銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

バンテージ・ポイント:大統領を撃ち抜いた一発場面を8回目撃することに!

2008-04-24 | 映画:シネコン

何と8回、同じシーンを観ることに?

 

4月8日、MOVX京都にて鑑賞。単なる大統領暗殺事件だと思っていたのですが、いやいやそうではありませんでした。何と大統領暗殺シーンを8回も観ることになります。そしてそれは登場人物8人の視点から見た事件の様子、それぞれ異なっています。かなり工夫されて、面白い映像シーンが次々と映し出されます。

 

TVプロデューサー レックスの視点

 

レックス(シガーニー・ウィーバー)

彼女は女性TVプロデューサー、テロ撲滅サミットが行われる、スペイン・サラマンカのマイヨール広場にて、その模様をライブ中継していた。会場に到着したアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)を映し出す。彼女はその映像を見て、大統領の警護にあたっているシークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)の姿を見たからだ。1年前、大統領を護って撃たれたのに、もう現場復帰していることに驚く

 

さて広場の民衆の前に挨拶を始めようとした大統領、次の瞬間、1発の銃弾が、大統領を撃ち抜いたパニックに陥る民衆、事件を報道しようとしたその瞬間またしても大惨事が!!!大爆発である。仲間レポーターを含め、多くの人々の死傷レックスは、この状況を映す勇気もなく、モニターの電源をオフにする。

 

シークレット・サービス バーンズの視点

 

トーマス・バーンズ(デニス・クエイド) 右横

トラウマのバーンズ・・・・・。実は1年前、大統領護衛の際、身代わりに撃たれた記憶があり、現場復帰目前に手の震えが止まらない状態だった。その後、同僚のテイラー(マシュー・フォックス)とともに、大統領の護衛を始める。ところが、マヨール広場の大群衆への過剰反応からミスを犯してしまう。そのことで、会場を取り囲む建物のひとつに異変を感じながらも、彼は対応を徹底出来ずにいた。そのとき、大統領に1発の銃弾がーーーー。

被弾した大統領に駆け寄った謎の男エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)を取り押さえた後、狙撃犯をビデオカメラで撮ったというアメリカ人旅行者ハワード(フォレスト・ウィッテカー)にその映像を見せてもらうバーンズ。

 

建物の異変を感じていたバーンズは建物の捜査に向かおうとするが、バーンズのミス?を恐れたテイラーはひとりで調べに行くと・・・・・。

さらにバーンズはハワードが撮影したビデオ映像から爆破の危機に気づくが・・・・・。大爆発の後、TV中継車の存在を知り、急いで向かうバーンズレックスに撮影していた中継テープを見せてもらい、驚きとともに、目を疑う「何てことだ」彼が目にした信じられない事実とは

 

サラマンカ市警察官、エンリケの視点

 

 

サラマンカ市長の護衛任務のため、会場に訪れた覆面警察官、エンリケ。荷物検査は警察官という身分で、免れて入場した彼は、恋人ベロニカ(アイェレット・ゾラー)に渡すを密かに持ち込んでいた。ベロニカを探す彼は、ベロニカがハビエル(エドガー・ラミレス)という男と親しそうに話す彼女の姿を目にする嫉妬に駆られながらも彼女にを手渡し、市長のいる演壇へと向かうエンリケだが。1発の銃弾がアシュトン大統領を撃ち抜いた狙撃後、すぐに演壇に駆け上がったエンリケ。バーンズに怪しまれ捕獲される。拘束を余儀なくされるエンリケ「放してくれ!俺は警官だ」そんな彼の視線の先にはベロニカがひとりで広場を立ち去ろうとしている姿があった。そしてその後、大爆発そのはずみで、エンリケシークレットサービスから逃れる。マヨール広場を抜け出し、サラマンカ市街へと駆け出すが。

 

 大爆発は多くの犠牲者を・・・・。

 

 ハビエル

 

アメリカ人旅行者、ハワードの視点

 

 

家族と別居中で、たまたま会場に訪れていたアメリカ人旅行者、ハワード。サミット開催に沸く会場をビデオカメラで撮影していた彼に、サムと名乗る男が近づき親しげに話しかけて来た。サムとは仮の名、実はスアレス(サレード・タグウマイ)。スアレスのほかには、息子と同じ年齢の少女アナとも出会う。さてさて会場に到着した大統領を撮影し始めるが・・・・・。バーンズが後方の建物を気にかけることにつられ、ビデオカメラをそちらに向ける。その直後、1発の銃弾が大統領を襲った建物の中にいた怪しげな人影をカメラに収めたハワードはバーンズに撮影した映像を見せることに。「たぶん、この中に狙撃者の姿が・・・・」そしてその後、大爆発に見舞われ・・・・。爆煙の中、母親と離れ離れとなったあの少女アナを見つける彼女を預けて、エンリケを追いかけるも

 

 

そしてその他の視点

そして、その後ーーーー。

◎実は、狙撃事件の裏には、アシュトン大統領の秘密が隠されていた

 

 

◎爆発前に姿をくらました、ベロニカとハビエルの行方は?

◎名前を偽ってハワードに近づいた男スアレスの正体は?どうもベロニカと関係ありそうな・・・・。

●市街に逃げたエンリケと彼を追うハワードには何かが待ち受けているようだ?

●事件に隠された真実にたったひとりで迫るテイラーはその後どうしたのか?

●事件に隠された真実にたったひとりで迫るバーンズ。

※目撃者8人の視点、それぞれの時間がパズルのピースのようにすべてそろったとき、その先にさらなる衝撃の真実が見え始める。

 

バーンズの同僚テイラーはその後意外な行動を取ります。

 

あれぇ~~ベロニカ、こんなところに・・・・・。救命士じゃないはず?なのに。何故?変装をしているのか。目的は?

 

かなり複雑にさまざまな人が人同士絡みあいます。一体誰が犯人で、犯人じゃないのは誰なのか?何度も同じ場面を繰り返し観ているうちに、絞り込まれていくのが分かります。意外な人が狙撃犯でもあるわけで・・・・・。エンリケは罠にはまったようです。ベロニカはなかなかの人物です。

 

アシュトン大統領役には、あのウィリアム・ハートです。昔観た「蜘蛛女のキス」が印象的です。あのときの面影はほとんど見られません。今は本当に中年おじさんって感じです。

ハワード役のフォレスト・ウィッテカーといえば、「ラストキング・オブ・スコットランド」のウガンダ独裁政権のアミン大統領役でブレイク。あの役とはまったく違うイメージですね。

 

もう少し活躍してほしかったのは、シガニー・ウィーヴァー、ちょっと出番が少ないようですね。残念です。

 

キャスト

トーマス・バーンズ - デニス・クエイド
シークレットサービス。前年に大統領を庇って銃撃され休職していた。大統領から多大な信頼を寄せられている。
ケント・テイラー - マシュー・フォックス
シークレットサービス。
ハワード・ルイス - フォレスト・ウィテカー
妻子と別居中のアメリカ人旅行者。家庭用のビデオカメラで広場の様子を撮影していた。
レックス・ブルックス - シガニー・ウィーバー
アメリカのテレビ局の女性プロデューサー。
ヘンリー・アシュトン - ウィリアム・ハート
アメリカ合衆国大統領。
ベロニカ - アイェレット・ゾラー
スペイン人女性。
ハビエル - エドガー・ラミレス
弟を人質に取られ狙撃犯の言いなりになる。
エンリケ - エドゥアルド・ノリエガ
地元・サラマンカ警察の刑事。サラマンカ市長の護衛のために現場を訪れる。
スアレス/サム - サイード・タグマウイ
ハワードにサムと名乗って近づいた男。

 バンテージ・ポイント

 

 

 

Comments (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする