとは本人が頑張るだけ。
親は後方支援のみ。表舞台からは、そっと退場。
親の出番の、幕が降ろされた。
私の戦争は終わった。
目標に向かって必死で頑張っていた日々が、次々と思い出された。
あれは、なんだったのだろう。
涙が静かに流れ落ちた。
嵐の後のように、彼の部屋に私は呆然と佇んでいた。
子供は育つと、親の手から離れ、巣立っていく。
それが自然の流れではないか。
そんなことも忘れた、ある日、たまたま、テレビ番組を見た。
親からはぐれた野生の動物の赤ちゃんが、人里で人間に育てられるが、いずれ山に帰る。
そんなドキュメンタリー番組だった。
こりゃいかん、
涙が堰を切ったように、流れて流れて止まらなくなった。
涙腺が壊れたのは、この時が第一回目だった。
「自分育て」に忙しく、子供を放ったらかしにしていた罰が、思わぬカタチでやってきた。
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