横浜G30の説明会をよい機会に、プラスチックの分別について勉強してみました。
横浜市の場合、プラスチック製の容器は、ペットボトルとそれ以外に分かれます。
ペットボトルの場合は、資源選別センターにて選別・梱包され、国指定のリサイクル法人に引き渡され、制服、カーペット、ワイシャツなどの繊維製品や、土木用テント、垂れ幕などの資材に再利用されることになります。一部は、ペットボトルとしても再利用されるとのことらしいですが、内容物の付着があると難しいのではないかと思います。
一方、プラスチック製容器包装の場合は、民間中間処理施設において異物除去や梱包を行った後、国指定のリサイクル法人に引き渡され、主に高炉還元剤や、コークス炉化学原料などの燃料として再利用されるようです。
住民側からは、「なぁんだ、分別しても結局燃やしちゃうんだ。だったら分別しないで(「家庭ごみ(=燃えるごみ)」として)燃やしたって、同じじゃないか」との声も聞こえました。
が、焼却熱の直接的で単純な回収を行う「サーマル・リサイクル」ではなく、可燃性の廃棄物を固形燃料に加工したり、熱処理により発生する可燃性ガスや可燃油などを利用したりする形態のリサイクルであり、
「ケミカル・リサイクル」に分類され、広義のマテリアル・リサイクルとして認められているようです。
生分解性プラスチックを食品用の容器や包装に使用する場合はどうなるのでしょうか。
生分解性プラスチックが容器包装に用いられる場合は、「プラスチック製容器包装」になるし、レジャーシートなどに使われた場合は「家庭ごみ」扱いにとなる。
コンビニ弁当の容器であれば「プラスチック製容器包装」に分別される。
せっかく生ごみ回収袋として生分解性プラスチックを採用しても、現状では一般のプラスチックに過ぎず、「家庭ごみ」として分別されることになるようです。(購入したレジ袋は「家庭ごみ」扱いとなるようです)。
さて、「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」では、会場内で発生する
生ごみ回収袋と、会場のフードコートやテーマレストランで食事を提供する際に使うカップ、トレー、箱などや、食品を直接包んで渡す包装紙やラップフィルムなどに、生分解性プラスチックを導入し、
生ごみ回収袋に、生ごみ(食べ残し)とともに、
食器具を分別することなく入れてコンポスト化処理する計画です。
これは、あくまで日時・会場が特定されたモデル事業であればこそ、許容されるということのようです。
ちなみに、写真は、
鈴鹿サーキットプールで用いられた、繰り返し使用が可能な(リユース)バイオプラスチック容器です。