高度な理数教育をする文部科学省の指定校、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)である、広島県立広島国泰寺高校では、オオサンショウウオのミトコンドリアDNA約一万六千個の全塩基配列の解読を完了しオオサンショウウオの遺伝子配列をもとに作曲した遺伝子音楽を、爬虫両生類学会(京都)で披露されたそうです。
オオサンショウウオは、井伏鱒二のせいか、のたりのそり、というイメージがありますが、一方で、神話の世界のサラマンダーのように、軽やかで不思議な動きをする、神の遣い、というイメージもありますが、遺伝子音楽はどんな感じに仕上がっているでしょうか。
実は、私もすこうし、視聴させていただいたんですね(秘密でした、ごめんなさい)。
遺伝子音楽って、塩基はATGC4つなんだから、それを元につくるのだし、あまり変化はないのかも、自由度がありすぎるのは云々、という意見も出てくると思うのです。
でも、はじめてテープで聞いた時には、そういうことは超越して(それどころか、思い至りもしなかった)、文句なしに面白い、感動した部類の人間です。
いえ、むしろある方に指摘されて・・・・実は、『なんでもあり(=自由度が高すぎるということ?)では・・・(サイエンスではない・・・ということを言いたかった?)』といわれました。
その方は、遺伝子音楽は美しくあってはいけないと思っているのかも・・・?
「確かに、塩基はATGC4つなんだから、どうやってメロディーにするのだろう」と思っても、
それを超えて音楽がすばらしいのだから、と私の場合、音楽をやる人間としての嗜好が勝ってしまいます(確かにこれは科学ではなくて、感性のものであり、芸術でありましょう)。
そういう、周りからのちょっとした指摘を超えて、なおも、情報の羅列である塩基配列をメロディに変換する作業は、進化のうねりや途絶えたかもしれない進化の道を想起させ、進化の道筋はかくや、と思わせる多くの示唆を含んでいると感じます。
遺伝子シャフリングが進化をもたらした一因というなら、進化の道筋はやはりモチーフを繰り返し、変化し、転調し、新しい音楽を生み出す作業にも似て、こうして新しい種が誕生したのではないかと、夢想します。研究にはそういうロマンが一番大切なのではないでしょうか。
若い研究者の卵が、そういう「ある程度(厳格な先生方は、この『程度』を云々しておられるのでしょうが)のきめごとをもって、音楽に変換する」ことに夢中で取り組んだ気持ちを保ち、「やりたいからやる」研究に一心に取り組んでいただけたら、日本の科学技術も発展し続けると思います。
(あまり書くと、現状批判になってしまうのかしら、今の研究現場を知りもしないで、って言われそう、ごめんなさい、そんなつもりではないのです)。
オオサンショウウオは、井伏鱒二のせいか、のたりのそり、というイメージがありますが、一方で、神話の世界のサラマンダーのように、軽やかで不思議な動きをする、神の遣い、というイメージもありますが、遺伝子音楽はどんな感じに仕上がっているでしょうか。
実は、私もすこうし、視聴させていただいたんですね(秘密でした、ごめんなさい)。
遺伝子音楽って、塩基はATGC4つなんだから、それを元につくるのだし、あまり変化はないのかも、自由度がありすぎるのは云々、という意見も出てくると思うのです。
でも、はじめてテープで聞いた時には、そういうことは超越して(それどころか、思い至りもしなかった)、文句なしに面白い、感動した部類の人間です。
いえ、むしろある方に指摘されて・・・・実は、『なんでもあり(=自由度が高すぎるということ?)では・・・(サイエンスではない・・・ということを言いたかった?)』といわれました。
その方は、遺伝子音楽は美しくあってはいけないと思っているのかも・・・?
「確かに、塩基はATGC4つなんだから、どうやってメロディーにするのだろう」と思っても、
それを超えて音楽がすばらしいのだから、と私の場合、音楽をやる人間としての嗜好が勝ってしまいます(確かにこれは科学ではなくて、感性のものであり、芸術でありましょう)。
そういう、周りからのちょっとした指摘を超えて、なおも、情報の羅列である塩基配列をメロディに変換する作業は、進化のうねりや途絶えたかもしれない進化の道を想起させ、進化の道筋はかくや、と思わせる多くの示唆を含んでいると感じます。
遺伝子シャフリングが進化をもたらした一因というなら、進化の道筋はやはりモチーフを繰り返し、変化し、転調し、新しい音楽を生み出す作業にも似て、こうして新しい種が誕生したのではないかと、夢想します。研究にはそういうロマンが一番大切なのではないでしょうか。
若い研究者の卵が、そういう「ある程度(厳格な先生方は、この『程度』を云々しておられるのでしょうが)のきめごとをもって、音楽に変換する」ことに夢中で取り組んだ気持ちを保ち、「やりたいからやる」研究に一心に取り組んでいただけたら、日本の科学技術も発展し続けると思います。
(あまり書くと、現状批判になってしまうのかしら、今の研究現場を知りもしないで、って言われそう、ごめんなさい、そんなつもりではないのです)。