そろそろ店内の楽器の取り替えと弦の張り替えの時期なのだが、懸念がある。梅雨である。ギター等の木楽器は、湿気に敏感であるし弦もナイロン製だから湿気に敏感である。此の時期に取り替えとなると暫くはくすんだ籠る音色は拭えない。只、空気の密度が高い為か?音の立ち上がりは速く、細かいパッセージも重なる事無く聴こえる。これで、カラリとした音色ならば文句は無いのだが上手くはいかないなっ!マァ、其処はオイラもギター歴38年、弾くには爪弾く位置にて音色を変えて曲造りに適切そうな弾き方で稽古する。つまり技術だが、堅い音色、甘い音色、湿った音色、乾いた音色、艶やかな音色、オドロオドロしい音色と使い分ける訳である。此、電気楽器なんかだとスイッチでの切り替えが必要だがアコースティックでは爪のタッチや弾く位置にて七変化である。しかも、瞬時に狙い音にする訳である。
昨夜、頂いた「京浜急行」という本をじっくり見直す。今年になって、バイクの寒くて駆れない休日は高脂血症の改善もあり京急沿線徘徊散歩をしている。延べにして、泉岳寺~金沢八景まで何回かに別けて歩いたが、見直す為にも、今後の徒散歩の為にも貴重で重要な資料本である。実は、欲しかったので今までは図書館などで借りたりもしていた。金沢八景から先は、横須賀市になるがいずれ徘徊するつもりでいる。比べる必要は無いが、オイラの様々な趣味なんて井戸に隠った内気な自己満足趣味である。其の点、出版したりCD録音や展示会等を行う方は、広く自己を紹介し密かな趣味人達をも啓発して世の人に役立てている訳である。「俺がオレが」という感じは残るが、大局的には立派な行いだっ!発表、披露には、其までの間の長く地道な下調べや稽古、聞き取り、見聞が積み重なっている筈。其を、まとめ挙げて作品にまで造り上げた執念と情熱には敬服するなっ!オイラもいつか出来るであろうか?
先日の閉店間際のお客さん。夕方に立ち寄る。先日に沢山の趣味の話を聞いて、今日は出版した本「京浜急行」を頂く。わざわざ届けてくれたのだが、あのいすゞ117クーペを駆って来た。大変綺麗な後塗りレストア済エアコン効素晴らしい車である。そう思えば、この一二年見掛けていて「居るんだ~マニア」なんて呟いていた。其の方は、学校の音楽教師でクラシコカメラ使いでノスタルジックカーマニアでとオイラと同人種の匂いがする。新聞にも記事を書く程の方である。写真趣味は鉄道研究員だから当然、駅周辺の街歩きにも詳しい。ちょっと、へんな洋食屋では珍しいタイプの貴重なお客さんである。夕方、見えた時はオイラも譜面起こしの最中で「やってますなっ!」という感じの同人類である。