ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「琉球セメントさん、辺野古の海を破壊する手伝いなんてやめてください!」ってみんなで言いませんか?

2018年11月30日 | 日本とわたし
一昨日の夕方、『ウエルカム・デニーNY』仲間のチャットの中で、ひでこさんがこんな記事を教えてくれました

辺野古移設工事 沖縄防衛局が民間港の使用を検討
【RBC琉球放送】2018年11月28日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00010002-rbc-oki

普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、沖縄防衛局が民間企業の港を使って、埋め立て用の石材を積み込むことを検討していることが、関係者への取材でわかりました。

普天間基地の辺野古移設をめぐり、沖縄防衛局は、本部港を使って、埋め立て用の石材を船に積み込む計画ですが、
本部町は台風の影響で岸壁が損壊していることから、防衛局の使用申請を受理していません。
防衛局は、来月中旬にも、土砂を投入する構えですが、本部港の復旧は、来年3月以降になる見通しです。
こうしたなか、防衛局が、県内のセメント製造会社琉球セメントの、専用の港である名護市の安和桟橋で、石材を積み込む検討をしていることが、関係者への取材で新たにわかりました。

「本部町に港の復旧を働きかける、その裏で防衛局は別案としてこの安和桟橋の使用に向けた準備を着々と進めていました」(東江記者)

沖縄防衛局は、本部港の使用許可がこのままおりなかった場合、民間の桟橋の使用に切り替えることで、作業を滞りなく進める思惑があるとみられます。
沖縄防衛局はすでに、海上保安庁らと、桟橋の使用を前提とした警備体制の検討を始めていて、
県と政府の集中協議のさなかに、埋め立てに向けた作業を加速させていたことが、浮き彫りになった格好です。



えぇ〜?!
何言ってんだって思いました。
ついこないだは私人になりすましておいて、今度はセメント会社と結託。
どこまで薄汚いんだと。

沖縄はその昔、日本ではなく別のひとつの国でした。
国の名前は『琉球国』。
そこでは独自の文化や風習がたくさん生まれました。
言葉も日本語とはまるで違うものでした。

琉球国は明と貿易ができる国だということで、明と貿易ができずにいた日本の薩摩藩の島津氏が目をつけました。
そして今から約410年前の1609年に、島津氏率いる薩摩藩が琉球王国に侵攻し、薩摩藩の属国にさせられました。

ただ、属国として貿易の利益や年貢は徴収されましたが、国としての独立は維持できていたのです。

ところが1871年の廃藩置県の行使により、翌年の1872年に、明治政府は琉球王国を琉球藩とし、当時の国王を藩王に変えてしまいます。
(第一次琉球処分)

当時の琉球王国は、豊かな大国であった清と関係が深く、朝貢を行なっていました。
その清との関係を断ち、国としての独立性をも剥奪されることに反発しましたが、それもまた、本土から送られてきた武装警察官によって、認めざるを得なくなってしまいました。
(第二次琉球処分)

併合後の沖縄、琉球人は、日本社会において、これまでずっと差別を受けてきました。
琉球の社会や文化、慣習、風俗、言語は、野蛮で後進的と見なされたばかりでなく、公に根絶の対象とされました。

琉球独自の言語、歴史、文化、精神世界などを、公教育の場で行なう権は、実質的に奪われました。
米軍基地は、「日本復帰」後もそのまま残り、さらに自衛隊も配備されました。

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① もともと沖縄県は「琉球王国」が治める独立した「国家」でした。
ところが、1609年(関ヶ原の戦いから9年後)、薩摩藩(現在の鹿児島県)が武力で制圧し、支配下に組み入れました。
ただ、琉球は中国「清朝」の支配下にもあったため、 1879年(明治12年)、明治政府は軍隊を派遣して、首里城を制圧。
琉球王国を滅ぼし、沖縄県を設置しました。
これを、「琉球処分」と呼んでいます。

② 時代はくだり1945年(昭和20年)、太平洋戦争末期に沖縄県は戦場となり、沖縄県民の実に4人に1人(9.4万人)が、犠牲になりました。
それから27年間、沖縄は、米軍の占領下に置かれてきましたが、1972年(昭和47年)、27年の歳月を経て、日本に返還されました。
しかし、米軍基地はそのまま残されたのです。

③ 今も問題となっているのが、米軍基地の実に 74%が、沖縄県に集中していることです。
とりわけ、宜野湾市の中心部にある「普天間飛行場」は、周辺に学校・住宅・病院などが建ち並び、航空機事故の危険が高いため、沖縄県は強く撤去を求めてきていました。
ところが、代わりの施設が必要との理由で、1999年(平成11年)、沖縄県内の名護市辺野古への移設を決めました。
このことをめぐって、現在も、地元(沖縄県)と政府は対立が続いています。

http://www.iinan-net.jp/~tosyokan/kome/270708-okinwa.htmより

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沖縄防衛局が、12月中旬にも土砂投入を開始しようとしている、世にも美しい名護市辺野古の海。


これが、辺野古への土砂積み込みで使用が検討されている、琉球セメントの専用港(名護市安和)です。




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日本政府がどうしてこんなことをやれるのか。
法律、常識、民意、権利、そんなものが通用しない、守る必要もない、完全なる属国としての立ち位置を、自民党政治家たちが良しとしてきたからです。

米軍幹部と日本の官僚、そんな一部の人間らによって進路が決められている「日米合同委員会」。

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外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアル(「日米地位協定の考え方 増補版」1983年12月)のなかに、

○ アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。
○ 日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。

という見解が、明確に書かれているからです。

つまり、日米安全保障条約を結んでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」ということはできない。
そう日本の外務省が、はっきりと認めているのです。

なぜ日本はアメリカの「いいなり」なのか?知ってはいけないウラの掟より
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52466?page=2

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これまでにも、何度もこのブログで紹介させてもらいましたがもう一度。

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)


https://www.amazon.co.jp/知ってはいけない-隠された日本支配の構造-講談社現代新書-矢部-宏治/dp/4062884399
 
以下、転載はじめ

(内容紹介)
私たちの未来を脅かす「9つの掟」の正体、最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?

なぜ日本は、米国の意向を「拒否」することができないのか?

3分で日本の深層がわかる四コマまんがつき!

みなさんは、世田谷区や中野区、杉並区の上空が、米軍に支配されていることをご存じですか?

あるいは、米軍に与えられた治外法権が、日本の国土全体に及んでいることを知っていますか?

「なにをバカなことを…」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらは、公文書によって裏付けられた、疑いようのない事実なのです。

じつは、私たちが暮らす「戦後日本」という国には、国民はもちろん、首相や官僚でさえもよくわかっていない「ウラの掟」が存在し、社会全体の構造を歪めています。

そうした「ウラの掟」のほとんどは、アメリカ政府そのものと日本とのあいだではなく、
米軍と日本の官僚とのあいだで直接結ばれた、占領期以来の、軍事上の密約を起源としているのです。


3つの「裏マニュアル」ともいうべき、最高裁の「部外秘資料」、検察の「実務資料」、外務省の「日米地位協定の考え方」を参照しながら、
日米合同委員会の実態と対米従属の根幹に迫り、日本における「真の権力構造」を、徹底解明します。

累計17万部を突破した、
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』
『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の
著者が「戦後史の闇」に光をあてた、渾身の集大成!


◆本書のおもな内容◆

第1章・日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章・日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章・日本に国境はない
第4章・国のトップは「米軍+官僚」である
第5章・国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章・政府は憲法にしばられない
第7章・重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章・自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章・アメリカは「国」ではなく、「国連」である


追記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか


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こうなってしまっている以上、日本の政治家や官僚、そして米軍幹部に対し、常識を求めても民意を示しても、そんなものは屁でもない、完全に無視されるだけです。
だからこそデニー知事は、その分厚い壁の向こうで、やりたい放題を企てている者たちが、聞かざるを得ないほどの大きな声を上げる時だと、日本全土、そしてアメリカ全土を巻き込んだ運動が必要だと訴えたのでした。

その声を間近に聞いたわたしたち在米のヤマトンチュとウチナンチュは、自分たちに今できることを模索しています。

チャットでの会話を少し、ここで紹介させてもらいます。

安和の桟橋は名護であり、本部港ではないので、防衛局の提出した計画書と矛盾してるけど、無視する気かな。

琉球セメントはヤバイよね。
選挙も社員にプレッシャーかけるし、基地賛成派の様な気がする。

そりゃそうだよ、セメントが商売だもの。

政府も政府で企業も企業だ。
アコギすぎる。
ほんとに地元民を馬鹿にしてる。
悲しい

琉球セメントに、抗議の手紙を書きませんか?


『琉球セメント株式会社』
http://ryukyucement.co.jp/?fbclid=IwAR1ZqetmMgfG23-rLoq0p_Ix--Pm2b7AzjmtgnFDeesnGHoSUj-_l4o7PMc

手紙だと時差がでるからFaxでもいいけど。

メルアド、会社概要にありました。


本社
〒901-2123 沖縄県浦添市西洲2丁目2番地2
TEL.098-870-1080 FAX.098-870-1083
E-mail : somu@ryukyucement.co.jp
工場
〒905-0001 沖縄県名護市字安和1008番地
TEL.0980-53-8311 FAX.0980-53-8650
E-mail : ksomu@ryukyucement.co.jp


メールよりもインパクトがあるのはやはり書面ですが、FAXはいっぱい着すぎると、向こうも業務に差し障りが出るから、かえって効果的かも。

送るのなら工場よりも本社ですね。


この後、国際ファックスがいいか、E-FAXはどうか、などという会話が続きます。

とりあえずEメールで両方に抗議文送りました。

琉球セメントの桟橋のこと、ここに詳しく書いてありますね。


琉球セメントの私設桟橋からの辺野古への埋立土砂搬送は許されない! 
沖縄平和市民連絡会が県に要請書を提出

【チョイさんの沖縄日記】2018年11月30日
https://blog.goo.ne.jp/chuy/e/bfa78e0e1dfc4b8da9b599d9706451ef?fbclid=IwAR2D3qhQo3GLRmYDN5jmA5GHymE0NMmrBAgJqkgrGi-M0s3t5rBVmx-4F_g

メールで要請文を送りました。
実家に送って印刷してから、ファックス送信するよう依頼しました。
実家のある柏9条の会の皆さんにも、同様のアクションをお願いしました。

その手があったか。
実家はダメなので、私は日本の知り合いに頼んでみます。

私、プリンターにファックス機能がついてるので、家に帰ったら見てみます。
プリペイドの国際電話カードを買えば、安く送信できるはずかな。


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全国のみなさん、日本国内だともっと簡単にできると思うので、一緒にやりませんか?

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
琉球セメント (鈴木政子)
2018-12-01 19:56:58
今日辺野古の統一集会に参加した帰りに琉球セメント会社及び桟橋近辺を見学したばかりなので、まうみさんのメッセージにびっくりしました。座り込みで桟橋入り口を塞ぐこと、地元住民が反対運動を起こし始めたことを応援しようと同行した15名が気持ちを固めました。
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政子さんへ (まうみ)
2018-12-03 13:15:18
政子さん、いろんな活動、ありがとうございます!
この決定には、わたしたち在米組も全く承知することができません。
今夜も要請文や抗議文を届ける話し合いが盛んに行われました。
気持ちは共に。
返信する
ダメでしょ👎 (はぁ?)
2018-12-05 08:01:19
琉球セメントさん、と名前を挙げて投稿するなんて非常識。主張が行き過ぎて目が眩みましたか?琉球セメントさんだって、家庭のある方々が勤めていらっしゃいます。立派な仕事をされています。そんな民間一企業をあなたは責めているのです。もしあなたが名前を挙げたことで、会社が危機に陥ったら、どう責任をとりますか?主義主張とあなたが会社名を挙げたことは全く相容れないことを理解しなさい。早速、このブログを削除すべきです。非常識極まりない!
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はぁ?さんへ (まうみ)
2018-12-05 13:38:10
まずはじめに、この辺野古新基地工事の再開を強行するべく、国の行政機関である防衛省が、市民の権利である「国民が行政に不服を申し立てる」申請を行うという、『市民』『私人』なりすまし行為があったこと。

沖縄県が、埋め立て承認撤回の根拠の一つにあげている軟弱地盤はまだ調査中であり、実施計画書も未提出のままである。
それなのに、上記のような法外な、埋め立て工事再開が可能となる法的措置を始めたこと。

実は使う側のアメリカにとっても、軟弱地盤問題は重要な問題であること。

これらの実態を理解した上でなお、防衛局が提出した計画書と矛盾していることをこの会社がするというのなら、そのことに対して抗議することは当然のことです。
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