ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『地上の太陽』?こんなバカげたことに千億円?どこまで阿呆かこの国は!

2013年02月13日 | 日本とわたし
一日に転載できる写真が100枚以内、という、ここのブログ官理会社の規則にひっかかってしまいました……。
いったいどんだけ載せてるねん……と反省しつつ、この記事に関する大事な新聞紙面の写真を載せられへん事情を言い訳しときます。

14日になり、写真枚数制限から解放されました。
載せておきます。


この、ブラックジョーク丸出しの、いや、ジョークやなんて言うてる場合ではない世紀末的愚行について、
原発菌に侵された国は、どんな小さな町も村も、こんなにも深く病んでいるという記事を、先月の24日に書かせてもらいました。
これは、岐阜県土岐市にある、『核融合科学研究所』についての話。

そのことについてようやく、東京新聞の親会社である中日新聞が、特報で記事を載せてくれました。
その記事を、書き出してくれはった『れんげ通信ブログ版』から、転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

2013年2月7日 中日新聞特報

危うい「地上の太陽」

「夢のエネルギー」「地上の太陽」。
原発ではない。核融合発電のことだ。
実用化に向けた実験が、岐阜県土岐市の核融合科学研究所で計画されている。
放射場質が放出されることから、地元住民に反対の声がある。
巨額の層用もかかる。
そもそも、核融合発電は実現できるのか。(荒井六貴、上田千秋)


核融合発電 岐阜・土岐で実験へ

放射性物質を放出/拒否投入も実用化見えず

燃料無尽蔵 CO2出ない


「実験で発生する中性子は、完璧に抑えることができる。
放射性物質のトリチウムもごく微量を放出するだけで、住民に迷惑を掛けることばない」
研究所の小森彰夫所長(61)は胸を張った。

耳慣れない核融合発電とは、何なのか。
水素の仲間の重水素と、三重水素(トリチウム)の原子核を、ばらばらなプラズマ状態にし、原子核同士を衝突させること(核融合)で、熱エネルギーを発生させる。
後は、火力発電や原発と同じように、水蒸気で発電夕ービンを動かす。

実は、太陽の光や熱は、核融合によって発生している。
このため、核融合発電は、「地上の太陽」とも呼ばれる。

重水素と、トリチウムのもとのリチウムは、海水から取り出す。
研究所の竹入康彦教授(55)は、
「燃料は無尽蔵で、二酸化炭素(CO2)も排出しない。三十年以内の発電を目指す」と鼻息は荒い。

プラズマ状態をつくるためには、密閉空間で高温へ高密度にすることが必要だ。
これが非常に難しく、各国が競って実験を進めている。

十階建てマンションほどの建屋の中に、大型ヘリカル装置(LHD)と呼ばれる巨大なドーナツ状の実験装着が置かれている。
直径14メートル、高さ10メートルほど。
世界最大規模の実験装置で、年間の電気代は4億円もかかる。
 
ドーナツの上に立つと、UFOに乗っているかのようだ。
LHD内に立つと、ステンレス製の真空容器と、超電導磁石が、らせん状に組み込まれている。
真空容器の中では、防じん服を着た作業員が、保守・管理作業をしていた。

計画している重水素実験では、1億2千万度以上の高温と、高密度の環境を真空容器内で作り出す。
実用化に向けた重要な実験だという。

実験の核融合で、放射性物質のトリチウムと中性子が発生する。
実験は9年間。
トリチウムは、年間積算で、最大555億ベクレルが発生する。

小森所長は、
「トリチウムは放射性が弱く、排出したうちの90%以上を回収する技術が確立している。外部に放出されるのは極めて微量だ」と強調する。
中性子線は、建家の厚さ2メートルのコンクリート壁で遮る。
壁がなくても、付近住民に健康影響が出るレベルではないという。
中性子によって、LHDは放射能に汚染されるが、40年で安全なレベルになるとする。
「容器の中に、外から空気が入ったり、燃料を入れ過ぎたりすると、核融合は止まってしまう。
燃料の注入を止めれは、何も起こらなくなる。
原発と違って制御でき、安全性は高い」

名古屋大プラズマ研究所を母体に、文部省所管の核融合科学研究所が名古屋大に設立されたのは1989年。
97年に、土岐市の現在地に移転した。
研究所は昨年11月、重水素実験を開始するため、岐阜県と地元の土岐、多治見、瑞浪の3市と、3月までに同意協定を結ぶ方針を明らかにした。
3市は、パブリックコメントを募ったり、住民説明会を開くなどしている。
実験は早ければ、15年度にも始まる予定だ。


よぎる原発 住民「反対」

地元住民には、この実験に対し、不安視する声が広がっている。
多治見市の住民団体「多治見を放射能から守ろう!市民の会」や、子どもを持つ母親のグループが、反対の署名活動を開始。
すでに、2千人近くを集めたという。
 
「市民の会」代表の農業井上敏夫さん(63)は、
「トリチウムを除去できると言っているが、本当に可能なのだろうか。安全が宣伝されていた原発でも、想定外の事故は起きた」と訴える。

隣町、瑞浪市には、高レベル放射性廃棄物を、地下に処分するための研究施設がある
井上さんは、「核関連施設の集中立地につながるのでは」と懸念を口にした。
 
安全性に本当に問題はないのか。

理化学研究所の元研究員の槌田敦氏(物理学)は、
トリチウムの危険性は極めて高い。
許容量の10倍で、細胞の半数が死滅する場合もある。
ひとたび事故が起きれば、周辺住民への影響は避けられない
」と危惧する。
 
一方、九州大学の田辺哲朗特認教授(核融合工学)は、
「トリチウムは、よほどの量を体内に取り込まない限り、危険性は少なく、核融合は核の灰が出ないので、原子炉よりはるかに安全。
化石燃料を使えるのはせいぜい数百年で、核融合などの核エネルギー開発は不可欠」と話す。

それでも、「大量のトリチウムを扱った経験は世界にもなく、安全対策が確立されているとはいえない。安全性の研究は進めていかない」と注文をつける。

もう一つの大きな問題は、核融合研究に、膨大な国費が投じられていることだ。

文部科学省核融合科学研究所によると、2012年度だけで43億8千万円
89年以降では、施設の建設費と運営費として、計1千521億円が支出された。

核融合プロジェクトへの国の負担は、これだけにとどまらない。
フランスで建設が進む「国際熱核融合実験炉(ITER=イ一夕ー)にも参加し、06年度以降で、総額440億円を負担している。
12年度補正予案と13年度予算案でも、計274億円を計上している。

イーターは、日本のほか、欧州連合、ロシア、米国、韓国、中国、インドが、共同でプロジェクトを進めている。
ただ、核融合の実用化までの道のりは遠い。
当初は18年とされていた実験開始は、20年頃にずれ込む見通しで、実用化は順調にいったとしても、さらに30年ほどかかると見られている。


文科省の担当者は、
「世界のエネルギー問題を解決できる可能性がある有意義なプロジェクト。国民に理解を求めていきたい」と強調するが、
実験開始までだけで、日本が負担する総額は、推計約200億円
仮に実用化するとしても、最終的に、相当の金額にふくれあがることは確実だ。

核融合の本格的な研究が、米国で始まったのは、50年代初頭。
それから約60年。
巨費を投じながら、一向に実用化の見通しが立たない、高速増殖原型炉「もんじゅ」のようだ。

槌田氏は、
これまでの経過から実現は不可能で、投入した費用に見合う電力をつくれないのは明らかなのに、さらに無駄な金を投じようとしている」と批判する。

各国とも、いつまでイー夕一に費用を出し観けるのか分からない。危うい核融合研究に、いつまでしがみつくつもりなのか

* 紙面上の写真説明
右 プラズマを発生させる大型ヘリカル装置
中 制御室のモニターに映し出された真空容器を点検、整備する作業員
左 厚さ2メートルのコンクリートで覆われた大型ヘリカル装置のある建物
  =いずれも岐阜県土岐市の核融合科学研究所で


↑以上、転載おわり


いやもう、なんでこんなアホらしいことをさせとくんやろと、まずはそう思いました。
普通の、ごく一般的な常識を持ち合わせてる人間が、この研究に関連する部署で権力持ってる側にいたら、とっくの昔にやめさせてるでしょ?
金が手に入るからあかんのですよね。
こんなアホらしい、『もんじゅ』の二の舞のような無駄遣いと汚染のばらまきで国を弱らせるような実験を、堂々とやりますと言い切れる背後には、湯水のように使える金がある……。
いったいその金は、どっから運用されるのか。
税金や電気代ちゃいますのん?
日本の市井の市民さんらを、こそこそ騙して吸い取ってるんとちゃいますのん?

こんな、叶いそうもない非科学的なことに無駄金使わせてええんですか?
これ以上、ちっちゃい国土を、核物質で汚してええんですか?
こういう、今までやったら騙されまくってた事をひとつひとつ、許さんぞとはっきり拒絶して実行できんようにしていくこと。
これが市民力とちゃいますか?
そろそろ、見せたらなあかんのとちゃいますか?
はっきりと、いつまでも騙せる思たらおっきな間違いやぞと、知らしめたらなあかんのとちゃいますか?
岐阜県の土岐市の人はもちろんのこと、近所の市の人も、近所でない市の人も、これはもう他人事やないのやと考えていかなあかんのとちゃいますか?

最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
被爆国 (じゅんこ)
2013-02-14 16:14:13
 まうみさん、こんにちは。

ニッポンは唯一の被爆国でしたよね。核アレルギーってないんですね。安全かどうかとかお金がかかるかどうかなんて関係ないですよね。核と名のつくものは作らない・使わないって覚悟は持てないのでしょうか?
そのお金を再生可能エネルギーに使っていれば、もうとっくに日本はエネルギー大国ですよね。
被爆国のくせに一番核に固執してるのはニッポンですよね。ニッポン人も安全ならとか言われてまた騙されるんでしょうか?

昨日春名幹夫さんのインタビューのことで言い忘れたのですが、昨年?(日付は失念です)ロサンゼルスタイムズに「従軍慰安婦問題はなかった」って意見広告を載せて顰蹙かったらしいですが、今年もニュージャージ州の新聞に安倍さんや閣僚の名前でまた意見広告を出したって言ってましたよ。あっ。まうみさんのとこだって思いながら聞いてました。
返信する
じゅんこさんへ (まうみ)
2013-02-15 11:55:55
こんにちは、じゅんこさん。

核アレルギーはあったと思います。
けれども、安全だ、安価だと長年擦り込まれて、疑うことも調べることもせずに信じ込んできたんだと思います。

核と名のつくものからの決別は、まだまだこの先になるのではないでしょうか。
残念なことですが、この2年でわたしは思い知らされたような気がしています。
まだまだ気がつけないんやなと。
もっともっと辛い事故や災害に遭わんことには、目が覚めないというか、思い知ることがない。
ある意味、あまりにも幼いし情けない。
けれども、別の見方をしたら、こんなふうに厳しく辛い現実を無かったことにすることで、地震国日本は正気を保ってきたのかもしれないとも思います。

ニュージャージーの新聞に、ですか?
なんかチラッとそういうのを聞いたような聞かなかったような……。
YouTubeでその件についての英語のビデオを観ていた時に、そんな話があったような無かったような……、
安倍氏のことはこちらでは評判が大変悪いので、そんな広告出したらさらに悪くなると思います。
呆れた人ですね。
返信する
どっちが甘いんですかね? (核融合信者)
2016-11-08 21:16:09
毎年起こる異常気象はなんで起こると思いますか?
毎年中国から吹く春の風がなんであんなに汚いんですか?
それは、全部、化石燃料からエネルギーを得ることによるCO2の排出とそこから出る硫酸や硝酸を含む灰の影響によるものです。

なぜ、福島原発のような大惨事が起きても、全然処理が進まないのですか?
それは、放射性物質が多すぎるからです。
放射性物質は半減期を持ちますが、常にまた新しい放射性物質になるように崩壊しているので、放射性物質は永遠に近いほどなくなりません。

これが今私たちの生活を陰で支えてくれている真実です。

火力も、原子力も大きな負を抱えているんです。

自然エネルギーならいいと思うかもしれませんが、そもそものエネルギー量があまりにも少なさすぎて、到底東京のような大都市のエネルギーなどは賄えません。

じゃあ私たちは今何をすべきなのか?
エネルギーを使わないのも一つの解決策ですが、
新しいエネルギーを模索するのも、一つの解決策ではないでしょうか?



新しいエネルギーが使えるようになるには、人類の英知がさらに更新されなくてはならず、そこに莫大なお金がかかるのは、避けられないことのようにも思えます。

エネルギーのことを考えたとき、批判するよりも、どうできるかを考えている人のほうがよっぽど現実を見ているはずです。夢のエネルギーとは現実を直視できる人が夢見るエネルギーだと思います。
返信する
核融合信者さんへ (まうみ)
2016-11-09 13:38:29
核融合の本格的な研究が米国で始まったのは、50年代初頭です。
それから60年以上経つ間に、どの国の科学者の英知の更新も、その実現に至りませんでした。
莫大なお金をかける意味が無いということで、この件に関しては、次々に手がけていた国が降りていく中で、どうして日本だけが、この事業に固執しているのでしょうか?
それはひとえに、利権が絡んでいるからだと思います。
ご存知の通り、地球にも人類にも、核は存在してはならないものだという考えをわたしは持っていますので、ご意見の一つとして掲載させていただきました。
返信する
常温核融合 (てなんつ)
2016-11-10 18:16:00
こんにちは。いつも拝見しています。

核は核でも”核分裂”と”核融合”は全く別のものです。

『…軽い元素が融合して重い核種に変わる「核融合」は、その際に膨大なエネルギーを放出する。太陽の輝きの源泉だ。それを発電システムに活用する「核融合炉」の実用化を目指し、フランスや日本などは、国際協力の下で「ITER(国際熱核融合実験炉)」の建設を進めている。核融合炉を実現するには、1億℃以上のプラズマ状態の反応場が必要になる。研究の主力は、巨大なコイルによって磁場で閉じ込めておく手法だが、当初の目標に比べ実用化は大幅に遅れている。』
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87857740Z00C15A6000001/

上記は今回の記事で取り上げられているものですね。
それはそれでおっしゃる通りだと思います。
それとは別に”試験管の中の太陽”と言われるものがあります。

 『常温核融合では、こうした大がかりな施設が不要で、基本的には水の電気分解と同じような簡単な装置で核融合が実現できるとされ、「試験管の中の太陽」とも呼ばれた。…
…1989年のユタ大学での発表以来、長らく色眼鏡で見られてきた「常温核融合」が、ここにきて凝集系核科学として産学で復権しつつあるのは、地道な研究によって熱発生や核種変換の再現性が飛躍的に向上するとともに、実用化を念頭にした低コストの可能性も出てきたからだ。…』
( 同 )

常温核融合は低コストかつ膨大なエネルギー源となるばかりでなく、その核種変換作用によって放射性廃棄物を無害化し、希少元素を生成することもできるというものだそうです。

このことは、ベンジャミン・クレーム氏も言及しています。氏はさらにその先に続く光のテクノロジーについても述べています。本当はこちらの方もまうみさんに知っていただきたいのですが、それはまた機会がありましたら…。

『…近い将来開発される新しいテクノロジー”常温核融合”があります。今から数年のうちに、常温核融合が地球のエネルギーの必要のかなりの割合を生み出すようになるでしょう。…
…核分裂は原子エネルギーを取り出すのに最も危険な方法です。それと同じエネルギーが太陽から流入しています。光のテクノロジーは太陽からのエネルギーを直接利用するでしょう。それは医学にも応用され、遺伝子工学の発達とともに、必要に応じて肉体に新しい器官を創造することを可能とするでしょう。…』
 (http://sharejapan.org/b-creme/bc-04/radio-02
返信する
てなんつさんへ (まうみ)
2016-11-12 12:59:42
常温核融合の話を教えてくださり、ありがとうございました。
わたし自身で、色々と調べ、考えをまとめたいと思っています。
返信する
ビックリです。 (きみこ)
2017-03-06 00:05:35
このこと知りませんでした。
3月7日(火)~7月7日(金)まで
9時~18時の間 15分起きにトリチウムの発生する科学実験が行われるとのニュースがあると知り→
https://twitter.com/shinchann2008/status/834495354175250432
1億二千万℃、、、ってちょっと想像つかなくて。
人間がやることの領域を越えているような気がします。
メディアで流れていないようなんですが(テレビないのでわからないですが)
こんなブログも見つけて不安です。
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/e0d20d9f73e5a2dd45088a4b3035baba
なんとかやめてほしい。。。
返信する
きみこさんへ (まうみ)
2017-03-22 13:28:43
ずっと返事をしないまま時間が経ってしまいました。ごめんなさい!

コソコソと隠れて、あるいはいい加減な説明で誤魔化して、取り返しのつかない非常な危険な実験が行われていることを、そろそろ気づかねばなりません。
でも、日本に限ったことではないので、地球規模で、このような馬鹿げた実験はさせないという流れに到達するまで、うんと頑張らねば。
返信する
夢の技術はいつの時代も・・・ (たかはし)
2017-04-18 19:52:13
こんにちは。記事を拝見させて頂きました。

話はリニア新幹線に飛びますが、ドイツでは2006年に事故が起こりマグレブ(リニア)の開発はストップしてしてしまいました。

2045年に日本では開通予定です。以前はマグレブなんて夢の技術で採算など取れない、危険だ、意味の無いものだという意見がありました。しかし、技術者達は少しずつ研究を進め、現在ではその経済効果10兆円を超える試算がでています。国内のみです。技術を輸出できれば、さらなる経済効果が望めます。

他者が開発していない技術を開発することの意味は本当に大きいものです。

利権の一言で片づけるのは簡単ですが、他国が開発から降りていく中で信念をもって研究を続けていく事は誇らしい事ではないでしょうか?

アジアの国を回ったことがありますが、多くの国で電気の安定供給ができずに停電が頻繁に起こります。原子炉がない国では電気の安定供給が出来ないため、工業が発展しません。
結果、小規模な農業、軽工業のみの産業構造で国民が飢えるという結果になります。
日本ではピンとこないかもしれないですが、原子炉がない=電力がない=貧しさから脱出できない。なのです。

ただ原発が危険なのも事実ですが、そのリスクをほど取り除くが核融合炉となります。核分裂と核融合はまったく別物なので。原発に反対なのであれば、核融合炉に賛成して研究が早く実現することを願うのが正しい考えなのではないでしょうか?
返信する
たかはしさんへ (まうみ)
2017-04-22 13:29:17
ご意見をありがとうございました。

・当初は18年とされていた実験開始は、20年ごろにずれ込む見通しである。
・実用化は、順調にいったとしてもさらに30年程度かかる。
・核融合の本格的な研究が米国で始まったのは、1950年代初頭。
・それから約60年。
・巨費を投じながら、一向に実用化の見通しが立たない。
・これまでの経過から実現は不可能で、投入した費用に見合う電力をつくれないのは明らかなのに、さらに無駄な金を投じようとしている。
・89年以降では、施設の建設費と運営費として、計1千521億円の国費が支出された。

これら↑は、記事の中から抜粋した数字です。
もちろん、この記事の主旨は批判であるので、論調も否定的悲観的な言葉が使われていますが…。

さて、核融合は、研究されておられる方々がおっしゃるように、ほぼ安全でほぼ無害なのでしょうか。
核融合というのは、身近なものでいうと太陽ですよね。
水素が核融合して、ヘリウムに変わる。
その熱と光を再現しようしているのですよね。
それを人間が、何十年もの年月をかけて作ろうとしている。
でも、わたしはそれを作って何になるのかと、やはり思う側の人間です。
わたしたちは、小川の流れや潮流、あるいは風や太陽など、すでに身近に存在しているものを使って、エネルギーを再生することができますし、その施設をこまめに、地域の性質に合ったものを選んで作って行くことが、最も堅実で安心な暮らしにつながると思います。

原子炉がない=電力がないということは正しくありません。
原子炉がなかった間も、日本には有り余る電力がありました。
むしろ、原子炉があるがために、地震が起こるたびにビクビクし、事変が起こる気配がするたびに原発が狙われはしないかと気に病み、使用済み核燃料の始末ができずに途方に暮れ、被曝を強要される日々が続いています。
原発が必要以上に乱立したことにより、電気を使いたいだけ使う暮らしが可能になり、企業の繁栄にも一役買ってきたことも事実です。
けれども、もうこのような、莫大な国費を要し、電力を得るのに巨大な施設や熱量が必要になるような発電所はいらない。作るべきではないと思っています。

リニアの経済効果の試算ですが、これもまた眉唾ものだと思います。
今の日本の交通網は充分成熟しており、新幹線以上のものをさらに設けても、使用時の便利さに劣るリニアは、時が経つにつれ利用客が減っていくだろうという予想がされています。
その技術を輸出するということについても、そのようなものを必要とする国がどれだけあるのでしょう。

技術の開発については、否定するつもりは全くありませんし、夢を持ち、可能性を信じて、研究に勤しむ方々の存在は、とても素晴らしいものだと思います。
ただ、どのようなものを実現させようとする技術であるのか、そこのところが一番大切であると感じています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。