福田の雑記帖

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8/15終戦記念日 (1) ポツダム宣言受諾日 国際的な正しい終戦日は9月2日 

2024年08月15日 06時05分44秒 | 人権問題
 太平洋戦争終結から本日で79年。
 国際的には9月2日が戦争終結日である。
 国内外の多くの犠牲者に哀悼の意を表し、平和の尊さを再確認し、反戦への誓いについて考えたい。

  79年前の夏。「戦争は二度とごめんだ!!!」この思いは我が国国民に共有され、平和国家のもとで歩み出す力の源泉となった。

 中国大陸からアジア太平洋地域まで戦争が広がった8年間に、あまりに多くの命が国の内外で奪われた。

  本日政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ約4000人が出席。
 追悼の対象は「第二次世界大戦(日中戦争/支那事変・太平洋戦争/大東亜戦争)で戦死した旧日本軍軍人・軍属約230万人」と、「空襲や原子爆弾等で死亡した一般市民約80万人」の、「日本人戦没者計約310万人」である。

 厚労省によると、式には全国から3055人の遺族が参列。参列予定者のうち、戦後生まれは遺族全体の44.1%と過去最多。戦争を知らない世代の増加が年々増加している。
 式では参列者全員で1分間の黙禱を捧げた後、天皇陛下が「おことば」で「深い反省」にふれ、「再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」と述べた。

 1993年以降、歴代首相は、アジア諸国への加害責任として「深い反省」など言及してきた。だが、2013年の第2次安倍政権から文言が消え、今回の岸田首相の式辞にも入らなかった。

 第二次世界大戦の国別の戦死者数は、ソ連の1450万人、独の280万人、日本の230万人がこれに次ぐ。
 アジア・太平洋地域の軍民の犠牲者数は、フィリピン100万人、ベトナム200万人、中国1000万人以上・・・などとされる。

 日本人死者の9割が1944年以降の戦争末期に集中している。そのほとんどは戦闘死ではない。30万人は海没死した。軍の乏しい補給力を背景に考え難いほどの兵士が辛酸を舐め、餓死・病死で命を失った。また、特攻などの理不尽な作戦で命を失った。

 なぜ我が国の死者がこれほど多く非業の死を遂げたのか、国による分析はあるのだろうか。私は無学にして知らない。

 その検討や反省もなく、犠牲者達をまとめて追悼するのは死者の霊に失礼ではないか、と思っている。

 戦争に関連した一人一人の人間の死は悲劇だが、「日本人戦没者計約310万人」の死はもはや統計上の数値と化した。
 
 戦争は人間の死の重みを変える。
 個々の人間には固有の人生があったはず。残された記録があれば永久に大事にしたい。


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