❤いつも心に詞(うた)を置いて!🎤            🎼あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!🎶

★恋の歌・愛の歌 おとこ唄・おんな唄 ★毎日が書き下ろ詞 
★附曲歓迎! 歌詞&タイトルの無断使用を禁じます。

【番外】 藤井惣太、最年少 七段昇段!

2018年05月19日 | その他
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😍<将棋>快進撃止まらず! 藤井惣太、最年少七段昇段! 
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🐥🍲”勝負メシ”は玉子丼とチントンシャン定食!だと。
玉 DSC_0332_20180519000016
👏年の初めは四段だったことを考えると
過去に例を見ないスピードで、ただ驚くばかり!
ひふみん もビックリ!だと。
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🎼🎶ワチキも作詞で1、2段UP昇段したい
  それには体力増進、スタミナ維持か?
  今はもう、食べられなくなったからなぁ・・・(泣) チョレイ!

「男の渓谷」★千葉げん太

2018年05月18日 | 演歌男性歌手
今日の書き下ろ詞 いつも心に詞(うた)を置いて
今日想定した歌手は千葉げん太さん。1976年デビュー以来42年!
前回「勝負酒」以来、2度目の登場です!
カテゴリーにある《全国ご当地歌めぐり》では50篇以上を
書き下ろしています!今回は富山県・黒部渓谷を舞台に
男の人生応援歌です!
千葉1 黒1

男の渓谷
黒2
谷の深さは はんぱじゃないぜ
度肝抜かれて 引き下がる
誰が名付けた 後曳(あとびき)橋よ
黒薙川を 眼下(した)に見て
トロッコ電車が 命をゆする
黒部渓谷 男の渓谷(たに)

黒3
夢がはじけた 散らしもしたさ
それを救った 花もみじ
今はどこやら あの人恋し
生きてりゃ人は 人なりに 
引き算ばかりの 人生じゃない
黒部鉄橋 男で渡れ

黒4
背伸びしたって 追いつきゃしない
身幅 身の丈 俺らしく
ゆくぞこの道 片道行路
春には春の 風を受け
有無をも言わせぬ 怒涛の冬も
黒部渓谷 男の渓谷(たに)

黒5

ひとこと:歌手生活42年目ともなれば、とかく受動型、類型的な
作品づくりに陥りがちだが私はそれは望まない。
歌手も書き手も制作サイドもつねに可能性を追求して
いろんな視点、分野に挑戦すれば、これぞ逆転ホームラン!もありうる。
千葉げん太さんも然り!仮に年1作の新曲発売のペースでも
PVやTV出演を見ると、やっぱり唄い続けている歌手は
見た目もイキイキ、センスもUP、パチパチ!となる。
というわけで、ますますの活躍を期待したい。
千葉2
追:《後曳(あとびき)橋》黒薙駅に降り立つと見えるのが
黒薙川に架かる沿線で最も険しい谷に架かる鉄橋で
名前の由来は、かつて山に入る者があまりの谷の深さに
後ろに引き下がったことから「後曳」と呼ばれるように
なったと伝えられているそうです。
《渓谷と峡谷》通常は黒部峡谷が一般的のようですが
歌のタイトルには渓谷としました。(画像をお借りしました)

「ささゆり流し」★竹村こずえ

2018年05月17日 | 演歌女性歌手
🎼🎶🎵🎶 今日の書き下ろ詞 ♬ いつも心に詞(うた)を置いて
今日想定した歌手は竹村こずえさん! 4回目の登場です。
竹村

ささゆり流し
ささゆり
あんな男が 欲しいなら
呉れてやるから 持ってけと
切った啖呵の 陰で泣く
 一夜明けたら 命がふるえ
 これが私よ か弱い花よ
 あなたに届けば わかってくれる
 女ごころの ささゆり流し
ササユリ
一線越えようと 越えまいと
知ったことかと 背をむけて
ここが別れめ 切れめどき
 二年前なら 生娘ぶって
 みんな私の せいですなんて
 あなたをかばって あげられました
 女ごころは 男で変わる  
笹ゆり
持って生まれた おんな癖
もとに戻らぬ 浮気性
惚れたわたしが バカでした
 山の湧き水 谷水吸うて
 咲いた花だよ おまえに似てる
 あなたの言葉に だまされました
 女ごころの ささゆり流し


ひとこと:ささゆり は5月~7月頃に淡いピンク色の
花を咲かせます。身持ちにだらしない男に威勢よく
愛想づかしをしたものの、それは本意ではありませんと
ささゆりに思いをこめて流します・・・
強いようでも性根はか弱いのが女、花に託すしか術はないのです・・・
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「霧夢」★ハンジナ

2018年05月16日 | 演歌女性歌手
今日の書き下ろ詞 いつも心に詞(うた)を置いて
想定した歌手はハン・ジナさん!
担当ディレクターが変わるとかで、新生ハン・ジナさんの
登場になるかも知れません。
ハン1

霧夢

霧がかかる夢をなんども見ています
良くないことが起きそうな 前兆(まえぶれ)でしょうか

霧が深くなればなるほど怖くなり
恋しい良人(ひと)の名を呼んで 目がさめるのです

 ひたかくし 口止めした 二人の仲
 唇を押しあてて
 解いてください あなた… 封印を ――
霧1 霧3
霧の中を歩く夢など見たくない
世間に背き狭(せば)めれば 報復(むくい)がくるから

霧が晴れるときをひたすら願うのは
愛しい良人(ひと)を失くしたら 死ぬしかないから

 うす絹を まといもせず 差し出す肌
 まばたきは許さない
 染めてください あなた… 錦絵に ――
霧2 霧4
霧が消える朝を信じて生きるのが
いのちの良人(ひと)に愛される 悦びなのです

 千を越え 億万ほど 幾夜を越え
 命火を燃やすのが
 証しなのです あなた… 一生の ――


ひとこと:彼女のトークや素振りを見ていると売らんかな、の
攻撃的な姿勢をあまり表面に出さず、きわめて自然体。
ひたすら丁寧に唄ってゆく、という感じだ。こういう歌手こそ
ほんとは歌の本質を巧みに捉えて作品のイメージ作りも
上手じゃないかと思われる。今回は自分にもたいそう意欲的な
書き下ろ詞です。●霧の夢には5つの要因があるそうです。
それらを基に幻想と官能をテーマに、詞に折込みました。
タイトルは(きりゆめ)そのままに読んでください。      
                (画像をお借りしました)
はん7 はん6 はん1 はん4 はん3 はん2

「花飾り」 美輪明宏

2018年05月15日 | 唄う俳優・女優/タレント/芸人 
『今日が誕生日の歌手』シリーズ336篇め!
今日は美輪明宏さん、83歳の誕生日
歩いて5分の場所にある美輪さん邸を通ると
たまに本人にお目にかかる。ずいぶん小ぃそうなりはった
というのが実感!それがステージなどでは違いますねぇ~
オーラというか後光というか、おもわず拝んでしまいます
美7

花飾り
美6
忘れないでくれ と 死にゆく間際に
私の手をにぎり あなたは言った
忘れるものですか 二人の手と手に
涙がしたたり落ちて 私は誓った

きれいな顔のままで良かった
透んだ瞳 長いまつげ 甘やかな唇
年をかさねていけば 誰もがあなたを振り向いたでしょう
子供みたいにはしゃぎ 夢中になれたものが
あっただけでもいいじゃないの

美9
時はめぐり 時代が変わり
この世にあなたがいたことを 知る人は少ない
だけどいいの 私の胸の奥の奥には
いつだって若い日のあなたが ほほえんでくれてるの

美3花屋

街じゅうの花屋を歩いて ありったけの花を買いました
四方の壁を テーブルを 埋めつくす花 花 花
そして最後に 大切なあなたの写真を置いて
二人きりの時を過ごすの 二人きりの愛を交わすの

美5
あなたのほかに 愛はいらない
長いあいだ それを守って 今日までを暮らした
愚かなことと あなたは嗤うでしょう
だけど私には それだけが生きがいだった

仮に もしもがあれば 二人は一緒になれたかも知れない
いいの 今さらそんなの 戯わ言と分ってる
あなた以上に 私を満たす人は どこにもいない
あなたのすべてを胸に秘めながら 
私は終わりのときを待つだろう
美2
もう じゅうぶんすぎるほど 私は生きたわ
静かに目をとじて あなたを想う
こっちに来てくれ と あなたの呼ぶ声
いいわよ 待ってて もうすぐ行くから待ってて
          もうすぐ行くから待ってて

美1
よもやま:美輪明宏サンのこれまでを今さらここで書きつらねても
全く意味がないでしょう。シャンソン、演劇、TVなどでその長年の
活躍ぶりは周知のとおり。ことシャンソンに限って言えば
『老女優は去りゆく』『ボン・ヴォワヤージュ』が好きで
何度聴いたことか。圧巻の表現者です。
美8
さて、書き下ろしたこの詞に出てくる人が誰か、分かる人には
分かるでしょう。・・・前述の2曲に負けない、私なりの美輪シャンソンの
世界を書きたかった、そんな思いの渾身の1篇です。(画像をお借りしました)

「女の一路」 北見恭子

2018年05月14日 | 今日が誕生日の歌手
いつも心に詞(うた)を置いて
《今日が誕生日の歌手》シリーズ317篇目!
北見恭子さんは明日5/15が誕生日ですが
一日早く、このブログ6回目の登場です!
歌ひとすじ、歌手生活45年!タイトルも一発で決まりました!北見1
女の一路

裾を端折(はしょ)って またいだ敷居
脱いだ片肌 伊達じゃない
寄り道 脇き道 まわり道
なにを今さら 迷っていたら
時はすたこら 逃げてゆく
ゆくしかないのさ 女の一路
敷居

泣いて負けるか 笑って勝つか
そうさ答えは ただひとつ
しょっぱい 苦いと しかめ面
当たり前です 人生だもの
楽がしたけりゃ 寝てりゃいい
やるしかないのさ 女の一路
樹海 断崖
右は断崖 左は樹海
紅をひいてる 暇はない
ひたすらまっすぐ まっしぐら
咲かずじまいの 命の花は
誰も誉めない 気にしない
これしかないのさ 女の一路


ひとこと:ブログ開設の2010年の当初から北見恭子さんには
結構書き下ろしてきました。そのきっかけは「女のさいはて」
聴いて微妙な感情の揺れがブレスにも表れてドキッとし
マニアック的にホレた曲からです。
北見4
彼女はこの書き下ろ詞のような威勢のいい歌にも持ち味を発揮する。
それが知りたければ「おいらの船は300とん」を聴くと分かる・・・
北見5

「生きてるうちに」小田純平

2018年05月13日 | 今日は何の日
 今日の書き下ろ詞vs明日への作詞
いつも心に詞(うた)を置いて あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!
今日5/13は《母の日》ですね
もちろん母にちなんだ歌を、でしょうが
予想外の裏をかいたような書き下ろ詞です
母の日 小田2
生きてるうちに

生きてるうちに 母に会いたい
生きているのか 死んでしまったか
わからずじまいで 50と余年
 離別(わかれ)た訳は どうでもいいし
 今まで何処にと 聞きたくもない
我が子の顔を見て 幼い頃の面影が
胸に心に よみがえるなら
それでいい それでいいんだ
あとは唇 かみしめるだけ・・・

数えてみても 生きてないだろ
どんな最期か 誰が看取ったか
思いはめぐるが 知る術もない
 親には親の 事情があるし
 許せる時が 来るだろと云う
寂れた生い立ちを 誰にも云わず秘めたまま
幸か不幸か ひねくれもせず
生きてきた 生きてきたんだ
母に言いたい ただそれだけを・・・
母2
今はいい 今はいいんだ
それが自分の 人生だから・・・

生きてゆく 生きてゆくんだ
母がこぼした 涙の分も・・・


ひとこと:小田純平氏の名を知ったのは歌手として2004年9月発売の
「三年待ち屋」が最初だった。以後、旺盛な作曲活動と歌手への
作品提供が芳しくなり今日に至っている。
小田1 小田3
この書き下ろ詞は、哀れでつらく、悲しく淋しい・・・
少数派だろうが、このような詞に出会えばその人なりに
何かしら感じるものはあろうと思う。(画像をお借りしました)

「やっちく恋おんな」★竹川美子

2018年05月12日 | 演歌女性歌手
★今日の書き下ろ詞 ★あの歌手あのartistにこの詞(うた)を!
そうか、もう5月か・・・ふとそう思い、五月晴れの
空や風を感じると、駆け足で「郡上おどり」の
8月がくるなぁと思う。今回、竹川美子さんを想定したときに
郡上八幡とイメージがかさなって書いてみたくなったのです。
竹4 DSC_0340_20180502055149
(画像をお借りしました)

やっちく恋おんな

村の娘達ゃ 若い衆が頼り
そこの若い衆も 娘さんが頼り
わたしゃ郡上の 山から湧いた
水で肌良し 器量良し
踊るばかりじゃ その気になれぬ
抜けてきやんせ あの城山の 
裏にかくれて あなた待つ
 (アラヤッチクサッサイ)
竹3

きのう逢うた人 べつの女(ひと)連れて
三日三晩を 口説いて踊る
わたしゃ藍染め 浴衣の袖を
雨も降らぬに しぼるだけ
紅をさしたら 三つ若返り
天のお月も 雲間でのぞき
踊る若衆を 品定め
 (アラヤッチクサッサイ)
竹2

箪笥長持ち 嫁入り道具
行き場なくして 開かずの座敷
今朝も明け六ツ 鐘が鳴る
 (アラヤッチクサッサイ)

ひとこと:三大盆踊りと言われる岐阜・郡上八幡地域の盆踊りは
熱気に包まれた徹夜踊りとして知られる。歌に三味線、太鼓、笛に
唄囃子などによる伴奏にのって、手ぬぐいを頭にかけて踊られる。
最後に踊るのは拍子木と歌のみを伴奏にした「まつさか」というのが
お約束。 かわさき/げんげんばらばら/春駒/ヤッチク などの
踊り歌があるが、この「ヤッチク」は本来、両の手に八枚の竹を
打ち鳴らし唄った門付け歌が元歌です。軽く、粋に、コミカルに
唄い踊れば7行も長く感じない・・・
竹1
●竹川美子さんはデビュー当初からc/wで各地の民謡を
アレンジしていくつか唄っているので、こうした歌詞は
お手のもの!逆に新鮮かも・・・
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★長良川・鵜飼開き    ●続・哀悼!片山隼さん 「涙の鵜飼船」「美濃の女」

2018年05月11日 | 亡くなった歌手・俳優・作詞家・作曲家をしのんで
毎年5月11日は岐阜・長良川の鵜飼開きの日。
う1 う3
長良橋を渡っていくつかの有名旅館やホテルが立ち並ぶ川沿いに下りると
春がゆき夏の訪れを感じる川風が気持ちよい季節。
少年期からなんども鵜飼の光景は見ていたのでイメージは自然と膨らみ
一気に書き上げた詞『涙の鵜飼船』が、なにかの縁で
当時の岐阜市長の目にとまり市長と対面し新聞記事になったりもした。
そしてほどなく曲がつきレコード化され、市長の肝いりのもと
観光協会のバックアップでイメージソングになり毎夜
鵜飼の始まりと終わりに曲が流れていた。
琴ではじまる情緒的なイントロと鵜飼船を思わすゆったりした
流れの旋律が鵜飼のイメージに良くマッチしていた。このとき25才。
う2 涙の
涙の鵜飼船

流れ瀬音に しみじみ浮かぶ
月もおぼろの 長良川
好きなあなたの こころの隅で
燃えてあかあか 鵜かがり火
なのにお別れ・・・ 涙の鵜飼船

恋し染めたは 祭りの宵で
交わす笑顔の はずかしさ
ふたりぽっちの こころの糸を
結ぶ三味の音 城下町
だけど薄情・・・ 涙の鵜飼船

添えぬさだめと あきらめ切れず
泣いて見上げる お城山
せめて私に こころが二つ
あれば幸せ あげもしよう
それも悲しい・・・ 涙の鵜飼船

         作詞:西村道夫
             作曲:片山 隼
             編曲:曽根幸明


・・・私が今日(こんにち)あるのはひとえに片山隼さんのおかげです!
それはかた時も忘れたことはありません!
岐阜で20代で演歌の詞を書く若僧がいるという噂を聞き
私を発掘して多くの作品でコンビを組ませてもらいました!
片山1
作曲家・片山隼さんはその道では知らない人はいないほどの
スチールギターの名手として活躍後、作曲家に転進。
岐阜に居を構え、ハッピー&ブルー、森本英世、美谷明、デニー白川、
相馬一夫、ジョージ松下、箱崎晋一朗、葵ひろ子、大川栄策、八汐亜矢子

H&B 森本英世 奥美濃 デニー 箱崎 大川 八汐亜矢子2
などなど多くの歌手に作品を提供し、多くの歌い手を発掘し
レコード・CD発売も数え切れず、そのうちの20数枚は
私を作詞に指名してもらい、20代半ばで歌書きの入口まで導いて
いただきました。地元・岐阜の音楽通では知らぬ人はないほど
永年そして終生、音楽の道を歩まれました。
走馬燈のように片山さんとの関りが思い出され
涙が胸を這い上がるのです。
片山2
「涙の鵜飼船」以降、片山隼さんとずっとコンビを組む縁が出来
この頃からレコード化が連発し始めます。歌手を紹介されたら
あとはすべて自由。詞を渡せばそれが一発OK。『美濃の女』も
そんな経緯で出来上がった一曲です。
夏の三日三晩を徹夜で踊ることで有名な岐阜・郡上八幡、郡上白鳥の
《郡上踊り》をテーマにアンコに《郡上節》を入れ、たいそう情緒の
ある作品に仕上がり、郡上八幡観光課の肝入りで、駅には数年、
この曲がいつも流れていました。
美濃の女
美濃の女(ひと)

踊り囃子がきこえる 旅の宿
ここがあなたのふるさと 城のある町
町に出れば 似たような
うしろ姿 こわくて・・・
 〽郡上のなぁ~ 八幡 出てゆくときは
  雨も降らぬに 袖しぼる
 白い紬の 袖で泣く

墨絵模様にかすんだ 恋ひとつ
未練ごころを消せない 罪に泣いてる
橋に立てば 薄情な
肩をぬらす 霧雨・・・
 〽天のなぁ~ お月さま つん丸こて丸て
  丸て角のうて 添い良かろ
 五つ六つと 鐘が鳴る

         作詞:西村道夫
             作曲:片山 隼
             編曲:曽根幸明


当時数十年、作品では3人がタッグを組み、片山さんの作品は
若い日からの知友だった作曲家・編曲家の曽根幸明さんが
手がけました。今では曽根さんも鬼籍の人となってしまい
さびしい限りです・・・ しかし3人で創りあげた作品は残っています。
曽根 八汐合成
中部地方の活動も多い 八汐亜矢子さんはオリジナル「冬航路」を
中心に《片山メロディーを唄い継いでいく》と話してくれました。
片山4
片山隼さん:主な作品
泣かせてほしい・涙の鵜飼船*・美濃の女*・放課後*・お兄さん*
夜のみなし子*・奥美濃ブルース*・酒場唄*・ムーンライトインハワイ*
アディオス京子*・冬航路*・身の上ばなし*・二人の夜のラブソング*
道*(MY WAY)・柳ケ瀬恋灯り・柳ケ瀬わかれ雨
織田信長・ふたりのしあわせ
(*は西村道夫:作詞)

「からっ風野郎」 ★北川大介

2018年05月10日 | 歌手生活**周年
🎼🎶🎵🎶 いつも心に詞(うた)を置いて!
今日の書き下ろ詞、想定した歌手は1998年デビュー以来
めでたく20周年の北川大介さん!
北川1 DSC_0347_20180429031915

野郎3
俺に惚れたりしたってさ
にっちもさっちもいかないぜ
脛に傷持つ 男だし
恨みごと言う 奴もいる
抱いた始末は 指環(リング)を置いてゆく
これで終わりにしてくれよ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎
野郎2

噂 聞いたらたまらずに
闇夜にまぎれて会いに来た
すこし見ぬ間に 痩せたのは
背負い込む不幸が 仇なのか
倒れこむよに 躰を引き寄せる
だけど長居はできないぜ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎
野郎1

すきま すきまを 生きてる俺だから
どうせ畳じゃ死ねないさ
チェッ また風が吹きやがる からっ風野郎


ひとこと:1998年デビューの北川大介さんは今年で20年目。
このブログでは1370篇を超える詞を書いてきたが
どの歌手を想定する場合でも自分ならこう書く、と意欲的に
書いてきた。いわば自分の修練と、歌手が持つ歌の幅への期待である。
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●さて今回は、彼には少し無頼で非情ともいえる男の心情がテーマ!
タイトルは1960年に公開された映画『からっ風野郎』から。
作家・三島由紀夫の初主演映画だった。
三島由紀夫
あとくされを一切持たない男が、からっ風のように
人生を疾風のごとく生きて散る、というストーリー。
北川大介さんにはこういった硬派な部分をも充分に供えていると
イメージした。(画像をお借りしました)

「つもり節」★北野好美

2018年05月09日 | 演歌女性歌手
🎼🎶🎵🎶 北野好美さんは主に東北、青森を中心に活動しているようで
前回の「しゃくなげ仁義」以来、2度目の書き下ろ詞に登場です。
北の

つもり節
1
度だけよ の つもりでした
惚れたあなたに やさしくされて
燃えたわたしが はずかしい
あゝ はずかしい
2
度と逢わない つもりでした
だけどあなたに 誘われるたび
女ごころが もろくなる
あゝ もろくなる
3
らり忘れる つもりでした
それがあなたの ためだと決めて
飲んだお酒が 迷わせる
あゝ 迷わせる
北野2
4
らんふりする つもりでした
夜更けあなたが 電話をくれて
声を聞いたら 泣けてくる
あゝ 泣けてくる
5
つか別れる つもりでした
どうせあなたは 妻ある身だと
思うそばから すがりたい
あゝ すがりたい
6
理は云わない つもりでした
せめてあなたと 枕をならべ
朝を迎えて みたいだけ
あゝ みたいだけ
北野3
7
みだ見せない つもりでした
いつもあなたが 帰ったあとは
ひとつ増えます 泣きぼくろ
あゝ 泣きぼくろ
8
暮は云わない つもりでした
もしもあなたと 暮らせるならば
何もいらない 欲しくない
あゝ 欲しくない
9
労してみる つもりでした
好きなあなたと いばらの道を
越えりゃ待ってる 妻の席
あゝ 妻の席
10
とう
に終った つもりでした
なのにあなたに 逢いたくなって
駄目ね女の ふかなさけ
あゝ ふかなさけ


ひとこと:長い長い、10番まで!色つきの部分で
どんな作りか分かりますよね!ハイ、お手拍子!
ハイ、当て振りで踊ってください、唄ってください!
北野4 北野5 北6

「流転の港」★川口哲也

2018年05月08日 | 演歌男性歌手
🎼🎶🎵🎶今日の書き下ろ詞 ♬ いつも心に詞(うた)を置いて
今日想定した歌手は川口哲也さん!
「なにわ酒」に続き9ヶ月ぶり2回目の登場です。
川口

流転の港

泉南2 泉南1
さびれ港に 啼く海鳥よ
俺になぐさめ 何故くれる
何をやっても うまくはいかず
居場所さがして また舞い戻る
ここは泉南 流転の港
海鳥 泉南1
一夜恋なら 歌にもなるが
転び続けりゃ 追われ風
うわさ逃れて 秋から冬を
霧笛みちづれ 寒風夜風
おぼれ酒した 流転の港

舟
母を泣かせて 兄貴に背き
やがて三年 朽ち木舟
負けて勝つのは 楽ではないが
潮の流れを 逆手にとれば
はるか朝焼け 流転の港


ひとこと:たとえば港をモチーフにした詞を書いたとして
これはどこの港をイメージしたかと問われて、う~ん と
答えに迷うようでは情けない。このブログでタイトルだけでも
《港》とつく書き下ろ詞を28篇書いてきたが、それぞれに
港の場所やイメージを特定している。今回、歌詞に出てくる
泉南は大阪府にある港で哀愁すら漂わせた風情が気に入って
流転=港=寂れ=泉南 とつながった。
●川口哲也さんは大阪・八尾市に店を持つ。それもある意味
地元愛で親しんでもらっていることだろう。
キャリアの長い歌手なら歌手なりに声も歌唱も雰囲気も
いい味が出ている一人。関西での活動が多いようだが
ますます活躍してもらいたい。  (画像をお借りしました)

「ごきげん酒」★大空亜由美

2018年05月07日 | 演歌女性歌手
今日の書き下ろ詞 いつも心に詞(うた)を置いて
今日想定した歌手は大空亜由美さん。
前回の書き下ろ詞「竹ほたる」がたいそう好評でした!感謝!大空 yjimage71BYP55O

ごきげん酒

三日続いた 雨が止み
少し早めに 出す暖簾
七種七皿 おばんざい
どれをとっても あのひと好み
きっと来て来て 来なきゃダメ
逢いたい 飲みたい ごきげん酒を
大空1

(みち)にはずれて 一線を
越えた越えぬと バカ騒ぎ
下手な芝居で ボロを出し
泣きの涙で おさらばなんて
ドジはしません 水稼業
火のない処に 煙りは立たぬ

冷酒 はし
箸の袋の 裏側に
口紅(べに)をひと刷け する合図
今日は奇数と 気づいたら
灯りおとして さされつ差しつ
酔わせ上手に 惚れ上手
逢いたい 恋しい ごきげん酒よ


ひとこと:大空さんの「ふたりは影法師」のジャケット写真を見ながら
今回はどんなテーマとモチーフで書こうかと思案していたら
伏目がちに人恋しげな表情・・・ 
女手ひとつで小料理屋を切り盛りするオカミさんになった。
TVではエプロン姿の大原千鶴が京のおばんざいを作っていた・・・
                  (画像をお借りしました)

「壮年の樹」★大木あつし

2018年05月06日 | 演歌男性歌手
🎼🎶🎵🎶 今日の書き下ろ詞 ♬ いつも心に詞(うた)を置いて
今日想定した歌手は 大木あつし(旧芸名:大木惇史)さんは
2008年歌手デビュー。前回「ラストチャンスよこはま」に続き
1年ぶり、2回目の登場です。
多き 大木3 お起き 大木4

壮年の樹

酒は死ぬまで 呑めるじゃないか
それを言うなよ 路地裏夜風
今から何を めざすのか
この世に何を 遺すのか
街の梢の 枝葉が聞いた
正直で ただ正直で あればいい 
壮年の樹よ 
大木6
夢に起こされ 訳なく目覚め 
しまいこんでた アルバムめくる
この女(ひと)だった 好きだった
今ではどこで どうしてる
少し泣かせて 別れたけれど
傷だけは ただ傷だけは つけてない 
若かりし日々
大木5
人は生まれて それぞれ歩き
死んでゆくまで 片道行路
急いで渡る 道もあろ
咲けよと願う 夢もあろ
自分らしさを 失くさず消さず
どこまでも ただどこまでも 往けばいい 
壮年の樹よ


ひとこと:壮年とは心身ともに成熟して働き盛りの年ごろ
壮年期は30~44歳を指すようで、内的価値に関心が向かう
時期と位置づけるそうです。このタイトルを思いついたとき
自分はその年代の頃、成熟していたか、内的価値への関心は
どうだったか、とふと自問し、しばらくタイトルをながめていた・・・
 生きて、恋して、夢を見て・・・ 
 人生まだまだ伸びて繁って大樹にならんとす!

「花をくわえた男たち」★五十川ゆき

2018年05月05日 | 演歌女性歌手
 ゴールデン・ウィークもとうとう最終盤!
楽しいこと、疲れたこと、おいしかったもの、などさまざまでしょう。
さて、歌謡界・歌手virtual縦断モードの5月の書き下ろ詞、
今日想定した歌い手は 五十川ゆき サン。
五十川1 五十川2

花をくわえた男たち
スミス4 スミス2
選んだ花で 男がわかる
赤い花なら 思考が鈍い
青い花なら 目立ちたがりや

男に花をくわえさせ
蜜を吸うのか かじるのか
とくとアタシは見ていたい

素肌に似合うガウンなら
それはきまってシノワズリ
目線をずっとはずさずに
アタシ見てたら 見つめたら
木槌を打って落札よ
スミス1 スミス3
スミス5

美貌が勝つか 機転が効くか
つれて歩くも 背丈が違う
酒の好みは 一度で悟る

男は花を苦手がり
名前どころか 咲く時期も
知らなすぎるは ちとつらい

ピアスも髭もタトゥーさえ
どうせ花には邪魔なだけ
アタシが何をお目当てか
見透かされたら 負けだもの


ひとこと:あるときある歌手からこんな話をきいた。自分はあれも唄える
これも唄える、だからこんな歌を唄いたい、あんな歌にも挑戦したい・・・
だけどレコード会社やDr.はNOと言う。新曲を出したくても
出せない事情の歌手が多くいる中、忖度の余地はないと言われる。
・・・Dr.が何も考えていないわけではない。究極的にはヒットが望める
楽曲にいつもアンテナを張っている・・・ ・・・大作詞家の星野先生は
言っていた。offerがこなくてもそのときに備えて自分ならあの歌手に
こんなイメージでこう書く、それを修練としていつも作詞の引き出しを
ふやしておきなさいと—— しかし時代は流れ人の好みも社会の流行も
変わる。 一歩先では行きすぎる、半歩先を見極めていないと
いけない・・・ わが身に自問するヒントある会話だった。
●着物をたたんでドレス姿の五十川ゆきサンのFACEBOOKの記事を見て
ほんの少し、過激な詞を書いてしまった、チョレイ!(画像をお借りしました)