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銅版画制作の日々

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ソウル・キッチン(2009)◎●○SOUL KITCHEN

2011-04-06 | 映画:ミニシアター

 心(ソウル)も満たすレストラン

こんなレストランなら、行ってみたい!!

遅ればせながら、観て参りました。とても良いとの評判だったので、楽しみしていた作品です。その噂通り、本当に楽しくてパワーに溢れていました。

「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・アキン監督の作品です。「そして、私たちは愛に帰る」、これとても好きな作品でした。静かな雰囲気の作品だったなと記憶しています。今回はそれとは反対で快活でとてもテンポのある作品だと思いました。


何と言ってもこの2人、最高!本当に兄弟なんじゃないの?と思うくらい似ていませんか。

でも違います(笑)弟ジノス役(左)には、アダム・ボウスドウコス。なかなか覚えられない名前、監督作品には重要な役者さんのひとりだそうです。そして子ども時代からの付き合いだとか。実際にギリシャレストランのオーナーでもあるそうです。今回本作の脚本も手がけており、アダムの体験が元になっている。

そして兄イリアス役にはこの人、モ―リッツ・ブライプトロイ。あの「es」でお馴染の俳優さん。「ラン・ローラ・ラン」、「素粒子」といった作品でドイツ映画界で演技派俳優としての人気を確立している。

物語はドイツ、ハンブルグでレストラン“ソウルキッチン”を経営するジノスと、そしてこのレストランに集う様々な人々の人間模様が描かれている。


ハンブルクは多民族が一緒に暮らす街。そんな街でジノスはレストランの若きオーナーとして切り盛りしていたが、メニューは冷凍の魚のフライや、ポテトを出すといった庶民的な店。料理がすこぶる上手いわけではなかった。
結構繁盛していたけど、借金もあるようで、、、。税務署の取り立てもあったり。

 

私生活では恋人ナディーンが上海へ行く事になってしまい、心は引きずられるようなジノスだった。いよいよナディーンと最後のディナーとなり、高級レストランへ。

 ナディーンの祖母たちとの会食

ナディーンの祖母役にはモ―リッツ・ブライプトロイの実母、モニカ・ブライプトロイ。実はこれが最後の出演となった作品。
ちょっとネタばれ、後半に祖母の葬儀が行われるシーンだが、編集は亡くなった後だったようで、埋葬シーンをいれるべきかどうか監督は悩んだらしい。でも息子モ―リッツの「母は入れるべきだと言うだろう」という言葉に後押しされそのシーンは残すことになったという。

 ここでジノスがシェインというシェフがクビされる場面に遭遇することになる。


シェインをスカウトすることにしたジノス。

ソウルキッチンを再生?彼はお決まりのメニューに気に入らず。「本物を知らないから何でも喜んで食っている。俺なら同じ予算で、日替わりで4種類だけで作る。魂の食事。。。。ソウル・キッチンだ!」

目からうろこのジノス。
ところがシェインの作る高級な料理はここへやって来る庶民の口には合わず、、、、、。客足は遠のいてしまうはめに

そこへジノスの学生時代の友人で、今は不動産業をやっているというノイマンから店を売れと迫られる。しかしジノスはきっぱり拒否!滞納していた税金の肩代わりにステレオを差し押さえれる始末。

「音楽がないと魂が飢える!」

ノイマンの嫌がらせで衛生局もやって来る。キッチンの設備も1ヶ月で改善しないと業務停止にと脅かされる始末・・・・。
壊れた機械を動かそうとして、ついに腰までやられてしまうジノス。店をしばらく休業することに。

ぎっくり腰姿のジノスが何ともお気の毒である。保険にも入っていない、ジノスは民間療法をしているアンナという女性をナディーンから紹介され、訪ねることに。

悩みを相談したいのにあっさりと上海へ旅立つナディーン。


スカイプで繋がっていても愛しい彼女に触れることも出来ず。

ついにジノスはナディーンのいる上海へと旅立つ決意をする。店を誰かに貸してと考えるが、なかなか借り手はつかない。

そんなとき店でルッツのバンドがライブのリハーサルを始めることになり、演奏目当ての人が多く集まり、客たちはシェインの料理を気に入る。

 

ある日、兄イリアスが刑務所から仮出所、就職先があれば、毎日仮出所できるという兄のために、偽の雇用証明書を作る。

イリアスは店に出入りするうちにルチアに恋をしてしまう。ムショ通いだということを弟に口止めするイリアス。仲間とともにDJセットを盗み出し、店で音楽を流す。賑わいを見せるソウル・キッチン。音楽の力とシェインの料理が評判を呼び、連日大繁盛♪

 


すべては上手く回り始めた、ハズだった、、、、、。


ノイマン、何やら怪しげ・・・・。イリアスに近づく。

 ジノスは上海のナディーンに会いに行くために空港へ向う、、、、。


ヘルニアと診断されたジノス。ところで上海はどうなったの?

あらすじ(goo映画より拝借)ネタばれ含みます。

ジノス(アダム・ボウスドウコス)は、レストラン“ソウル・キッチン”の若きオーナー。庶民的な店で、常連客はいるものの、繁盛からはほど遠い。ある日、ジノスはジャーナリスト志望の恋人ナディーン(フェリーネ・ロッガン)とともに訪れた高級レストランでシェフのシェイン(ビロル・ユーネル)がクビにされる現場を目撃。ジノスは彼をスカウトする。だが、シェインの料理は堅苦しくて常連客に受け入れられず、客足は遠のく一方。そこへ学生時代の友人で今は不動産業のノイマン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)がやってきて、店を売れと迫る。さらに税務署が、滞納していた税金の代わりにステレオを差し押さえていく。その上、ノイマンの嫌がらせで、衛生局からは手作りのキッチンを1カ月で改善しないと業務停止するとの脅しを受け、やむなく店は一時休業。悩みを相談したいが、ナディーンは仕事ですでに上海。次から次へとジノスに降りかかる災難。ついにジノスは、ナディーンのいる上海へ行くことを決意する。そんなある時、休業中の店で従業員のルッツがバンドのライブリハーサルを始めると、演奏を目当てに人が集まってくる。そこへ、ジノスの兄イリアス(モーリッツ・ブライプトロイ)が刑務所から仮出所してくる。店に出入りするうちにウェイトレスのルチア(アンナ・ベデルケ)に恋をしたイリアスは、仲間とともにDJセットを盗み出し、店で音楽を流す。賑わいを見せるソウル・キッチン。音楽の力とシェインの料理が評判を呼び、連日大繁盛。ジノスは、店をイリアスに任せてナディーンのいる上海へ向かおうと空港を訪れるが、そこで帰省したナディーンと再会。しかも、彼女の隣には中国人の恋人が寄り添っていた。追い打ちをかけるように、店を訪れたノイマンがイリアスを巧みにギャンブルに誘い、店を奪い取ってしまう。“ソウル・キッチン”存続の危機に、ジノスたちは……。

  


解説(allcinemaより拝借)

 「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・アキン監督が、様々な民族が集うハンブルクの大衆食堂を舞台に、個性豊かな面々が繰り広げる悲喜こもごもの人生模様をユーモラスに綴るヒューマン・コメディ。主演は、本作の脚本も担当しているアダム・ボウスドウコス。彼が実際にハンブルクで経営し、ファティ・アキン監督も通い詰めていたというギリシャ料理店が本作のアイデアの基になっているとのこと。共演は「es [エス]」のモーリッツ・ブライブトロイと「愛より強く」のビロル・ユーネル

メディア 映画
上映時間 99分
製作国 ドイツ/フランス/イタリア
公開情報 劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月 2011/01/22
ジャンル コメディ/ドラマ

 ファティ・アキン監督

 
撮影風景

本当に魂が揺さぶられるエキサイトな作品でした。無意識にリズムをとっていた自分がいました。

  公式サイト

もう一度ドイツを訪ねたいなあと、、、、。

 

 

 

 

 

 

Comments (11)
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