
6時、散歩に悠創の丘に出かける。風は冷たいが、日ざしがあり、朝の斜光が花を撮るのによい光であるということを知ったのであえて出かけた。来て見て、雪のなかに咲いている大山桜の美しさに驚いた。早起きは3文の得というが、まさに今日の散歩は3文以上の得であった。3人ほどカメラを携えた人が、この風景を撮ろうと三脚を立てていた。「いいねえ、こんな風景はめったなことではお目にかかれないよ」と声をかける人がいた。

花と雪の風景を前にして、撮影モードPにしていたが、露出にいまひとつ自信が持てない。そこで使ったのは、ブラケット撮影だ。これだと適正と+、-補正で、3種類のものが自動で記録できる。撮影後、桜の色が鮮やかに出たのは+補正のものであった。もうひとつ大切なことは、主役としての桜を引き立てる背景に気を使うことだ。青い空と山があり、地面は雪に覆われているという願ってもない条件が揃った。この次には、絞り優先とシャッター優先の撮影に挑戦してみたい。

こんなに早くツツジが咲いているのを思ってもいなかったので驚いた。桜の木の根方で、ピンクの美しい花を咲かせていた。雪があるとはいえ、4月も下旬である。順当にいけば、ツツジも咲いて当然であるが、この花は夏が来るのを思わせる。
躑躅燃え遠の白根に雪残る 草間 時光