私は社会を震撼させた事件、関心を呼んだ事件を調査し報告する追跡調査本、ノンフィクション作品を好む。入手できるものは積極的に集めている。ただし、限られた狭い視点からの一つの見方であることは常に念頭において読む。
ある作家は、「作家の使命の一つは時代の記録にある」、と言っていたが、有難いことである。私は事件ごとに社会の歪みに対して「何かが発信」されている、と考えている。事件を個人の問題として片付けると同様の事件がまた起こる。
首都圏連続不審死事件とは、2007年から2009年にかけて発生した連続不審死事件。
2009年埼玉県富士見市の駐車場内において当時41歳の遺体が発見された。死因は練炭による一酸化炭素中毒であった。
容疑者として木嶋佳苗(当時34歳)が浮上したが、木嶋には他にも多数の愛人がおり、その愛人の何人かが不審死を遂げていた。また、逮捕時に同居していた40代男性から450万円を受け取っていた。
2010年1月木嶋は数件の殺人罪、詐欺罪等で立件された。
殺人罪、詐欺罪等で被害者の方々
(A)53歳男性不審死(起訴)死因は一酸化炭素中毒死。木嶋に約計1700万円提供。
(B)80歳男性不審死(起訴)自宅が全焼。焼死体近くに練炭数個が置かれ、死因は一酸化炭素中毒死。木嶋に約190万円提供。
(C)41歳男性不審死(起訴)レンタカー内で一酸化炭素中毒死。木嶋に約470万円提供。
その他、自宅の風呂場で死亡。死因不明。木嶋に約7400万円提供した件を含め2件の不審死、数件の詐欺罪がある。
木嶋佳苗について
北海道別海町生まれ育ち東洋大学経済学部中退。
木嶋は一度も働いたことはないが、男性から騙し取った金で家賃約22万円の高級マンションに住み、ベンツを乗り回していた。また『吉川桜』という偽名を用い「ピアノ講師、フードコーディネーター」と名乗っていた。
19歳で愛人契約を男性と結び、他の女性とは違う性の奥義を極め、男性に癒しや活力を与えることが自分の仕事と感じるようになり、自分の特別な性的魅力に男性がお金を支払うのは当然で金銭をだまし取ることに罪悪感はなかった。結婚話が具体化するようになると相手を殺害した。睡眠薬と練炭を用い流血は一滴もない。被害者は何も知らず死
木嶋の手記及び小説は「礼讃」の題で2015年(平成27年)行された。
ブログは2014年より本人が拘置所で書いたものを、支援者がブログ更新している。
獄中結婚を3回繰り返している。
刑事裁判
殺人3、詐欺・同未遂6、窃盗1について併合審理となった。
検察側は状況証拠の積み重ねで木嶋の犯行を十分立証できると強調。
さいたま地方裁判所は検察側の主張を全面的に認め、木嶋に死刑判決を言い渡した。木嶋側は即日控訴し、二審でも上告したが認められず死刑が確定した。
木嶋は戦後15人目の女性死刑囚となり、同時に史上初の第一審・裁判員裁判による女性死刑囚にもなった。
現在、木嶋は死刑囚として、東京拘置所に収監されている。
この事件は結婚詐欺、多額の金銭の授受、木嶋の華麗な生活が興味をひいたが、それ以上に木嶋の肥満や特異な風貌が話題になった。女性の目からは「なんで自分より劣るこんな女が・・・」と思っただろうし、男性の目からは別な意味で興味を持ったのであろう。
ある作家は、「作家の使命の一つは時代の記録にある」、と言っていたが、有難いことである。私は事件ごとに社会の歪みに対して「何かが発信」されている、と考えている。事件を個人の問題として片付けると同様の事件がまた起こる。
首都圏連続不審死事件とは、2007年から2009年にかけて発生した連続不審死事件。
2009年埼玉県富士見市の駐車場内において当時41歳の遺体が発見された。死因は練炭による一酸化炭素中毒であった。
容疑者として木嶋佳苗(当時34歳)が浮上したが、木嶋には他にも多数の愛人がおり、その愛人の何人かが不審死を遂げていた。また、逮捕時に同居していた40代男性から450万円を受け取っていた。
2010年1月木嶋は数件の殺人罪、詐欺罪等で立件された。
殺人罪、詐欺罪等で被害者の方々
(A)53歳男性不審死(起訴)死因は一酸化炭素中毒死。木嶋に約計1700万円提供。
(B)80歳男性不審死(起訴)自宅が全焼。焼死体近くに練炭数個が置かれ、死因は一酸化炭素中毒死。木嶋に約190万円提供。
(C)41歳男性不審死(起訴)レンタカー内で一酸化炭素中毒死。木嶋に約470万円提供。
その他、自宅の風呂場で死亡。死因不明。木嶋に約7400万円提供した件を含め2件の不審死、数件の詐欺罪がある。
木嶋佳苗について
北海道別海町生まれ育ち東洋大学経済学部中退。
木嶋は一度も働いたことはないが、男性から騙し取った金で家賃約22万円の高級マンションに住み、ベンツを乗り回していた。また『吉川桜』という偽名を用い「ピアノ講師、フードコーディネーター」と名乗っていた。
19歳で愛人契約を男性と結び、他の女性とは違う性の奥義を極め、男性に癒しや活力を与えることが自分の仕事と感じるようになり、自分の特別な性的魅力に男性がお金を支払うのは当然で金銭をだまし取ることに罪悪感はなかった。結婚話が具体化するようになると相手を殺害した。睡眠薬と練炭を用い流血は一滴もない。被害者は何も知らず死
木嶋の手記及び小説は「礼讃」の題で2015年(平成27年)行された。
ブログは2014年より本人が拘置所で書いたものを、支援者がブログ更新している。
獄中結婚を3回繰り返している。
刑事裁判
殺人3、詐欺・同未遂6、窃盗1について併合審理となった。
検察側は状況証拠の積み重ねで木嶋の犯行を十分立証できると強調。
さいたま地方裁判所は検察側の主張を全面的に認め、木嶋に死刑判決を言い渡した。木嶋側は即日控訴し、二審でも上告したが認められず死刑が確定した。
木嶋は戦後15人目の女性死刑囚となり、同時に史上初の第一審・裁判員裁判による女性死刑囚にもなった。
現在、木嶋は死刑囚として、東京拘置所に収監されている。
この事件は結婚詐欺、多額の金銭の授受、木嶋の華麗な生活が興味をひいたが、それ以上に木嶋の肥満や特異な風貌が話題になった。女性の目からは「なんで自分より劣るこんな女が・・・」と思っただろうし、男性の目からは別な意味で興味を持ったのであろう。
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