常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桜カウントダウン3

2016年04月02日 | 介護


私の農園で顔合わせ。半年ぶりに顔を合わせた人も多い。今年は秋の収穫祭を地主の庭園で「芋煮会」にすることを決める。桜のつぼみはさらに大きく。明日の気温は22℃の予測、雨も降りそうだが、明日は開花となるか。
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花の名山 角田山

2016年04月02日 | 登山


新潟県巻町にある角田山は、花の名山として知られている。田中澄江も『花の百名山』で取り上げており、山の仲間たちからもその素晴らしさ聞いていた。百聞は一見に如かずというように、やはり現地を踏みこの目で見なければ、その素晴らしさの真の姿は分からない。花の咲く時期にしても、積雪や気温など毎年違う条件のもとでは違ってしまう。昨日行った角田山は、それらの条件を満たした、一番のものであった。

角田山は標高482m、海岸からの桜コースで頂上まで3.5キロほどの道のりである。私有地と標識のある登山道であったが、登りはじめてすぐの登山道の両脇にミスミ草(雪割草)が植え付けられたように花を開いている。終末の混雑を避けて金曜日にしたのだが、仲間をともなったグループの登山者が大勢いた。みな花を目当てにきたらしく、女性中心の地元の人たちである。



登山道には「山野草保護」の看板が目につく。この山の花をもっと増やそうとして努力していることが伝わってくる。高山でこれほど花の多い山に驚かされる。ミスミ草には薄いブルー、ピンク、白と色の種類も豊富だ。花を愛で、写真を撮りながらゆっくりと登る。多くのグループが追い抜いて行った。ミスミ草はこちらでは雪割草と呼ぶらしい。振り返ると雑木の向こうに青く澄んだ日本海が見える。白い船が航跡を残しながら海を横切っていくのが見える。ミスミ草に交じって、イチゲやショウジョウバカマ、イカリ草が可憐な花を咲かせている。



標高300mあたりからカタクリの花になる。初は他の花に交じって遠慮がちに咲いていたが、やがて日当たりのよい斜面を独占するようにカタクリの群落が咲き誇っている。カタクリは他の草木が伸び葉を成長する前に、太陽の恵みを独りじめにして咲く。これほど全山を埋め尽くすように咲いていても、新緑の季節になると、他の草木のかげでひっそりと生きている。それだけに主役でいられる今こそ、小さな体から葉と花をいっぱに広げる。カタクリの生態をみていると、けな気に生きる姿につい気もちがほぐれる。



頂上のいっぱいの日ざしのもとで弁当を食べる。頂上の広場と見晴らし台では、たくさ登山者がグループごとに集まって、弁当や談笑をしている。山形の山ではなかなか見られない光景だ。それほどにこの山が、花の山として、多くの人に愛されている証なのか。下山は灯台コースをとって、海へ逆落としのような傾斜を下る。細い尾根道をたくさんの人が下っていくのが見える。参加者4名、内女性2名。Yさんが休憩のとき、足吊りをおこして難儀した。



白い灯台と青い海。海に近い山でなければ味わえない貴重な山行であった。雪の残った山から一転して花の山へ。冬の山行が少ないなかで、久しぶりに山歩きの喜びに浸った。


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