常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

返り花

2019年10月31日 | 日記
紅葉した葉に、花をつける。本来春に咲く花だが、この時期に咲くのを、狂い咲きまたは返り咲きという。春のように万朶の花というわけにはいかないが、ぽつり、ぽちりと咲いても、行く人の目にとまる。俳句の季語にもなっているぐらいだから、小春日和に気候にだまされて咲くのは、この時期によく見られる。周りの草木は、すでに葉を落としているのが多いなかで咲くツツジは、秋のはかなさを感じさせる。

花圃みだれ返り咲くもの紛れけり 谷 迪子

今日は雲ひとつない日本晴れ。秋の吟魂碑清掃に行く。いつもは、広場にいっぱいになるぐらい人が集まるが、山奥にある碑まで来る人は少なくなっている。伸びた草を刈りとって集めて捨て、碑のまわりの枯れ葉を熊手で集めてきれいにする。それにつけても、大高根山の山道の枯れ葉を清掃する苦労が偲ばれる。20人ほどもかかって、きれいにした場所はほんの少し。一人で毎日清掃する、山の会の人たちの努力がいかに大変なものか、身を持って知らされる。

朝のニュースに沖縄首里城の火災があった。10年ほど前に、詩吟のコンクールでここを訪れただけに、その焼失は悔やまれる。


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