ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

あなたの『暮らしパズル』には『政治ピース』がちゃんとはまっていますか?

2017年03月02日 | ひとりごと
そろそろわたしたちは、気づかなければならない。

わたしたちは働いてお金を稼ぎ、税金を払う。
わたしたちが納めた税金は、『国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源となる』と信じて。
国や地方公共団体が行う活動は、わたしたちにとって良きことであるはずだと信じて。

わたしたちは、一人では生きていけない。
わたしたち一人一人が生きる『社会』のシステムを、潤滑に動かしていかなければならない。
だから『税金』は、いわゆる『会費』のようなものだと教えられた。

そんな税金だから、きっときちんと使われているのだろう。
政治家は、わたしたちのための政治をしてくれるのだろう。
国は、国民であるわたしたちを、守ってくれるのだろう。

そんなふうに、のんきに、無邪気に、いい大人になるまで信じていた。

でも、世の中は相当に、ひどいことになっている。
人殺しをするために、一握りの連中の欲望を叶えるために、税金は湯水のように使われて消えている。
そのことに、わたしたちは怒らなければならない。
そのことを、わたしたちは正さなければならない。

前に一度、暮らしのパズルの中には、『政治』というピースがあると書いた。
アメリカは今、トランプ政権に対峙して、『政治』ピースを暮らしのパズルにはめ込んだ人が、ぐんぐんと増えてきた。
トランプ政権を支持する議員や知事の事務所に出向き、町議会に出向き、議員や知事が自分たちの前に立ち、話をちゃんと聞くまで粘り強く声を上げている。
何度要請しても姿を現さない議員の顔写真を、指名手配の文句と一緒にラベルにして、スーパーの牛乳に貼り付けた町もある。
みんな本気だ。
大きな都市も、小さな町や村も、本気で『政治』を暮らしの中にはめ込んだ人が、それぞれのやり方で行動している。

去年の11月に日本に帰省した時、テレビではずっと、韓国で起こっている大掛かりなデモのことを報道していた。
みんな怒っていた。

安倍政権と日本会議の連中とが、お互いの利権や金や権力を使い、やりたい放題してきたことに、どうしてもっと怒らないのかな。
税金だけじゃなくて、わたしたちみんなの共有の財産を、好きなように売ったり買ったりしてきた人たちに、バカヤロウ!と叱りつけたくないのかな。
テレビや新聞に、こりゃちゃんと調べないといかんな、と焦らせるぐらいの怒りを示さないと。
国会の場で、意味不明のゲスな笑いを浮かべたり、意味不明の妄想だらけの答弁で切り抜けようとしてるバカものどもに、そんな態度は許さないという姿勢を示さないと。

そのためにも、もっともっと、暮らしのパズルの『政治』ピースを手に取って、パチンとはめ込む勇気を持つ人が、増えていって欲しい。
はめるまではなんとなく怖くて、なんとなく億劫で、だからいつも後回しにしてしまうのだけど、
はめてしまうと、『政治』のピースが、どれだけ暮らしのパズルにとって大事なものであったかがすぐにわかる。

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まさか、あなた、こんなでっかい穴を空けたの?


そんなわけないよねと思うけど、感慨深げに穴を見つめてじっとしているキツツキさんを見たら、もしや…と思えないこともない。




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先週の日曜日のアカデミー賞の授賞式では、司会者のサラリとした政権批判に、何回もニヤリとした。
受賞者の国籍も多様だった。
トランプ氏の大統領令に反発して、欠席した受賞者もいた。
ドレスのベルトに、抗議のメッセージを縫い込んできた女優もいた。
まあでも、最後の最後で、多分スタッフのミスで、本当は『ムーンライト』だった最優秀作品賞が『ラ・ラ・ランド』と発表された時のドタバタで、それまでの気分がぶっ飛んでしまったのだけど…。
監督が受賞の喜びと感謝を述べようとしていた時、突然現れたスタッフの動きと、ステージ上で喜びを身体中で表していた人たちの違和感。
でも、全てがわかってからの、アカデミー賞を取り損ねた監督の態度は、とても好感が持てるものだった。
日本でも、有名と言われる人たちが、もっともっと『政治』ピースを手に持って、自分の意見をはっきり公言して欲しい。

さて、毎晩のように、Braking News(多分、日本語だと速報)という文字が目に入ってくるニュース番組。
国家安全保障担当のマイケル・フリン大統領補佐官が辞任して、まだ間もない今夜、今度はジェフ・セッションズ司法長官が辞任した、という報道があった。
民主党からは、ずっと前から、特別検察官に捜査を求める声が高まっていたのだけども、とうとう今夜は、共和党が捜査をすることを認めたと言っていた。

お茶の間でも職場でも、学校でも、もっと言ったらうちのレッスン室でも、『政治』ピースを手に持って、みんながあれやこれやと話している。
小学生も中学生も高校生も、堂々と意見を言う。

こういう人たちが張る根っこが、うんと広がっていくといいな。

おまけのまっくろくろすけ写真
ボク、とうちゃんの靴、好っきゃねん。

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