いきいきサロンという集まりがある。地域の老人(70歳以上)を集めて、健康の講演をしたり、お茶を飲んだりして、交流する会だ。いままで、この種の会合にはめったに出ることはなかったが、かつて働いていた時代に仕事の上で知り合った人たちが、職場をリタイアし、地域に戻って、こういった会合の世話人になって、誘いが来るようになった。春には、神社を見に行くバス旅行、敬老の日の祝賀会などに誘われて出席した。今日はこれから、「いきいきサロン」。どんな内容か分からないが、お昼ごろまでの会に出席する。
サロンの内容はひざ痛予防の「ひざラク体操」が30分、椅子に座っての体操。しかし、30分行うと、かなりの運動量である。続いて、けん玉教室。参加者全員がけん玉を持って、一から大皿、小皿、中皿と、そこができると、大皿から中皿へ移すけん玉のやり方を教わった。けん玉は長井市の工場で生産されているが、日本の競技で使うけん玉は、すべて長井産のものが採用されていることであった。けん玉協会の役員の方が講師となって約40分教わった。基本を習うと難しいと思っていたけん玉が、少し自由に操ることができ、運動神経や膝の使い方など意外に役に立つことが多いことが分かった。
一昨年、この世を去ったが、長く聖路加病院の院長を務められた日野原重明さんという方がいた。この方は100歳になってから、フェイスブックをはじめられ、若さの秘訣として、フェイスブックでの発信を勧められている。年齢に関係なく、あらゆることに挑戦する姿勢が大切であると説いている。先生の発信した言葉の一つを紹介してみる。
齢の上手な重ね方で人は成熟するのです。
一瞬一瞬の命の輝きを。
いのちの時間は長短が問題なのではなく
どうやって深め、質を高めるかが問われます。
「今」にいのちをそそぎ、輝いて生き抜きましょう。 日野原重明
いきいきサロンに参加して、日野原先生のような老い方をしたいと、強く思った。多才な先生の域にどこまで近づけるか分からないが、これからの生き方のしるべとして先生が残された言葉をかみしめて生きていたい。