福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

第19回M-M(Medical Management) 研究会 司会の紀伊國氏今回で降板

2011年06月19日 08時31分06秒 | 医療、医学
先日6月4日土曜日はホテルニューオータニ第19回Medical Management研究会(M-M研究会)があり出席した。14:00-18:00と長丁場で、かつ内容的にも密度が濃く、いつもながら得られるものは大きかった。この講演会はT薬品の主催で年1-2回行われるもの。私は2004年の第9回からほぼ毎回出席させていただいている。私が参加し続けてきた薬品会社主催の唯一の講演会である。会の内容が他の企画に比して格段に素晴らしかったからである。

 今回は「病院医療の将来」というテーマで、内容は以下の如くであった。
(1) 学術講演「糖尿病領域におけるT薬品の取り組み」(T薬品工業KK学術員)
(2) 基調講演「病院医療の将来?70年の医師の経験から?」(聖路加国際病院理事長日野原重明氏)
(3) 講演(1)「病院医療はどこに行く」(高松市医療管理者塩谷泰一氏)
     講演(2)「選ばれる病院を目指して」(日本病院会会長・聖隷浜松病院 
        院長堺 常雄氏)
(4) パネルディスカッション「病院医療の将来」

 司会はいつもの如く笹川記念保健協力財団理事長紀伊國献三氏。初回に参加したときもから8年、一度だけ体調不良で司会を代わられたが、今回まで実に的確な進行、まとめ役を果たされた。相当な、多分80歳後半と思われるが、全く衰えを感じさせず、よどみなく司会され、まとめも素晴らしい。驚嘆の至りである。
 今回も笹川氏は良い司会をされた。しかし、会の最後の挨拶では自分は今回をもって司会の立場を終わりにする、と宣言された。主催者側にも相談せずに決めたことらしい。まだまだ続けられると私は思っていたが、ご本人の立場では良い引き際なのだろう。

 私は高齢の方々のご活躍を驚きをもって見ているが、その一方、退任の時期は期限が明確でなく、明らかな能力不足の指摘もない状況では、他人はなかなか口を挟めるものではない。だから、自らが立場と能力を感じ取り、自ら判断する、これは高齢の方々に必要な大事な判断力なのだ、と思っている。

 各演者の主張点は後にまとめたいと思っているが、私もこの会の出席は今回が最後になる。今回は役職を離れてからの出席となったが、まだ役職にある間に招待され出席を決めたが、最終的にはT薬品のご厚意で参加出来た、ということ。

 今までいろいろ学ばせていただいたことを心から感謝し、この会が一層発展されることを願っている。
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