銅版画制作の日々

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ルート・アイリッシュ(2010)▲▽ROUTE IRISH

2012-04-17 | 映画:ミニシアター

 世界で最も危険な道路(ルート)

好き度:=60点

京都シネマにて鑑賞。

久しぶりにミニシアターへ。ちょっと気になっていた作品でしたが、う~んでもこれはちょいときつい作品でした。

あのケン・ロ―チ監督が無名の俳優たちを起用し、イラク戦争におけるコントラクターと呼ばれる民間兵の存在に焦点を当て、その暗部を背景に描く社会派戦争サスペンス。


今までの監督作品とはうって変わってハードな面が登場するのでびっくり。目には目をみたいな場面も結構多い。とはいってもハリウッド映画のようなタッチの作品ではなく、結構重いです。

特に主人公ファーガスが親友に手をかけた相手に報復するやり方にはどうも共感出来ないというか?

確かに相手がどれだけのことをしたかは十分分かるのだが、何だかやりすぎじゃあないの?と思ってしまうくらいなのだ。また彼の異常までのテンションの高さにもちょっと引いてしまう。全体の雰囲気からするとテンション抑えめの方が良いようにも思うけど。

そうそうファーガスはキャラクター的にはジェイソン・ステイサムぽい感じもしますね。


ファーガスとフランキーは幼馴染み 冒頭は若い2人の場面が映し出されたり、、、、。

 あらすじ(Moviewaklerより)ネタばれ含みます。

 2007年、リバプールの教会。イラクで戦死した兵士フランキー(ジョン・ビショップ)の葬儀が行われていた。

 亡きフランキーの妻 レイチェル

参列したファーガス(マーク・ウォーマック)は、戦死した当日、電話に“大事な話がある”という親友フランキーからのメッセージを受けながら、それに答えることができなかった。関係者の話によるとフランキーは、イラクで最も危険なエリア“ルート・アイリッシュ”にいるときに車が炎上し、帰らぬ人になったという。しかし、その説明に納得できないファーガスとともに、残されたフランキーの妻、レイチェル(アンドレア・ロウ)も衝撃を受けていた。葬儀の場で、知人のマリソル(ナイワ・ニムリ)から、フランキーの残した手紙と携帯電話を受け取ったファーガスは、携帯電話に保存されていた画像の言語の翻訳を、イラク出身のミュージシャン、ハリム(タリブ・ラソール)に依頼。そこに映っていたのは、罪のない2人の少年が銃殺される様子だった。撃ったのはイラクにいる兵士ネルソン(トレヴァー・ウィリアムズ)。その場にいたフランキーは激怒していた。それを見たファーガスはフランキーの死に対して不信を抱く。フランキーをイラク戦争に誘ったのは彼だったが、身分は国家の軍隊が派遣した兵士ではなく、戦争をビジネスにする企業が大金と引き換えに派遣したコントラクター(=民間兵)だった。しかし、タフなファーガスとは違い、性格の優しいフランキーは、戦場で精神を崩壊させていったのだった。協力して事件の真相を追ううちに、次第に惹かれ合うようになるファーガスとレイチェル。しかし、彼女との関係には背を向け、ファーガスはひたすらに事件の真相を追う。そして見えてきたのは、軍事企業の秘密。その一方で、事件の証拠となる携帯電話を狙ってレイチェルの家に何者かが押し入り、ハリムは暴行を受ける。やがて、フランキーの死の真相が明らかになってゆく……。

 
お堅いケン・ロ―チ監督作品、今回はちょっと恋愛劇あったり、、、。この辺も一味違うような。


戦争ビジネス企業の社長 へインズ

それにしても戦争ビジネスとは凄いですね。そんな会社まで生まれるとは。。。。

大金欲しさに民間兵を志願する低階級層の人。そしてそんな人たちを雇い、戦争で金儲けしょうともくろむ人たち。驚くのはその裏事情も凄いということ。
監督はそのあたりに切り込んだんでしょうね。そして戦争がいかに無意味であるかを描いている。

ラストがあまりにも虚しい。好意を抱いたフランキーの妻への愛のラストメッセージが身につまされた。最後まで救われることなく、、、、。

あ!劇中に何度も出て来たあの言葉、「ヤバいときにヤバい場へ」頭に刻み込まれましたよ。

解説(goo映画より)

「麦の穂をゆらす風」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したケン・ローチ監督が、イラク戦争で戦死した友人の死の真相を探る男の姿を通じて、戦争の後遺症を抱えながら生きる人々の姿をスリリングに描く。出演は「アンダー・ザ・スキン」のマーク・ウォーマック、『主任警部アラン・バンクス』のアンドレア・ロウ。

 

メディア 映画
上映時間 109分
製作国 イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン
公開情報 劇場公開(ロングライド)
初公開年月 2012/03/31
ジャンル ドラマ/戦争/サスペンス
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.route-irish.jp/
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Comment (1)
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