早寝早起き、規則正しい生活は健康を保つ大原則なのだ、と誰しもがいう。
古い諺も多数見られる。
新人類の歴史は20万年ほどあるのだが、人間の生活は日の出に始まり日没と共に休息するという自然のリズムに合わせていた。自然と共にあることが人間本来の生活パターンであり、健康的な生活なのであろう。もう人間の遺伝子に組み込まれているはずである。
だが、たかだかこの100年余人工光を手に入れてから、人の生活は次第に夜型に移行し、今日の生活は一部ながら24時間型に移行し、不規則になった。
多くの人は夜型生活は不健康な生活である、という。本当だろうか。
朝起床後に太陽の光を浴び、25時間周期と言われる人間の体内時計を太陽の周期と同じ24時間型にリセットすることでより自然に沿った生活を送れるようになるそうだ。だから健康にもいいはずだ、と言われているが、私は疑問に思っている。
それを端的に、1発で説明するには人間の平均寿命の伸びを見てみればいい。
人類は非常に短命だった。1900年くらい、いまから120年くらい前、我が国の平均寿命は40歳前後で、戦後になって一気に80歳まで延びた。
不規則な生活がもたらす個人的なマイナスの影響はあるだろうが、平均寿命の伸びからみて夜型生活に移行しつつある現代人に対して、早寝早起き、規則正しい生活は健康を保つ大原則なのだ、ということはできない。もちろん健康教育的な意味づけはあるだろう。
私の場合、生活信条から早寝早起きの生活になったわけでなく、多忙な業務をこなすためにやむをえず早寝早起きの生活をせざるを得なかった。私は当時は「こんな異常な生活をしてまで仕事をしなければならないのか??」というジレンマに悩まされ、てストレスと闘っていた。確かに早寝早起きの生活に移行した当初は身体的不快感、めまい不整脈などの不定愁訴に悩んでいた時期でもあった。50代後半には真剣に道を変えることも考えていた。
しかし、就業環境を変えることができず、私のこの生活パターンに私はいつぞやすっかり適応していった。
一般的に早寝早起きとはどの程度のことを言うのだろうか。
早寝早起きを人生訓として薦めている著名人は多いが、その多くはam5:00頃、人によってはam4:00頃の起床を指すことが多いようである。私のようにam1:00ないし2:00に起床して業務処理をするといった方法を薦めている書籍、格言に遭遇したことがない。
私の生活は一般的な意味での早寝早起きには合致しないようである。
しかし、現役を退いてから10年以上になるが、現在もこのパターンで生活している。すっかり板に着いてしまった。今はこのパターンを楽しんでいる。
私は後期高齢者になった。このような。一般の高齢者からずれた生活が、新たな歪みをもたらし始めている。
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