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福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

転倒(5) 大相撲の土俵は何故高いのか 実は安全のためなのだ

2012年05月15日 14時49分07秒 | コラム、エッセイ
 一昨日、私は激しく転倒したが運良く命拾いした。もし宅地と畑の間に段差がなかったら私は大ケガをしたと思う。
 折しも、いま大相撲の本場所が行われている。土俵が審判席から見て何で50cmほど高くなっているのか、今迄疑問であったが今回の転倒でやっと理解出来た。力士の安全のためなのだ。
 
 今迄は、あんなに高いと力士が転げ落ちたら身体を強打して危ないと思っていた。今回の転倒で段差の意味が分かった。土俵外に落下するまでに受け身の体勢をとることができるからなのだろう。
 加えて、土俵下の床面は硬い構造ではなかろう。何らかのクッション的役割をするソフトなシートなどを敷いていると思う。野球の場合はフェンスに選手が激突した際にのことを考えて軟らかなシートを貼り付けて安全を確保している。大相撲も力士の安全確保はなされていると思う。或いは、力士の厚い皮下脂肪にクッション作用を期待しているのだろうか?まさか!!!である。

 実際に力士がもつれ合いながら倒れこんでいく場面は少なくないが、力士は何とか立ち上がり、土俵上に戻る。彼らは素人ではなく、鍛えに鍛えた身体だし、稽古を通じて怪我をしない転び方についても習熟しているからだろう。それに、土俵下で座している審判員、近くの観客も、時にはクッション替わりになりうる。

 各部屋の稽古用の土俵は平土間である。その方が効率的に稽古が出来る。なのに何で本場所の土俵を高くしているのだろうか。
 理由を私なりに考えてみた。

■ 稽古場での稽古と本場所の勝負とは別次元のものである
■ 闘う力士にとっても高い土俵は舞台と同じでやりやすい
■ 土俵際の勝負にもつれ込んだ場合に一層の力が発揮できる
■ 観客にとっても力士がよく見えるし、勝負を観戦しやすい
■ 審判員にとってもよく見えるから判定しやすい
■ 平坦であればモロに身体を打つが、段差があれば落下するまでに受け身の体勢をとることができる。

 などなど挙げたがもっとあるかもしれない。
 今回、自分の転倒を機会に土俵の段差の意義について考えてみた。
 

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1 コメント

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Unknown (中々)
2020-09-22 16:14:29
受け身の体制が取れる為に土俵が高いのなら、全ての部屋の土俵も高くあるべきです。観客の為、観やすくするなら、観客席を高くすべきです。豨勢の里ファンの私はそう思ってしまいます。
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