「まだまうみは、わたしの言ったことをちゃんとやっていないでしょ。だからここに、思いが固まってしまっているのよ」
ミリアムは苦笑いしながらそう言って、両方の鎖骨の間あたりを、右手でトントンと叩いた。
バレたか……。仕方がないので、わたしも苦笑いした。
新鮮できれいで活気のあるエネルギーは、わたし達のまわりで、「早く吸い込め、さあさあ!」と待っている。らしい。
それを、20本の指先から、もっと慣れてきたら毛穴すべてから、心身の内側に流し込む。
そしてもともとあった、内側の悩み、問題、疲れ、病気、汚れなどを逆流させ、指先や毛穴から外に流し出す。
流し込む時の動作や音は決まっていて、お腹側の丹田と、背中側の命門を、キュウッと押し込んで近づける。
その時の息は、吸っても吐いてもどちらでもいい。自分のやり易い方を選べばいい。
音は、「ヘィーーーン」+最後に小さなg(グ)がつく。
流し出す時は、「はぁーーー」。疲れた日の夜、適温のお湯に浸かった時に思わず出るあの、「はぁー」である。
この練習、実はとても苦手なのである。
いいエネルギーを入れる時、わたしはついつい力んでしまう。
イメージとしては、流れ込むというより、自分で綱引きみたいに、必死で引っ張りこんでいる、という感じ。
だから、「へぃーーー」と言っている間中、リラックスどころか、あちこちがギュッと締まってくる。
「いいエネルギーよ、入ってこい!こら!もっともっと!」
これではエネルギーの方だって困るだろう。
「まうみは考えている時間が多過ぎね。もっとなにもしない、なにも考えない時間を積極的に作らないと」
「まずは器の中を空っぽにしないと、なにを入れてもすぐにあふれてしまうし、最悪の場合、なにも新しいものが入らなくなる」
最後の瞑想の時間に、「とても大きな、キラキラと輝いている太陽を、真正面から見つめている氷の塊になりなさい」と言われた。
「その太陽の光は神々しくて、力強く、そして愛に満ちあふれている。その光に全身を包まれた氷のあなたは、少しずつ少しずつ、とても幸せな気持ちで解け出している」
「吸い込むものは新しいエネルギー、力強い光の粒子。吐き出すものは負の気持ち、抱えている問題、そして最後にあなた自身」
まだわたしは一度も、本物の空っぽ感を体験していない。
いつか、時間がかかるかもしれないけれど、身体という器を残して、すっかり空っぽになった自分を、外から見ている心になれるんだろうか。
「まうみ、自分を失うほどに、情報を入れてはだめ。情報は情報。あなたはあなた。あなたの世界はあなたの心で満ちていないといけない。
あなたの心が欠けだすと、そこにいろんなものが入り込んでくる。いいものもあれば、とても邪悪なものもある。
だから気をつけて。あなたひとりになる時間を持ちなさい。ひとりになった自分をじっと見つめなさい」
一週間に一度、ミリアムに逢うことは、今のわたしにとってはとても大切なのだ。
ミリアムは苦笑いしながらそう言って、両方の鎖骨の間あたりを、右手でトントンと叩いた。
バレたか……。仕方がないので、わたしも苦笑いした。
新鮮できれいで活気のあるエネルギーは、わたし達のまわりで、「早く吸い込め、さあさあ!」と待っている。らしい。
それを、20本の指先から、もっと慣れてきたら毛穴すべてから、心身の内側に流し込む。
そしてもともとあった、内側の悩み、問題、疲れ、病気、汚れなどを逆流させ、指先や毛穴から外に流し出す。
流し込む時の動作や音は決まっていて、お腹側の丹田と、背中側の命門を、キュウッと押し込んで近づける。
その時の息は、吸っても吐いてもどちらでもいい。自分のやり易い方を選べばいい。
音は、「ヘィーーーン」+最後に小さなg(グ)がつく。
流し出す時は、「はぁーーー」。疲れた日の夜、適温のお湯に浸かった時に思わず出るあの、「はぁー」である。
この練習、実はとても苦手なのである。
いいエネルギーを入れる時、わたしはついつい力んでしまう。
イメージとしては、流れ込むというより、自分で綱引きみたいに、必死で引っ張りこんでいる、という感じ。
だから、「へぃーーー」と言っている間中、リラックスどころか、あちこちがギュッと締まってくる。
「いいエネルギーよ、入ってこい!こら!もっともっと!」
これではエネルギーの方だって困るだろう。
「まうみは考えている時間が多過ぎね。もっとなにもしない、なにも考えない時間を積極的に作らないと」
「まずは器の中を空っぽにしないと、なにを入れてもすぐにあふれてしまうし、最悪の場合、なにも新しいものが入らなくなる」
最後の瞑想の時間に、「とても大きな、キラキラと輝いている太陽を、真正面から見つめている氷の塊になりなさい」と言われた。
「その太陽の光は神々しくて、力強く、そして愛に満ちあふれている。その光に全身を包まれた氷のあなたは、少しずつ少しずつ、とても幸せな気持ちで解け出している」
「吸い込むものは新しいエネルギー、力強い光の粒子。吐き出すものは負の気持ち、抱えている問題、そして最後にあなた自身」
まだわたしは一度も、本物の空っぽ感を体験していない。
いつか、時間がかかるかもしれないけれど、身体という器を残して、すっかり空っぽになった自分を、外から見ている心になれるんだろうか。
「まうみ、自分を失うほどに、情報を入れてはだめ。情報は情報。あなたはあなた。あなたの世界はあなたの心で満ちていないといけない。
あなたの心が欠けだすと、そこにいろんなものが入り込んでくる。いいものもあれば、とても邪悪なものもある。
だから気をつけて。あなたひとりになる時間を持ちなさい。ひとりになった自分をじっと見つめなさい」
一週間に一度、ミリアムに逢うことは、今のわたしにとってはとても大切なのだ。
毎回読ませていただいています。(毎回コメントしないですみません)
今回の記事は私も思うことがあります。
想念で自分が作られるという考え方があります。
世界はそこにあるだけで、個人の創りだす想念がそれぞれ世界イメージを作っているということ、です。
今回、日本で起きた原発事故を想念と言ってはいけないです。これは絶対に。
しかし、心のケアをするときはこの考え方を入れたいと思っています。
現実はこうであるけれど、私たちの心・魂は見えないものでも、確実に実感をこめて捉えられる澄んだイメージによって浄化することをしていかないといけないと思います。
まうみさん、ありがとうございます。
書きながら、ひとつの考えがきちんと整理しまとまりました。多謝。
また、訪れます。
わたしの方こそ、いつも感心しながら読ませていただいていながら、コメントせずに立ち去っております。すんません!
いつも、とても分かり易いだけじゃなくて、ほんのりとあたたかくて、的確で、とても役に立つ記事を書かれているemiさん、
情報、とっても助かっています。ありがとうございます。
『実感をこめて捉えられる澄んだイメージによって浄化される』
気功の瞑想には、このことに最も重きを置いていると思います。
わたしはまだまだ修行が足りなくて、道はとても遠いのですが、
向かう方向だけは間違えないよう、ミリアムについていこうと思っています。
emiさん、これからもいろいろと教えてくださいね。
そして、どうか自分のことを大切に、こんな辛い時期を生き抜いている自分を、うんとうんと褒めてあげてください。