常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

秋の色

2019年10月03日 | 日記

昨日の真夏日から気温が下がって過ごしやすい。雲が薄くかかって、カメラに写る秋の色も、自然の色が撮れる。昨日のブログの写真、金木犀、アベリア、白彼岸花を今日撮ったものに差し替えた。やはり、ピリカンより曇天の方が、自然の微妙な色が出るような気がする。

facebookに一年の思い出というサービスがある。去年、SNSでアップした写真やアルバムが、同じ日に送られてくる。昨日はザクロの写真であった。ザクロ酒を作るために、八百屋から買ったザクロを笊に並べただけの写真だが、その色合いが秋の深まりを伝えている。今朝の散歩で、木に生ったザクロが、色合いを深めていた。

藪のなかにあるドスブンドにも微妙な色がつきはじめた。これも散歩の度に、いい色がいつ撮れるかと、考えながら歩いている。たくさん生っている実のなかで、色づくのはやはり陽当りと関係があるらしい。北側で朝日が当たって、日中日陰で気温があまり上がらないところから色がついていくらしい。この微妙な色に秋を感じるのは自分だけなのだろうか。秋になるとこの実が熟するのを待つ人もいる。実を採って、焼酎漬けにして楽しむ人、葉を乾燥させてお茶にして飲むと、肝臓病の薬になると、飲んでいる人もいる。この地方では、これをドスブンドと言っている。ドスには毒という意味もあるので、飲食には用いず、もっぱら鑑賞用に栽培して楽しんでいるようだ。

ムラサキシキブも観賞用に、庭の片隅に植えている人が多い。源氏物語の作者を思わせるが、もとはシキブではなくシキミと呼ばれていたらしい。実が重なり密集して成るのでシキミと呼ばれた。山中に自生する木だが、庭で見かけるのは、秋に紫の実が美しいためである。

スマートウォッチを買ってから、毎日の歩数が気になる。自分の歩くことの原点は、禁煙して急に増えた体重を減らすことであった。30歳前後のことであるから、もう半世紀ちかく、この課題と向き合っている。本棚には歩くことを意識するための本が数多く並んでいる。その中の一節

「健康な大人は、一日に最低でも3㌔程度は歩くべきです。先日、69歳でまったく怪我もなく、普通の道を一日平均80㌔のペースで約1600㌔を歩き通した人がいましたが、あれ以来、お年よりでも思ったより長い距離を元気に歩ける、と認識を改めざるを得なくなっています。」

そんな大それた距離を歩かなくとも、毎日こうして秋の色の微妙な変化に気づかさせてくれる。高齢になって手に入れた自由な時間を、歩くという人間の基本を楽しめることは、何事にもかえがたい幸せである。



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