窯を作るに当たって、必要な事柄は図面化する必要があります。
2) 設計時に用意する物。
① 各種の参考資料。
ⅰ) 手に入る窯の材料をリストアップしておく。
a) 窯作りの資材
耐火煉瓦(軽量)、耐火モルタル、シリカボード、耐火ウール(ファイバーブランケット)、
煙突(ステンレス製)、耐火アルミナセメント、扉用鉄板、耐熱塗料、蝶番(扉用)、
鉄枠用鉄骨、火格子(薪窯の場合)、ガス又は灯油バーナー(バーナヘッド付き)、ブロアー
(灯油用送風機)、電熱線、各種配線用素材、ブレーカー、スイッチ類、ベニア板(発砲
スチロール)、その他。鏝(左官用こて)、水準器、水糸、巻尺、曲尺(かねじゃく=直角度
を見る)、金鋸、木槌、溶接一式又はネジとナット等があります。
イ) 耐火煉瓦と軽量断熱煉瓦
ロ) 耐火モルタルは、耐火煉瓦SK-32、34用の専用接着モルタルです。
ハ) シリカボードと安価な断熱レンガ。
以上までが前回のお話です。
ニ) 耐火ウール(ファイバーブランケット)、ファイバーロープ、ファイバーキャスト
・ ウールは窯の扉周りなど、可動部分が重なり、隙間が生じ易い処に貼り付けて、熱の
放出を防ぐ目的で使用する、綿状の耐熱材です。はさみ等で容易に切断できます。
耐火温度は1300℃です。大きさは600X1200mmで厚みも6と12mmの物があります。
・ ファイバーブランケット接着材。煉瓦に接着させる接着剤で焼成する事でより強く接着
します。
・ ファイバーロープは窯の扉用に開発された物で、窯の扉のパッキンとなる物です。
長さが1m程度で、直径が25と50mmの物が有ります。
・ ファイバーキャストは、ファイバーをペースト状にした物で、窯の隙間や煉瓦の欠損
部分に充填して使用します。
ホ) ベニア板(発砲スチロール)、角材。
窯の天井を耐火煉瓦をアーチ状に組上げる際、下から支える部材として使います。
アーチ組上げ完了後、焼却できるのが理想ですが、街中では環境上不可能ですので、取り
壊す事に成ります。
へ) 鉄骨(鉄枠)、鉄板などの金属部材。
窯は耐火煉瓦のみで築く事も可能ですが、現在では鉄骨や鉄板などを使い、窯を地面から
浮かせ、下からバーナを差し入れる構造にしたり、窯全体を鉄枠で周囲を固め、窯を地震や
爆発などの事故から守る方法がとられるのが一般的です。又扉も鉄板の上に耐火煉瓦を取り
付けた方が強度的に強く、開閉の為の蝶盤などを強く取り付ける事ができます。更に、
ガスや灯油バーナを取り付ける際にも、金属部分があった方が安定感もあり、強度的にも
強くなります。その他にも、窯を築く土台の部分は、鉄筋を入れたコンクリートがより安全
です。
ト) 電気窯では、発熱体の電熱線が必要になります。
窯製造メーカーのカタログを見ても、交換用の電熱線は販売している様ですが、電熱線単体
を販売している処は見当たりません。
・ ネット上で電熱線を検索すると、幾つかにメーカーが表示されます。
例えば 坂口電熱(株)や(株)石川製作所等です。
必要な電熱線の特性として、最高使用温度 1300℃以上が必要で、高温での使用を目的
とし、且つ折り曲げなどの加工がし易い物です。又電熱線は100~200回程度の焼成寿命で
場合によっては、電熱線の交換が必要に成りますので、出来るだけご自分で修理できれば
理想的です。
・ 坂口電熱(株)製品として、カンタル発熱体(鉄・クロム・アルミ)
カンタル A-1: 最高使用温度 1400℃
熱処理、セラミックス、ガラス、鋼、電子産業での高温工業炉
カンタル AF: 最高使用温度 1400℃
高温工業炉および石英管封入赤外線ヒーター、高温家庭電熱機器
カンタル D: 最高使用温度 1300℃
炉温 1000℃~1100℃までの工業炉、家庭電熱機器
尚、 坂口電熱(株)には、熱電対やデジタル温度計も市販されています。
窯メーカーでも市販されていますが、価格は倍増します。
(余談ですが、小生も秋葉原にある坂口電熱(株)で熱電対関係の部品を購入しました)
・(株)石川製作所の製品として
NO.30 (FCHW-1): 鉄クロム 第1種 1300℃ 特に高温での使用を目的としています。
高温強度はニッケルクロムより劣りますが長寿命です。
・ 電熱線はバーナーで熱してから、ペンチを使って折り曲げる必要があります。
常温で曲げると、折れてしまうとの事です。又、電熱線は硬いので、切断する際には、
番線カッターが必要です。
・ 電熱線購入に当たっては、メーカーと良く相談して決めて下さい。
以下次回に続きます。
2) 設計時に用意する物。
① 各種の参考資料。
ⅰ) 手に入る窯の材料をリストアップしておく。
a) 窯作りの資材
耐火煉瓦(軽量)、耐火モルタル、シリカボード、耐火ウール(ファイバーブランケット)、
煙突(ステンレス製)、耐火アルミナセメント、扉用鉄板、耐熱塗料、蝶番(扉用)、
鉄枠用鉄骨、火格子(薪窯の場合)、ガス又は灯油バーナー(バーナヘッド付き)、ブロアー
(灯油用送風機)、電熱線、各種配線用素材、ブレーカー、スイッチ類、ベニア板(発砲
スチロール)、その他。鏝(左官用こて)、水準器、水糸、巻尺、曲尺(かねじゃく=直角度
を見る)、金鋸、木槌、溶接一式又はネジとナット等があります。
イ) 耐火煉瓦と軽量断熱煉瓦
ロ) 耐火モルタルは、耐火煉瓦SK-32、34用の専用接着モルタルです。
ハ) シリカボードと安価な断熱レンガ。
以上までが前回のお話です。
ニ) 耐火ウール(ファイバーブランケット)、ファイバーロープ、ファイバーキャスト
・ ウールは窯の扉周りなど、可動部分が重なり、隙間が生じ易い処に貼り付けて、熱の
放出を防ぐ目的で使用する、綿状の耐熱材です。はさみ等で容易に切断できます。
耐火温度は1300℃です。大きさは600X1200mmで厚みも6と12mmの物があります。
・ ファイバーブランケット接着材。煉瓦に接着させる接着剤で焼成する事でより強く接着
します。
・ ファイバーロープは窯の扉用に開発された物で、窯の扉のパッキンとなる物です。
長さが1m程度で、直径が25と50mmの物が有ります。
・ ファイバーキャストは、ファイバーをペースト状にした物で、窯の隙間や煉瓦の欠損
部分に充填して使用します。
ホ) ベニア板(発砲スチロール)、角材。
窯の天井を耐火煉瓦をアーチ状に組上げる際、下から支える部材として使います。
アーチ組上げ完了後、焼却できるのが理想ですが、街中では環境上不可能ですので、取り
壊す事に成ります。
へ) 鉄骨(鉄枠)、鉄板などの金属部材。
窯は耐火煉瓦のみで築く事も可能ですが、現在では鉄骨や鉄板などを使い、窯を地面から
浮かせ、下からバーナを差し入れる構造にしたり、窯全体を鉄枠で周囲を固め、窯を地震や
爆発などの事故から守る方法がとられるのが一般的です。又扉も鉄板の上に耐火煉瓦を取り
付けた方が強度的に強く、開閉の為の蝶盤などを強く取り付ける事ができます。更に、
ガスや灯油バーナを取り付ける際にも、金属部分があった方が安定感もあり、強度的にも
強くなります。その他にも、窯を築く土台の部分は、鉄筋を入れたコンクリートがより安全
です。
ト) 電気窯では、発熱体の電熱線が必要になります。
窯製造メーカーのカタログを見ても、交換用の電熱線は販売している様ですが、電熱線単体
を販売している処は見当たりません。
・ ネット上で電熱線を検索すると、幾つかにメーカーが表示されます。
例えば 坂口電熱(株)や(株)石川製作所等です。
必要な電熱線の特性として、最高使用温度 1300℃以上が必要で、高温での使用を目的
とし、且つ折り曲げなどの加工がし易い物です。又電熱線は100~200回程度の焼成寿命で
場合によっては、電熱線の交換が必要に成りますので、出来るだけご自分で修理できれば
理想的です。
・ 坂口電熱(株)製品として、カンタル発熱体(鉄・クロム・アルミ)
カンタル A-1: 最高使用温度 1400℃
熱処理、セラミックス、ガラス、鋼、電子産業での高温工業炉
カンタル AF: 最高使用温度 1400℃
高温工業炉および石英管封入赤外線ヒーター、高温家庭電熱機器
カンタル D: 最高使用温度 1300℃
炉温 1000℃~1100℃までの工業炉、家庭電熱機器
尚、 坂口電熱(株)には、熱電対やデジタル温度計も市販されています。
窯メーカーでも市販されていますが、価格は倍増します。
(余談ですが、小生も秋葉原にある坂口電熱(株)で熱電対関係の部品を購入しました)
・(株)石川製作所の製品として
NO.30 (FCHW-1): 鉄クロム 第1種 1300℃ 特に高温での使用を目的としています。
高温強度はニッケルクロムより劣りますが長寿命です。
・ 電熱線はバーナーで熱してから、ペンチを使って折り曲げる必要があります。
常温で曲げると、折れてしまうとの事です。又、電熱線は硬いので、切断する際には、
番線カッターが必要です。
・ 電熱線購入に当たっては、メーカーと良く相談して決めて下さい。
以下次回に続きます。