ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

こんな人たち(自民党議員)に負けるわけにはいかないんですよ、日本国憲法は!

2018年10月16日 | 日本とわたし
わたしは、この七十年間、たった一度も、戦争という名前のついたおこないで、人を殺したことも、人に殺されたこともありません。
わたしは、そのことを誇りに思っています。

わたしは日本国憲法です。



松元ヒロさんの『憲法くん』より

https://www.amazon.co.jp/憲法くん-松元-ヒロ/dp/4061333097

わたしというのは、
戦争が終わったあと、
こんなに恐ろしくて悲しいことは、
二度と会ってはならない、
という思いから生まれた、
理想だったのではありませんか?

理想と現実がちがっていたら、
ふつうは、
現実を理想に近づけるように、
努力するものではありませんか?



日本国憲法前文

日本国民は、
正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、
諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、
この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、
その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、
その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、
この憲法は、かかる原理に基づくものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、
恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、
平和を維持し、専制と隷従、
圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと
努めている国際社会においてm
名誉ある地位を占めたいと思う。

われらは、
全世界の国民が、
ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、
いづれの国家も、
自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、
政治道徳の法則は、
普遍的なものであり、
この法則に従うことは、
自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、
国家の名誉にかけ、
全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。


******* ******* ******* *******

わたしが今回、この前文をしつこく書いたのには理由があります。
それは、以下の自民党の総裁をはじめとする議員たちが、とんでもない解釈をして、それを恥ずかしげもなくあちらこちらで公言しているからです。

こんな自民党議員らに、世界に誇る日本国憲法をいじらせてたまるかという強い思いが、あらためて込み上げてきました。


自民党総裁・安倍晋三

BS11 未来ビジョン『安倍晋三元総理が訴える憲法9条改正論』での発言
https://www.youtube.com/watch?v=YJiPRyYAPDg

平和を愛する諸国民って誰ですか?ということなんですね。
この66年間ですね、それではその国々って、国連の安全保障理事国ですか?
アメリカだってずっと戦争してますよね。
イギリスだってそうですよ。
フランスだってそうでしょ。
ロシアだってそうですよね。
中国だってまさにそうじゃないですか!
どこもいないんですよ。
ですから、これはまあインチキなんですよ!
日本は戦争に負けましたから、敗戦国はね、お前、詫び状文(のことか?”じょうもん”という言葉が無いので推測です)書け。
詫び状文をね、自分で書いたんじゃないんですよ。
これはね(吹き出しながら)、アメリカの、いわば25人のうちの一人がですね、たった一人の人物が実はこれを書いたんですよ。
で、ここにね、こう書いてあるんですよ。
“平和を愛する諸国民”うんぬんの後にね、
「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を、地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」
“専制と隷従、圧迫と偏狭”というのはね、無くさなければいけないと考えている主語はね、“日本人”じゃないんですよ。
こう考えているのは、“平和を愛する諸国民”。
この人たちがこう考えているから、この人たちに誉めてもらおうじゃないか、と書いてあるですね。
まことにいじましいでしょう!
こんなにいじましい文章を、66年間も大切によく拝んできましたよね。
もういいでしょう、これは。



「政治家と話そう」2012年自民党総裁としての発言
https://www.youtube.com/watch?v=xQ266mp3yQo

あの日本国憲法の前文にはですね、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの生存と安全を保持しようと決意した」と書いてあるんですね。
つまり、自分たちの安全を世界に任せますよ、と言っている。
そして、
「専制と隷従、圧迫と偏狭をこの地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」
自分たちが、専制や隷従、圧迫と偏狭をなくそうと考えているんじゃないんですよ。
国際社会がそう思っているから助けてもらおうと。
いじましいんですね。
みっともない憲法ですよ、はっきり言って。
それは日本人が作ったんじゃないですからね。
そんな憲法持っている以上ですね、外務省も、自分たちが発言するということは憲法上義務付けられてないんだから、
それは国際社会に任せるんですからね、精神がそうなってしまっているんですね。
そっから変えていくことが大切だと、私は思ってます。



自民党・参議院議員・西田昌司



当然ながら、権利行使の裏にはその義務があるわけですよね。
この国を護っていくという、またこの国の伝統を伝えていくという義務があると。
その義務とセットになってる権利なんですよね。
そのことがわかっていない人が多すぎる。
だから、国民主権っていって、言った瞬間、日本人はね、国民が一番上なんだと思っちゃうんですよ。
国民が一番上じゃないんだと。
国民の上に先人がいるんですよ。
先人の権利を、我々(政治家)が継承してると。
そういう意味で、その国民主権、というのがおかしいんですと。
だからぁ、これはもう、誰でも考えてもらえればわかるはずなんですよね。
まあ、あの、日本国憲法の中でね、保証されてる基本的人権も含めてですよ。
もうほんとにこれは、えーこの、えーそういうところにですね、疑問の余地を挟むこともですね、おかしいと言うこともできないと、思い込んじゃってるですね。
だから、これを私は称して、おバカさんですねと。


ウィキペディアより引用:
https://ja.wikipedia.org/wiki/西田昌司

法務行政
幹事を務める憲法審査会では、憲法とは国柄を表明するとの観点から、
伝統も文化も異にするアメリカ人が、他国語で数日のうちに書き上げたものを、主権を失していた占領下で公布・施行した現行憲法は、
日本人が祖先から受け継いできた、悠久の歴史を担保する相続人としての権利行使を認めておらず、
その制定過程の瑕疵の問題、及びそこから生じている正当性・有効性の問題の議論から始めるべきだ、と主張
している。
その上で、国柄の象徴である皇統の維持が担保される仕組みを、法制度に組み込むべきだと主張している。
現行憲法を、GHQによる「占領基本法」として破棄し、明治憲法を復活させる「廃憲論」を唱えている
西田は、改憲はハードルが高すぎるとして、憲法破棄を国会で決議すれば、憲法改正の手続き自体不要と主張している。



自民党・参議院議員・外務副大臣・佐藤正久



個人の権利、個人の権利、個人の権利、バカじゃないかと。
そこはまさに、そういうもっと大きなものを護るために、個人の権利を抑えて、今はこうですよというふうに…。
そういう意味で、憲法にそういう精神(国のために死ぬ)規定が無いから(聞き取れず)。
確かに今回、私はこうすべきだと。
でも、憲法にそういう緊急事態条項とかあれば、もっと多分、軽易に、緊急事態を法律に基づいて発令できたのかもしれない。

えー、憲法では、権利や自由というものが全面に出過ぎていて、義務と責任が引っ込んでいるような感じ。
個人の権利や自由を抑える、ということも必要だと思ってます。
私は、えー、義務なき権利は無いし、責任無き自由は無いという国柄を、やはり、この、憲法の方にも明記していくべきだと思います。



自民党・衆議院議員・筆頭副幹事長及び総裁特別補佐・稲田朋美

戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事です。
国民の生活が大事なんて政治は、私は間違っていると思います。



おまけ:
日本国憲法前文の口語訳

俺らはちゃんとみんなで選んだトップを通じて、うちらのそのガキのまたガキのために、ご近所さんと仲良くして、みんなが好きなことできるようにするよ。

また戦争みたいなひどいことを起こさないって決めて、国の基本は国民にあることを声を大にして言うぜ。

それがこの憲法だ。

そもそも政治っていうのは、俺ら国民が政治家を信頼して力を与えてるものであって、本質的に俺達のものであるんだ。
あれだ、リンカーンの言った「民衆の民衆のための民衆による政治」ってやつ。

この考え方は人類がみんな目標にするべき基本であって、この憲法はそれに従うよ。

そんでそれに反するような法律とかは認めないぜ。

俺らはやっぱ平和がいいと思うし、人間って本質的にはちゃんとうまくやっていけるようにできてると信じるから、同じように平和であってほしいと思う外国を信頼するぜ。

その上で俺達はちゃんと生きていこうと決めたっちゃ。

平和を守って、奴隷制度みたいな酷いこととか、偏見とか差別をなくそうとしている世界の中でちゃんと活動したいと思うのね。

名誉ある地位っていうかさ、かっこいいじゃん。

その上で声を大にして言うよ。

「全世界の人は、みんな、なににも怯えることなく、飢えることもなく、平和に生きる権利を持っている」ということだ。

この理想は俺達の国だけじゃなくて他のあらゆる国にも通用するもので、このことを守ることは各国の義務だよ。

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