昨日、兵庫県伊丹市まで上記の展覧会を鑑賞して来ました。同じ教室で版画をされているNさんから教えて頂き、、、、。
これは是非行かなければと思い、早速足を運びました。作品展は第一部と第二部に分かれており、すでに第一部は終了していました。しまった!でも後半だけでも鑑賞することが出来て助かりました。Nさんに感謝です
随分前にこの美術館には訪れたことがあるのですが、すっかり行き方を忘れていて 阪急神戸線だということを車掌さんから教えてもらい、、、、。こんなに遠かったんだと実感(笑)
さて駒井哲郎さんという銅版画作家。もちろん有名な方なので、名前と少し作品は知っていたのですが。詳しい経歴や活動はほぼ皆無でした。
こんなにたくさんの作品を製作されていたことも知りませんでした。残念なことに56歳という若さでお亡くなりになりましたが、16歳くらいから亡くなる直前までに約500点もの作品を作られたそうです。いやあそれには驚きでした。
図録は2500円でかなり立派なものでしたが、重いもんで、結局購入は諦めました。少し葉書を購入しましたので、紹介したいと思います。
孤独な島 1948年 束の間の幻影 1951年
クラブのA 1958年 La Maison Jauue(黄色い家) 1960年
向かい合う魚 1965年
詩画集「人それを呼んで反歌という」 1965年
時間の玩具 1970年 R夫人像 1970年頃
戦後の日本の銅版画の先駆者として表現の可能性を切り開き、後進を育て、日本に銅版画という藝術を定着させた駒井哲郎の独創性豊かな作品はまさに夢と現実が交差しているように感じます。
本展は駒井を敬愛し、作品を蒐集し続けている資生堂名誉会長・福原義春氏のコレクション、500点だそうで、こんな膨大な作品展はそうそうお目にかかれないものでしょうね。
全作品を2部に分けての紹介という見ごたえのあるものです。
作品はエッチング、メゾチント、アクアチント、モノタイプ、ドライポイント、リトグラフと様々な技法で製作。私が今挑戦しているディ―プ・エッチングに一版多色摺りもありました。
まさに銅版画が一般に知られていない時期から自ら調べてここまで確立されたという凄さには驚き、尊敬します。本当の銅版画作家なんだと思いました。
是非興味のある方、銅版画をされている方、必見です!少々遠いですが、出かけてみてはどうでしょうか?
また駒井哲郎の足跡が、「ときの忘れもの」というギャラリーで紹介されています。
※この後は、京都に帰って「ブル―・バレンタイン」を鑑賞しました。レビューは次回