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娘が中1でやった高校受験対策を振り返ってみる。

2019年03月31日 21時25分09秒 | タイで子育て
タイの公立校中学入試は3月9日に特別クラスの入試が終わり、29日は普通科の入試。あれだけ騒動した娘の中学入試から、もう1年経ったのだ。
力を入れている数学や理科の学習を中心に娘の1年間を振り返って書いてみたい。
タイで売っている中学数学の受験参考書は、ほぼ全部買っており、いろいろと手を出してかなり遠回りをしているのだが、途中で挫折した参考書には触れないので、そのつもりで。

中学入試が終わると、「ああ終わった♪」とのんびりする生徒が大多数なのかも知れないが、ウドンタニの様な地方からもバンコク周辺の有名高校を目指す生徒も多く、そういう生徒は合格発表後にすぐ塾の申込みに行って、入学式までの夏休みは毎日塾で学んでいる。

【中1から中3の教科書レベル】
高校受験対策で真っ先にやらなければならないのは、数学・理科・英語の3科目を中心にM.3(中3)範囲までの学習を終える事。
妻がママ友から相談されて、そう言うと皆さん驚かれるそうで、学校での勉強を真面目にやれば受験に対応できると思っている御父兄が多いそうだが、学校の勉強だけで受験には対応できず、学校の勉強とは別に受験勉強が必要。だから受験勉強にしっかり取り組むには、学校の中1から中3の勉強をさっさと終わらせる必要があり、その上に受験用の知識を積み上げなければならないと思っている。
娘の場合は、中学入試が終わると直ぐに高校生向けの数学塾へ通う予定だったので、中学3年間分の数学をFOCUSの問題集計6冊を使ってP.5(小5)の12月末から取り組み、P.6(小6)の8月までの約8ヶ月掛かって済ませたが、中学の3年分の数学を1冊にまとめた問題集は多く有り、それらを使えばもっと時間短縮が可能だろう。



タイ語の参考書で一番早く出来そうなのは、中学数学を一通り解説した参考書「SuperMaths」。解説を読んで例題に取り組めば、毎日やって1ヶ月弱で全て終わるだろう。但し、因数分解・展開や指数等の計算問題は問題数が少ないので、別に問題集が必要だと思う。「SuperMaths」を参考にしながらなら、小学生でも中学数学を学ぶのは可能であり、娘は1年飛び級なので中学数学を一通り自学したのは10歳から11歳だったが、私が手助けしたのは因数分解・指数計算・放物線であり、統計は中学へ入るまで放置したが、他は自分で解説を読みながら学んだ。問題集を使った自学のメリットは早く終われること。一度に全ての範囲を完全に習得する必要はなく、後から受験勉強で何度も取り組むので、最初は問題を経験して参考書のどこへ解説が有るか知る程度で問題無いと私は思う。


左が数学

自学が苦手なら塾となるが、先生が教える教科書レベルの塾だと1年で1学年分しか進まない塾が多く、中には中1と中2を同時受講して先行したい人も居るが、この方法でも中3が終了できるのは中2の終わり。これでは上位校受験には間に合わないし、ナナチャートやサマーコムカニッタサー等への入賞も難しい。地方の進学校の普通科が目標ならこれでも良いかも知れない。
ビデオの塾だと自分でドンドン進めるが、自己管理が出来ない子供だと、居眠りしたり、スマホで遊んだり、友達とお喋りしたりで、スマホを受付に預けさせたり、自ら監視に入ったりと対策する親も居る。娘は理科をビデオの塾中心で学んでいるが、2年生の新学年が始まる前に中学3年分の学習を終え、高校受験対策コースを始める予定。ビデオの垂れ流しではあるが、バンコクの有名塾なのでテキストも見易いし、授業のレベルが高い。

【高校受験基礎レベル】
中3までの教科書レベルの学習が済んだら、次は受験レベルの問題を解く為の基礎学習。私が書店で見た範囲では、受験レベルの基礎学習を網羅し、丁寧に解説した参考書はタイへ無い。受験レベルの問題を解きながら習得しようと思っても、答えの解説が不親切で子供では理解が難しいかも?
タイ語の参考書で解説が多くあるのは「HI-Speed GIFTED MATH」だが、それだけでは全然足りないので日本の参考書「塾技数学100」を使った。塾技数学100の左ページの例題をしっかりやれば十分理解できる。後ろにある例題付き公式集は便利だ。公式等は暗記カードを作って娘へ渡しており、通学時に車の中で学んでいる。
日本の中学受験参考書だと座標や放物線や証明に多くのページが使われているが、タイだと式から直線や放物線が書け、交点を求められれば恐らく十分。証明は図形の相似や合同から辺の長さ等を求めるが、日本の様に「証明しなさい」という設問は稀だ。



逆にタイで日本より面倒なのは、日本の高校レベルの「数と式」「等式・不等式」「因数定理」「剰余の定理」の設問が出されること。
「数と式」分野の計算は慣れが必要で、どうやって対処しようと探して見つけたのは「高校数学の基本問題」というWEBページ。「数と式」はリンク先の左のメニューの上から下まで全部やれば理解できそう。「因数定理」「剰余の定理」もリンク先にあるが、東京書籍の「大学への数学 入試数学の基礎研究」の例題を私は使った。「等式・不等式」は設問のパターンを集めているが、どうやって娘へ学ばせるかは検討中。私が解けないのは説明できないのだ。(恥w)

【高校受験レベル】
受験の基礎レベルが終わったら受験レベルの問題。私は体系的に学習させたいし、多くのパターンを学ぶにはそれなりの問題数が必要だが、分野別に多くの問題があり、解説もそこそこ丁寧と感じた問題集は「The Books Publishing のサマーコムカニッタサー問題集」。試験の年度毎と分野別に掲載した2種類があり、娘は分野別に掲載した問題集を使っている。全部で3冊であり、こればかりやっても1年は掛かりそう。



ナナチャートやサマーコムカニッタサー等の試験の1ヶ月前からは過去問題に取り組むが、過去問題集を書店で売ってるのもあれば、特に前年度の問題の様に試験へ対応した進学塾へ通うか、ネットで検索して探さないと入手出来ない物もある。この辺りのレベルの問題集に対応できれば普通の公立進学校の理数クラスは大丈夫だろうと思っている。



【難関校受験レベル】
タイで難関校と言われ、ウドンタニからも受験しに行く高校と言えば「マヒドンウィタヤヌソン」「トリアムウドムスクサ」「KVIS」の3校。
タイ国内で数百番以内でないと合格出来ない様な学校だが、ウドンタニからも多くが受験する。
これらの校名が書かれた参考書はいくつも売っているが、難関校へ実績がある塾のテキストを見比べると市販の参考書は少し簡単ではと感じる。
ウドンタニでは子供を複数マヒドンへ入れたお父さんが、高2までの知識が必要と仰るので、高校生向けの塾へ通う生徒も居る。
ビデオの塾へ対策コースがあるので、娘は理科3科目をビデオの塾で学ぶ予定。数学は実績がある(今年はウドンの塾生13名中12名がマヒドンへ合格)塾へお願いしている。

科目別進捗状況
数学
教科書レベル   参考書を使って小6で終了
受験基礎レベル  暗記カードで繰り返し中
受験レベル    サマーコムカニッタサー問題集2冊目。マヒドン対策塾開始で宿題が有り、こちらは進まず。
難関校受験レベル 5月から塾で高3開始。パパ塾で大学入試基礎レベルまで引き上げ中。1月よりマヒドン対策塾開始。

理科
教科書レベル   ビデオ塾で中2新学年開始前に終了予定
難関校受験レベル ビデオ塾で中2新学年から開始予定。高校の理科3科目の参考書も読ませるつもり。
ビデオ塾だけでは問題数が足りないと思うので対策したいが、自宅で問題集を解かせると学校や塾の宿題を優先して進まなそうw。受験レベルでドンドン問題を解かせる塾を探しているところ。

英語
塾で文法を中心に大学受験基礎レベルまで終了。使える英語にする為に塾を変更予定。

夏休み
娘の中学校は2月下旬から5月上旬まで長期の夏休み。毎日は、朝に高校数学の塾へ行って、夕方までビデオ塾で物理・化学・生物。帰宅したらGAT満点でチュラへ入った学生がやる英語のGAT(大学入試共通試験)ネット塾で文法の学習。4月に新しい塾の入塾試験があるので必死だ。数学塾の宿題が無ければその後にパパ塾。東京書籍の「大学への数学 入試数学の基礎研究」を使って高校数学のレベルアップを狙っている。

最後に
親が勉強嫌いの底辺校卒なのに、子供へ良い学校へ行かそうとしても、鳶が鷹を生む訳がなくw、無理だと知りながらも子供の夢を実現させようと悪足掻きな毎日w。しかも郊外の農村暮らしなので、毎日約2時間の通学時間分は確実に不利。学校の近くへ家を借りて、お母さんと暮らす生徒もいるが、我が家にはとてもそこまでの力がない。
中学校のトップグループの御父兄がいろいろ心配して下さり、良い塾を紹介して一緒に行かせましょうと誘って下さるが、今でもヒーヒー言ってるのに、これ以上の負担はとても無理。私がヒモなのが一番の問題で、親の力不足が子の足を引いている。
幸いにも日本の受験参考書は痒い所へ手が届く優れ物で、同様の参考書はタイでは見つからず、パパ塾でそれら日本の参考書を駆使して、娘の尻を叩きながらトップグループを追い掛けている。娘が目標としている高校の入試まで残り1年半。娘の目標を達成するのは難しいかも知れないが、出来る限りの事をやってやりたい。


前回の問題



AC=500cm BD=340cm ∠DOC=30° の時の四角形ABCDの面積を求めなさい。

ソポト(ナナチャート)二次試験の過去問題にあった中学生が知らない四角形の面積の求め方。


ななおやじさんの解答

BからACに下ろした垂線の足をH
DからACに下ろした垂線の足をI
とする。
BO=2a、DO=2bとおくと、
BH=a、DI=b

四角形ABCD
=△ABC+△ADC
=500×a÷2+500×b÷2
=250(a+b)
=250×170
=42500

ご存知の問題かもしれませんが、30度の角度を使って面積を求める問題の中で、自分は以下の問題がけっこう好きです。
「半径10cmの円に内接する正十二角形の面積を求めなさい。」
日本だと、中学受験用の小4のテキストでよく見かけたりします。


メンカームの解答



上図の様に、Bから辺ACに下ろした垂線と辺ACの交点をE、Dから辺ACに下ろした垂線と辺ACの交点をFとする。

⊿ADCの面積=(1/2)(AC×DF)
DF=ODsin30°なので
⊿ADC=(1/2)(AC×ODsin30°)

⊿ABCの面積=(1/2)(AC×BE)
BE=OBsin30°なので
⊿ABC=(1/2)(AC×OBsin30°)

□ABCDの面積=⊿ADC+⊿ABC
        =(1/2)(AC×ODsin30°)+(1/2)(AC×OBsin30°)
        =(1/2)(AC×sin30°)(OD+OB)
BD=OD+OBなので
□ABCD=(1/2)(AC×BD×sin30°)
     =(1/2)(500×340×(1/2))
     =42500

答え 42500c㎡

【覚える】



□ABCD=(1/2)・AC・BD・sinθ


次の1問



半径10cmの円に内接する正十二角形の面積を求めなさい。

ななおやじさんから、「日本だと、中学受験用の小4のテキストでよく見かけたりします。」と頂いた問題。
小学生なら三角関数は使わないので、どうやって解くかなと検索してしまったw。

タイの小学生向け算数ギフテッド問題の記事へのリンク→#中1入試ギフ

タイの中学生向け数学ギフテッド問題の記事へのリンク→#高1入試ギフ


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