梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

下部温泉(少し昔の話)

2011-01-11 10:06:06 | 旅行
甲府盆地を流れる笛吹川は市川大門からから駿河湾に向かうと富士川と言う名前に変わる、川沿いの国道を少し下ると有名な身延山久遠寺がある、此処も身延温泉と言う温泉地だが此処から更に10Km弱南下すると下部温泉と言う温泉地が有る、古い温泉でどちらかと言えば湯治客の多い所だ、富士山の直ぐ近くに有るのに地形の関係で余り富士山は見えない、
しょっちゅう通っていたが泊まった事は無かったのだが晩秋の有る日親しい友人夫婦と出かける事になった、
この友人は女房の高校時代にアルバイトで知り合った友人だが家族ぐるみの付き合いを今でもしている、しかし悲しい事にご主人は5年ほど前に交通事故で1年入院した後無くなってしまったので今では私が「両手に花」(女房の弁、実態は運転手兼荷物持)の旅行になって大体毎年2~3度彼方此方に行っている。
この時は一緒に連れて来たお嬢さんが未だ中学生だった筈なので40代半ばだったと思う、
当日友人の方のご主人が仕事の都合で急遽来れなくなってしまい友人と中学生の娘さんと我々夫婦と言う組み合わせになった、
未だ携帯電話が無い頃で富士五湖を巡り本栖湖の脇から降りて行ったのだが予定の時間を過ぎてしまい、山の中の道路で公衆電話が見つからず暗くなってから旅館に着いた、
旅館はかなり歴史の有りそうな木造建築で2階建てで増築を繰返したらしく長い渡り廊下で繋がって3棟に別れている、
我々夫婦と友人夫婦の部屋は渡り廊下で数分離れた所になった、
食事は専用の部屋で済ませたが当然飲み足らない、我々夫婦の部屋に持ち込んで飲み直したが結局友人の泊まった部屋では中学生のお嬢さんだけが1人で寝て、飲兵衛3人で雑魚寝になってしまった、
温泉は一番古い建物の裏に有って新しい風呂と露天の他に湯治用の風呂が有った、
ぬるい湯で体温より少し低い34℃位の風呂である、天井も低く窓も一番上のほうに空気抜きの煽り戸が有るだけで薄暗い、
此処は混浴で多くの湯治客が居たが40代の私が一番若いと言う位で既に性別を超越した男女が入っている、
晩秋の山の中なので体温より低い温泉に入ると暫く上がれない、その分逆上せる心配も無いので隣り合った女性と話しをしながら延々と入っていた、私はこの入浴法が気に入ってしまいそれから暫く日帰り温泉でぬる湯を探して入って歩いたのだが我が女房はカラスの行水に近い入浴の仕方なので待つのが大変だったらしい、
この日も朝風呂に入ったら出られなくて出発がぎりぎりになってしまった、此処から一旦来た道を戻り朝霧高原を抜け、白糸の滝を見て富士から東名高速に入り帰宅する、朝霧高原の薄は見事だがこのときは多分遅かったので時期ではなかったと思う、


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