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ヤーイ・ホン(クラス変更)

2017年07月15日 00時00分00秒 | タイで子育て
夕方に学校へ娘を迎えに行くと、いつもは笑顔で車に乗り込んで学校での出来事を話してくれるのだが、その日は真っ赤な顔をして涙ぐんでいた。どうしたかと尋ねても泣くばかりで答えてくれなかったのだが、何度も尋ねると「クラスで席替えがあり、隣にRちゃんが来た」と教えてくれた。

Rちゃんは2歳年上で発達障害があり、小学生になってから落第し娘と同じクラスになった女の子。周囲に有る物が気になって、思いつけば抑制はなく即行動してしまい、暴力的でも有る。うちの娘は自宅では活発だが学校では大人しく、4年生の時は一度ターゲットにされたようで、担任へ話に行って席を離して貰い、娘にも謝りに来たそうだ。

5年生でも一度娘の隣の席へ来たので担任へ席替えをお願いし、それからは先生の前にRちゃん一人で座らされたそうで何も問題なかったのだが、6年生になってからはグループ学習で同じ班にされ、次は隣の席。6年生になってからは娘のクラスでは毎月クラス替えがあるが、娘の話では必ず問題が有る児童の隣の席にされ、忘れ物や宿題のチェックを娘がさせられているらしい。5月から新学年が始まり3度目の席割りで真打Rちゃんの登場なのだ。

Rちゃんの隣と言われて娘の顔は真っ黒。下を向き涙ぐんでしまったそうだ。それを見た担任が「どうしたの?何に問題が有るの?」と何度も言われたので、とうとう「私の母はRちゃんの隣に座らせません」と答えてしまったらしい。Rちゃんが目の前に居るので「私が嫌だ」と言えなかったのだろう。先生は「私が仲良しにしてあげる」と言われたそうだ。いじめのターゲットにされた傷が癒えてない娘は、教室を飛び出て下校までトイレで泣いていたらしい。

帰宅してその話を聞いた妻はやはり激怒。自分と家族を守る意識だけは人一倍、いや百倍は強い。翌日学校へ行って校長と話すとやる気満々。私は溜息しか出ない。
娘の話を訊くと、グループ学習で同じ班にされ、苦労して作った発表資料をバリバリに裂かれ、提出しないと0点なので娘が急いでレポートを作って提出すると、一人で作ったレポートを提出したと先生に告口されたりで、絶対に一緒に出来ないと言う。年上で体格が良く、また脅されるので誰も対抗できないだけでなく、命令されて娘に手出しするのも居るが、担任は全く気付いてないらしい。
娘は転校したいと言うが、今の時期受験も控えて難しいので、クラス替えで様子を見るように言う私。どの組へ行きたいかと尋ねると、昼休みに理科を教えて貰っている先生が担任の◯組と言うが、悪い子が多いと耳にした事があるので却下。それなら☆組と言うので、担任が誰か尋ねると△先生。△先生は何度かお話させて頂いたし、ご主人にも面識がある。明るくて話しやすい先生なので大丈夫だろう。☆組への変更を目指すことにした。

翌日は登校する車の中で、担任の先生と言い合いをしないよう教え、「言い負けても、実を取れば良いのだから」と妻へ言うが、どこまで理解しているやら。校門前で娘と妻が車を降りると事務所へ直行したので、路駐して後を追う私。
遅れて事務所へ入ると事務職員と静かに話していたので一安心。校長へ取り次いでくれるそうで、しばらく待ってから校長室へ案内された。
席替えの経緯を話した時は、別の席に座れば程度の話を校長はされていたが、娘の意思が固いのを知ってクラスを替えましょうとなった。担任にも話さなければならないので呼びましょうとなり、また溜息しか出ない私。

担任が来られるとやはり席を離してとなったが、娘の意思が固いのを知って「お前も悪いでしょ」って話が出始めると、予想通り妻の反撃開始。自分を嫌って友達が逃げたのを知ったRちゃんの気持ちはどうだろうと先生は言われるが、それは自分が悪いのだから仕方が無いでしょうとバッサリ切り捨てる妻。友達の面倒も見てと言われると、それは先生の仕事でしょうとやってしまう。問題が有る子とも一緒に過ごせなければないと言われれば、一方だけが我慢しろと言うのか?とやる。反論するのは良いが、先生の逃げ場が無いと終わりにならない。こそっと妻を注意するがもう止まらない。お互いに自分が絶対に正しいのだ。

膠着状態になったところで、仕方がないので下手なタイ語を駆使して私が話し始める。
「私は思います」
「Rちゃんは問題ありません」
「娘に問題があります」
「友達と一緒に居れません」
「クラスを変更してください」
担任教師の顔が少し柔らかくなったかなと思ったところで校長が話し始める。「学校は安心して勉強できる場所でなければなりません、それが先生の仕事でしょう。勉強する子は中学になってもそういう子供だけの学校やコースが有る。大学も会社も試験で振り分けられる。同じ会社で仕事をしても管理職と従業員は同じでない。無理して一緒にする必要はないでしょう。今回はクラス替えにします。」
担任教師は顔を真赤にしながら「一週間後のクラス替えにします」と言われるので、「今日今からです」と言う妻。一週間何をしろと言うのだろう?
校長からも今日しなさいと言われ、返事もしないで部屋を出る担任教師。妻のやり過ぎは残念だったが実は取れたようだ。新しいクラスの担任の先生へ挨拶して学校を後にした。

夕方に娘を迎えに行くと、いつもの笑顔の娘が車へ乗ってきた。Rちゃんから嫌がらせをされなかったか尋ねると、☆組へ入ってきて娘の話し相手に何やら耳打ちしたが、「そんなことは私が決める。自分の部屋へ帰れ!」と追い出されたそうだ。目の前しか見えない子なので、いつまでも根に持ったりはしないだろう。

夜には学校を退職された後もアルバイトで教えられている先生から電話が入り、☆組はクラスの半数が出来る子で、環境は一番良いと教えられた。小学校最後の1年を伸び伸びと楽しんで欲しい。

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