福田の雑記帖

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映画「フレフレ少女」:盛岡一高の応援団を思い出しながら観た

2014年05月13日 18時36分38秒 | 映画評
 


『フレフレ少女』は2008年作の映画、監督:渡辺謙作 主演:新垣結衣。
 いわゆる高校青春映画と言うジャンルの映画である。放送を録画しておいた。

 ストーリーは以下のごとく。
 桜木高校のある女生徒が野球部一年の大型新人に一目惚れ。よこしまな気持ちで応援団に入部。たった二人の部員では何ともならず、何とか5人に部員を増やしたもののいまいちまとまりがなかった。不知火高vs櫻木高の練習試合で初めて応援したが、応援は観客の失笑を買った上、校旗を倒して試合の妨害をしてしまった。一目惚れした新人投手はこんな応援団にあきれて不知火高に転校してしまう。
 そんなとき、先輩の応援団団長の指導でGWに合宿訓練をする事になった。結果的に全メンバーの意思が統一され応援団としてのまとまりが出来上がった。桜木高校野球部は応援団の力もあって強豪不知火高を破り県大会で優勝、甲子園に出場出来る事になった。
 
 こんな内容の、ちょっとした高校部活動のサクセスストーリーであり、話のスジとしてはそれほど面白いとは思わなかった。

 しかし、途中で不知火高の「バンカラ応援団」の応援シーンを観たとき、私が卒業した盛岡一高の応援団と重なるものがあり、懐かしくて最後まで観てしまった。制作協力スタッフ表を見ると、埼玉県立熊谷高校、川越高校が、また日体大応援団の名がある。これらが協力して「バンカラ応援団」を演じたものと考えられた。

 盛岡一高の応援シーンは太鼓と肉声のみで、この映画以上に質素かつ統一性がある。その状況はYouTubeで見る事が出来る。高校入学当時は私はバカ臭い、時代錯誤と毛嫌いしていた応援であるが、次第に慣れた。いまは懐かしい思い出となっている。

 蛇足ながら、本日、5月13日は盛岡一高の創立記念日で今年で134周年を迎えた。この日には「創立記念大運動会」が恒例となっている。この中で、私の時代には「土人踊り」と称された新入生の裸踊りが行われる。1988年に人種差別ではないかと論争になり、「猛者踊り」と改称され存続していると聞いているが、おそらく、本日も行われた事であろう。私も一年の時に踊ったが、嫌だ嫌だと思っていたダンスも本番で全身黒く塗って「腰みの」を巻くとその気になって真剣に踊ってしまった。これも思い出として残っている。昭和36年の当日、実に寒かった。洗い場で塗料を落としたあとに浸かった銭湯の湯船は極楽であった。

 映画『フレフレ少女』は、私の古い記憶を呼び戻してくれた。
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