2) 土に顔料を練り込む。
② 練り込んだ土の使い方にも、工夫する事により、色々な用途があります。
) 化粧土として使う。
一般に、化粧土としては、白化粧土が多く使われますが、顔料を入れて化粧土を作る事も
出来ます。白化粧土と同じように使用出来ます。
・ 注意点は、化粧土に使う土は、本体と同じ土を使う事が、基本に成ります。
土が違うと、収縮率の差によって、化粧土が本体から剥がれる場合があるからです。
基本的には、生(半乾燥)の状態で使用します。素焼き後に使う場合には、調合を変える
必要があります。
尚、陶芸材料店では、各種の色の化粧掛用色土が販売されています。自分で調合するよりも、
作るのが容易かもしれません。但し、市販されているものは、次に述べる、白化粧土に
顔料を練り込んだ物と思われます。
) 市販の顔料を使わずに、ご自分で化粧土を作る事が出来ます。その調合例をあげると(重量比)、
a) 白化粧土: カオリン 36、可塑性粘土(木節、蛙目粘土など)40、珪石40、カリ長石 15
(合計 131と成りますが、理解しやすい値に外割りにした為です。)
b) 黒化粧土: 白化粧土 100、炭酸カルシウム 5、弁柄 12、二酸化マンガン 2、酸化コバルト 6
c) 明るい茶色: 白化粧土 100、三酸化クロム 1、弁柄 1
濃い茶色: 白化粧土 100、三酸化クロム 2.5、弁柄 2.5 (いずれも酸化焼成)
d) 緑化粧土: 白化粧土 100、三酸化クロム 3(酸化で緑、還元で灰色)
e) 明るい青色: 白化粧土 100、酸化コバルト 0.3
濃い青色: 白化粧土 100、酸化コバルト 3
以上は透明釉を掛けて焼成すると、発色する配合例です。
以下は透明釉を掛けると、色が変化しますので、素地のまま焼成する場合の調合例です。
f) 緑系黒化粧土: 白化粧土 100、酸化ニッケル 1.5、五酸化バナジウム 10.5
(酸化で暗い鶯色、還元で緑茶系黒。自然に色むらがでる。)
g) 灰色系緑: 白化粧土 100、三酸化クロム 5、五酸化バナジウム 5
h) 黄緑化粧土: 白化粧土 100、弁柄 1、五酸化バナジウム 9
i) 明るい茶色: 白化粧土 100、弁柄 5、五酸化バナジウム 5
j) ピンク系薄茶: 白化粧土 100、ルチル 9、酸化ニッケル 1
k) ベージュ系: 白化粧土 100、弁柄 1.5、二酸化チタン 10.0
(以上、参考資料: 焼き物実践ガイド 樋口わかな著 誠文堂新光社)
3) 土に異物を混入する。
以下次回に続きます。
② 練り込んだ土の使い方にも、工夫する事により、色々な用途があります。
) 化粧土として使う。
一般に、化粧土としては、白化粧土が多く使われますが、顔料を入れて化粧土を作る事も
出来ます。白化粧土と同じように使用出来ます。
・ 注意点は、化粧土に使う土は、本体と同じ土を使う事が、基本に成ります。
土が違うと、収縮率の差によって、化粧土が本体から剥がれる場合があるからです。
基本的には、生(半乾燥)の状態で使用します。素焼き後に使う場合には、調合を変える
必要があります。
尚、陶芸材料店では、各種の色の化粧掛用色土が販売されています。自分で調合するよりも、
作るのが容易かもしれません。但し、市販されているものは、次に述べる、白化粧土に
顔料を練り込んだ物と思われます。
) 市販の顔料を使わずに、ご自分で化粧土を作る事が出来ます。その調合例をあげると(重量比)、
a) 白化粧土: カオリン 36、可塑性粘土(木節、蛙目粘土など)40、珪石40、カリ長石 15
(合計 131と成りますが、理解しやすい値に外割りにした為です。)
b) 黒化粧土: 白化粧土 100、炭酸カルシウム 5、弁柄 12、二酸化マンガン 2、酸化コバルト 6
c) 明るい茶色: 白化粧土 100、三酸化クロム 1、弁柄 1
濃い茶色: 白化粧土 100、三酸化クロム 2.5、弁柄 2.5 (いずれも酸化焼成)
d) 緑化粧土: 白化粧土 100、三酸化クロム 3(酸化で緑、還元で灰色)
e) 明るい青色: 白化粧土 100、酸化コバルト 0.3
濃い青色: 白化粧土 100、酸化コバルト 3
以上は透明釉を掛けて焼成すると、発色する配合例です。
以下は透明釉を掛けると、色が変化しますので、素地のまま焼成する場合の調合例です。
f) 緑系黒化粧土: 白化粧土 100、酸化ニッケル 1.5、五酸化バナジウム 10.5
(酸化で暗い鶯色、還元で緑茶系黒。自然に色むらがでる。)
g) 灰色系緑: 白化粧土 100、三酸化クロム 5、五酸化バナジウム 5
h) 黄緑化粧土: 白化粧土 100、弁柄 1、五酸化バナジウム 9
i) 明るい茶色: 白化粧土 100、弁柄 5、五酸化バナジウム 5
j) ピンク系薄茶: 白化粧土 100、ルチル 9、酸化ニッケル 1
k) ベージュ系: 白化粧土 100、弁柄 1.5、二酸化チタン 10.0
(以上、参考資料: 焼き物実践ガイド 樋口わかな著 誠文堂新光社)
3) 土に異物を混入する。
以下次回に続きます。
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